一般的に高熱は、風邪やインフルエンザなどによって起こるものだと思われています。そのため38℃を超える発熱が起こったら、風邪などを疑う人が多いです。

一方で、手術後に熱が出ることがあることはあまり知られていません。特に痔の手術は、内臓の手術と異なって手術時間が短かったり手術内容が簡単であったりすることが多いです。そのため痔の手術では、発熱などの合併症・後遺症が起こりにくいと思われがちです。

ただ実際には、痔の手術後にも高熱が起こることがあります。また術後の発熱の中には、重篤な症状につながるケースがあります。そのため痔の手術後に発熱が起こった場合、原因を突き止めて正しい対処をする必要があります。

では、なぜ痔の手術後に高熱が起こることがあるのでしょうか? また術後に発熱が起こったら、どのように対処すればいいのでしょうか?

ここでは、痔の手術後に発熱が起こる理由とその対処法について解説していきます。

痔の手術後に高熱が起こる理由

痔の手術では、患部をメスなどで切り取ります。そのため痔の手術後には、肛門に大きな傷ができます。

大きな傷ができるということは、体にとっては異常事態です。そのため手術を行った後は、「体の防衛機能=免疫」の働きが向上します。

このとき免疫力は、体温が高いほど強くなります。そのため手術の後には、免疫力を上げるために体温が上がります。つまり、発熱が起こるのです。

通常、手術後の発熱は手術から約11時間後にもっとも高くなります。このタイミングでは、体温が38℃を超えることもあります。このことから痔の手術当日~翌日に起こる寒気を伴う発熱は、体の防衛本能によるものであるため心配いりません。

一方で、手術から数日後に発熱が起こった場合は注意が必要です。これは、傷口に細菌感染が起こっている可能性が高いためです。

痔の手術後に起こる危険な発熱とは

細菌などの病原体は、わたしたちの身の回りに数え切れないほど存在しています。皮膚は、このような病原体から体を守るための鎧のような役割を担っています。

一方で体の内側は、病原体に対する抵抗力が低いです。そのため皮膚が損傷して体の内側が露呈すると、細菌感染が起こるリスクが高くなります。

このとき手術によって体の一部が切除されると、体の内側が広い範囲で露呈した状態になります。そのため術後の経過が悪いと、傷口に細菌感染が起こることがあります。

特に、痔の手術による傷口は肛門にできます。肛門は便の通り道です。そして便には、腸内に住む細菌が数え切れないほど含まれています。したがって痔の手術後は、傷口に細菌感染が起こりやすいです。

傷口が細菌に感染すると、これを速やかに排除するために「病原体に対する抵抗力=免疫力」を上げようとします。その結果、発熱が起こります。そのため痔の手術後に起こる発熱は、傷口の細菌感染が原因であるケースがあるのです。

手術後の傷が細菌に侵されると、体が病原体と戦うことを優先するようになります。その結果、術後の傷の治りが遅くなります。

また細菌感染が悪化すると、患部が化膿して痛みや発熱などの症状が重症化します。最悪の場合、傷口が壊死することもあります。そのため手術の数日後に高熱が起こった場合は、速やかに正しい処置を施す必要があります。

なお術後の細菌感染は、糖尿病や腎臓病などの免疫力が低下する持病がある人に起こりやすいです。また喫煙者は、非喫煙者よりも傷口の細菌感染が起こりやすいことがわかっています。そのためこのような人は、特に術後の細菌感染を警戒することが大切です。

薬の副作用によって発熱することもある

痔の一種であるいぼ痔(内痔核)の治療法の中には、「切らない手術」と呼ばれるALTA療法(ジオン注射)があります。これは、硫酸アルミニウムカリウムタンニン酸という薬剤を内痔核の組織に注射する治療法です。

基本的に手術とは、メスなどで患部を切り取る処置のことを指します。そのためALTA療法は、厳密には手術に含まれません。ただALTA療法は治療成績の良さから、手術の一つであるとしている病院が多いです。

ALTA療法では患部を切り取らないため、術後に傷口ができません。したがってこの治療法では、傷口に細菌感染が起こるリスクことはありません。

ただALTA療法では、薬の副作用で発熱が起こることがあります。副作用による発熱は、術後10日~2週間で起こることが多いです。そのためALTA療法を受けた後しばらくしてから発熱が起こった場合は、薬の副作用を疑う必要があります。

手術後に高熱が出た場合の対処法

風邪などで発熱した場合、しばらくすると風邪が治って熱が下がります。これは免疫が病原体を排除し、体温を高くしておく必要がなくなるためです。

これと同様に細菌感染による発熱は、免疫が病原体を排除すれば自然治癒します。つまり術後の傷口に起こった細菌感染は、免疫力が高ければ放っておいても治るのです。

ただそもそも、免疫力が高ければ術後の傷口に細菌感染が起こることはありません。つまり術後の傷口に化膿が起こっているということは、免疫力が低下していることを意味します。

このことから術後の傷口の細菌感染は、放置することによって悪化する可能性が高いです。したがって痔の切除手術後に発熱が起こったら、自然治癒を期待せずに病院を受診することが大切です。

傷口が化膿している場合

基本的に術後の傷口の化膿は、細菌によって引き起こされます。そのため痔の切除手術後に発熱が起こった場合は、抗菌剤(抗生物質)を使用して病原体を排除します。

このとき抗菌剤には、飲み薬(内服薬)と塗り薬(外用薬)の2種類があります。これらのうち、抗菌剤を含む塗り薬は市販されています。そのため外用薬の抗菌剤は、ドラッグストアなどで手に入れることができます。

ただ痔の手術では、体の組織を深めに切除します。そのため術後の細菌感染は、体の深い部分に起こります。したがって外用薬の抗菌剤には、術後の傷口の化膿を治療する効果が期待できません。傷口の細菌感染を治すためには、抗菌剤の飲み薬を使用する必要があるのです。

しかしながら抗菌剤の飲み薬は、市販されていません。そのため術後の細菌感染によって発熱している場合は、病院での治療を受ける必要があります。

また術後の発熱がつらくても、解熱剤を使用してはいけません。術後の発熱は、免疫力を高めるために起こっています。そのため薬で発熱を抑え込んでしまうと、細菌への抵抗力が低下して傷口の細菌感染が悪化する可能性があります。したがって痔の切除手術の後に発熱が起こったら、先延ばしにせず速やかに病院を受診しましょう。

ALTA療法を受けた場合

ALTA療法による発熱は、一時的なものです。通常、発熱から数日で症状が治まります。また発熱症状がつらければ、解熱剤を服用しても問題ありません。

もちろん症状に不安を感じたら、病院を受診することもできます。ただこのとき、肛門科以外の病院を受診しないように注意する必要があります。痔の治療が専門外の医者は、ALTA療法の副作用を知らないケースがあるためです。

例えばALTA療法の副作用による発熱で内科にかかると、発熱の原因を調べるためにさまざまな検査を受けることになります。ただ、どれだけ検査をしても内科では原因が特定できません。そのため「原因不明の発熱」と診断されることになります。

また検査をたくさん受けると、その分だけ時間や費用などがかかります。したがってALTA療法を受けた後に発熱で病院にかかる場合は、必ず肛門科病院を選びましょう。可能であれば、治療を受けた病院に行くのが好ましいです。

まとめ

痔の手術では、肛門部分に大きな傷ができます。このような状態は、体にとっては異常事態です。そのため痔の手術直後には、体の抵抗力を上げるために発熱が起こることがあります。

また手術内容によっては、薬の副作用によって発熱が起こっているケースもあります。このとき、副作用による発熱は数日で治まります。そのため手術直後や副作用による発熱は、様子を見て問題ないといえます。

一方で手術から数日後に起こる発熱は、重篤な症状につながることがあります。そのため術後の発熱の原因によっては、病院を受診する必要があります。

したがって痔の手術後に発熱が起こったら、これまでに述べたような情報を参考にして発熱したタイミングや他の症状などを注意深く観察しましょう。そうすることで注意すべき発熱を見分けることができ、重篤な症状につながることを事前に防ぐことができます。


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