基本的に、痔には痛みを伴います。このような痛みは、便やおならなどを排出する際に強くなります。そのため痔を生じると、おならが苦痛になる人がかなり多いです。

ただおならを我慢すると、お腹が張って苦しくなります。またガスが溜まっておならが不意に出てしまいやすくもなります。そうすると、人前でおならをしてしまって恥ずかしい思いをしかねません。

ではおならによって痔の患部が痛い場合、どのように対処すればいいのでしょうか? ここではおならによる痛みを緩和する方法について解説していきます。

おならの回数を少なくする生活習慣とは

おならは、健康的な人にも起こる生理現象です。実際に1日に出るおならの平均回数は、約14回であるというデータがあります。

ただ生活習慣によっては、おならの回数が増えやすくなります。おならの回数が増えると、その分だけ痔が痛む機会が増えることになります。

またおならによる刺激が何度も肛門に加わると、痔が悪化することもあります。そのため、おならで痔の患部が痛い場合は、おならの回数を減らす工夫をすることが大切です。

さらに腸内のガスの量が増えると、その分だけおならが肛門を勢いよく通過するようになります。そうすると痔の患部へ与える衝撃が強くなるため、おならに伴う患部の痛みが強くなります。したがっておならによる痔の痛みを軽減するためには、腸内のガスの量も減らす必要があります。

早食いをやめる

一般的におならは、「気体状の便」だと思われがちです。これはおならには、便のような悪臭を伴うことがあるためです。

ただ実際には、おならに含まれる気体の約半分は口から飲み込んだ空気です。そのため飲み込む空気の量が多いと、おならの回数が増えやすくなります。

このとき食事を急いで食べると、食べ物と一緒に空気を飲み込みやすくなります。そのためおならの回数を減らすためには、ゆっくりと食事を摂ることが大切です。

空気を飲み込みやすい体質を改善する

前述のように1日のおならの平均回数は、約14回です。多い人でも、20回程度が健康的な水準であるとされています。

ただこれを超えておならが何度も出たり、おならだけではなくゲップも出やすかったりするタイプの人は、過剰に空気を飲み込む体質である可能性があります。このような体質は、呑気症(どんきしょう)または空気嚥下症(くうきえんげしょう)と呼ばれています。

呑気症は、ストレスによって発症・悪化しやすくなります。そのため、おならやゲップなどの回数が異常に多い人は、ストレスを溜め込まないように注意する必要があります。

また歯を噛みしめると、空気を飲み込みやすくなることがわかっています。そのため平常時でも奥歯を噛み合わせるクセがある人は、口の力を抜くように意識することが大切です。

ガスの原因になる食品の摂取を控える

前述のようにおならに含まれる気体の半分は、口から飲み込んだ空気です。そしてもう半分は、腸内細菌が作り出したガスです。腸内細菌は食物に含まれる成分をエサにして、おならとなるガスを放出します。

このとき食物の中には、ガスの原因となりやすい成分を多く含むものがあります。

例えば、焼き芋を食べるとおならが出やすくなることは有名です。これはさつまいもには、ガスの元となる発酵性食物繊維などが多く含まれているためです。そのためおならの回数を減らしたい場合は、発酵性食物繊維を多く含む食品の摂取を控えることが大切です。

ただこのとき、おならを減らすために食物繊維の摂取量を減らすと、便秘が起こりやすくなります。便秘は痔の大敵であり、痛みなどの症状を悪化させます。そのため便秘が起こると、おならをするときの痛みが悪化しやすくなります。

また便秘になると、腸内細菌の一種である悪玉菌が便をエサにして悪臭を放つガスを放出します。そうするとおならの回数が増えるとともに、おならの臭いが悪化します。

そのため痔の痛みを避けるためにおならの量を減らしたいのであれば、腸内ガスを増やしやすい野菜を避けながら食物繊維の多い食事を取りましょう。

具体的にはさつまいもや里芋、豆類、キャベツ、ネギ類などは、必要以上に食べないように注意します。そしてこれら以外の野菜や果物などを、十分に摂取するように意識しましょう。

おならによる痔の痛みを緩和する薬とは

おならによって痔の患部が痛む場合は、おならの回数を減らすのが効果的です。そのため、前述のような「おならが起こりにくい生活習慣」を心がける必要があります。

ただ場合によっては、気をつけていてもガスが溜まってしまうこともあります。そのため痔を発症しているのであれば、おならの痛みを軽減する効果のある薬を知っておくことが大切です。

腸内ガスを減らす薬を飲む

お腹の中にガスが溜まってつらい症状は、腹部膨満感と呼ばれます。そのため効能欄に腹部膨満感と記載がある薬と使用すると、おならが改善されやすくなります。

特におならを改善する効果が高いのは、小林製薬から販売されているガスピタンです。

ガスピタンには、溜まったガスを減らす成分やガスの発生を抑える成分、腸内環境を整えてガスが発生しにくい状態にする成分などが配合されています。そのためガスピタンを使用すると、腸内のガスが減少しておならの回数が改善されやすくなります。

またガスピタンは水なしで服用できるため、おならが出そうになったときにすぐ服用することができます。そのため、おならによって痔の患部が痛む場合は、ガスピタンを持ち歩くことをおすすめします。

痔の薬を使用する

痔によるおならの痛みは、痔の薬を使うことによって緩和することもできます。

ボラギノールなどの痔の塗り薬には、痛みを抑えるステロイド成分や痛みを感じにくくする局所麻酔成分などが配合されています。そのため塗り薬を痔に使用しておくと、おならをしても痛みが起こりにくくなります。

上の画像の有効成分のうち、プレドニゾロン酢酸エステルがステロイド成分、リドカインが局所麻酔成分です。

また痔の症状が重い場合は、飲み薬を使用することで痛みを緩和することもできます。

例えば痔の飲み薬として有名な乙字湯(おつじとう)には、痛みなどを抑える生薬が配合されています。そのため乙字湯を服用し続けると、数日~1週間くらいで痔の痛みが軽くなりやすいです。その結果、おならをしても痛みにくい状態となります。

また乙字湯には、痔を根本から改善する効果があります。痔が治れば、おならによって痛みが起こることはなくなります。そのため痔によっておならを出すのがつらくなっている人は、乙字湯の服用を推奨します。

なおボラギノールや乙字湯などは、いぼ痔(痔核)と切れ痔(裂肛)に使用できます。一方で、あな痔(痔ろう)には使用できません。あな痔は手術なしでは治らないため、あな痔によっておならを出すのがつらいようであれば病院を受診する必要があります。

痛みが起こりにくいおならの出し方

おならによって痔の患部が痛むのは、ガスが勢いよく肛門を通過するためです。そのため痔が痛まないようにおならを出すためには、おならの勢いを弱めることが大切です。

例えば同じ量の水を太さの違うホースに流した時、細いホースから流れる水の方が勢いは強くなります。

これと同様に肛門がきつく締まって狭まっている状態でおならをすると、ガスが通過するスピードが早くなります。その結果、おならによって強い痛みが起こりやすくなります。

したがって痛みが起こらないようにおならをするためには、肛門を十分に広がった状態に保つことを意識する必要があります。

自宅などでのおならの出し方

肛門括約筋は、精神的に緊張したり体に力が入ったりしたときにきつく締まります。そのため痛みを伴わないようにおならを出すためには、体の力を抜いてリラックスすることが大切です。

またおしりの力を抜いても、肛門が物理的に圧迫された状態ではガスが抜けにくいです。そのため、下半身を締め付ける服を着たり立位でおならを出したりすることは避ける必要があります。

さらに中には、おならをする際におしりに力を入れていきんでしまう人がいます。ただこのようにしておならをすると、ガスが勢いよく放出されやすくなります。その結果、痔の患部に痛みが起こりやすいです。

したがって痔の患部が痛まないようにおならをするためには、腹部に力を入れてガスをお腹から押し出すように注意することが大切です。

例えば自宅などで自由な姿勢を取れる環境であれば、仰向けになって膝を抱えた姿勢を取ります。このとき足は適度に広げ、肛門の力が抜けていることを確認します。

また、おしりを二つ折りにした座布団などに乗せて少し高くします。そうすることで肛門が開きやすくなるとともに、腹部に自然と力が入りやすくなります。

職場などでのおならの出し方

職場などで仰向けの姿勢が取れない場合は、トイレなどに座った状態でガスを排出します。

便座に足を十分に広げて座り、両手でおしりを引っ張ります。または片方のおしりを浮かせて、浮かせた方のおしりを手で引っ張ります。そうすることで肛門が広がり、ガスの通り道ができます。

このような姿勢を取ったら、少し前かがみになって腹部に力を入れていきます。そうすると、ガスが少しずつ排出されて痔による痛みが起こりにくくなります。

まとめ

痔を発症すると、肛門部分に痛みが起こります。このような痛みは、おならなどによる衝撃が加わると強くなります。そのため痔を発症すると、おならをするのが億劫になりやすいです。

ただおならを我慢すると、腸内にガスが溜まってお腹が張ってきます。またガスが溜まった状態でおならをすると、大量のガス放出される衝撃によってさらに痔の患部が痛みやすくなります。したがって痔が痛くても、おならを我慢すべきではありません。

おならによる痔の痛みは、おならの回数や腸内ガスの量などを減らすことによって軽減できます。また薬を使用して痔の痛みを減らすことによって、おならがしやすくなります。

そのためおならで痔の患部が痛い人は、これまでに述べたような情報を参考にして痔にやさしい工夫を実践しましょう。そうすることで、痛みを気にせずおならができるようになります。


痔であると、トイレの中を血まみれにするだけでなく、座ったときに異常な痛みが起こる人も多いです。トイレのとき、その痛みから私もトイレに行くのが毎日怖いときがありました。

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痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

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