痔の手術を行うと、おならが出る際に痛みを伴ったりおならが出なくなったりしやすくなります。場合によっては、おならを止めることができなくなって所構わず出てしまうようになることもあります。

ただ一般的に、おならは恥ずかしいことであるとされています。そのため、おならの悩みが生じても話題にできない人はかなり多いです。特に女性の場合、医者にも相談できないことがあります。

またおならの悩みは、便秘や下痢などの排便異常の悩みよりも軽視されやすいです。そのため中には、看護師などに相談しても軽くあしらわれるケースがあるようです。

では、なぜ痔の手術を行うとおならの悩みが増えやすくなるのでしょうか? また痔の手術後のおならの悩みには、どのように対処したらいいのでしょうか?

ここでは痔の手術とおならの関係性について解説し、おならの悩みを解決する方法を述べていきます。

痔の手術によっておならがつらくなる理由

痔の手術では、肛門の組織をメスなどで切り取ります。そのため術後には大きな傷ができ、少しの刺激で強い痛みが起こりやすくなります。

このときおならは気体であるため、痛みを伴わないと思われがちです。ただ勢いよく通過するガスは、肛門を刺激します。そのため痔の手術後は、おならが出る際に痛みを伴うようになります。場合によっては、排便よりも強い痛みが起こることもあります。

また術後には、おならが出づらくなる場合もあります。そのため痔の手術後にお腹が張って苦しむ人はかなり多いです。

術後は胃腸の働きが停止している

痔の手術を行う際には、下半身に麻酔をかけます。このような麻酔は痛みを感じる神経を麻痺させるだけではなく、腸の働きも停止させます。

腸が動かなくなると、腸内に溜まったガスが肛門へと送られなくなります。つまり、おならが出なくなるのです。

ただ腸内に住み着いている細菌は、腸の内容物をエサにしてガスを作り出します。そのため痔の手術後にはおならが出なくなるにも関わらず、腸内のガスは通常通り発生します。

このような腸の機能の低下は、麻酔が切れるとともに回復していきます。そのため手術の翌日には、おならが出るようになることが多いです。

ただ場合によっては、手術から数日間おならを出しづらくなることがあります。

一般的におならは、1日に200~1500mLほど出ます。そのため数日間おならが出ないと、お腹が張って苦しくなります。したがって痔の手術後におならが出なくて苦しいようであれば、「そのうち出るだろう」と思わずになるべく早く対処することが大切です。

痔の手術の後遺症によるおなら

基本的に痔の手術後に生じるおならの悩みは、時間の経過とともに解決していきます。麻酔が切れてしばらくすると腸の機能が回復しますし、傷が治るにつれておならが出るときの痛みも軽減していきます。

ただ場合によっては、痔の手術からしばらくしてもおならの悩みが解決しないケースがあります。中には、術後かなりの時間が経過してから症状が現れることもあります。このような場合は、痔の手術の後遺症を疑う必要があります。

手術したのがかなり前である場合は要注意

一般的に、痔の手術には激しい痛みを伴うと思われています。これは、一昔前に標準的に行われていた手術が激しい痛みを伴うものであったためです。

現在もっとも行われているいぼ痔(内痔核)の手術は、結紮切除術です。これは、いぼ痔の患部だけを切り取る手術方法です。

これに対して過去に主流となっていた内痔核の手術では、いぼ痔そのものだけではなく肛門内側の組織を全周囲切除するものでした。このような手術法をホワイトヘッド法といいます。

ホワイトヘッド法では、いぼ痔ができる可能性のある部分をすべて切除します。そのためこの手術法では、いぼ痔の再発が起こりません。このことから過去には、内痔核手術のほとんどがホワイトヘッド法だったことがあります。

ただこの手術法では、健康な肛門組織もすべて切除してしまいます。そのため、術後しばらくしてから肛門機能が著しく低下するという後遺症が多発したのです。

特にいぼ痔は、肛門クッションと呼ばれる組織にできます。

肛門クッションは、水道管のパッキンのような役割を果たしています。そのため肛門クッションが切除されると、パッキンを失った水道管のように便漏れが起こりやすくなります。

便漏れが起こりやすくなるということは、おならも漏れやすくなるということを意味します。そのため過去にホワイトヘッド法で痔を手術した人の中には、手術の後遺症によっておならが我慢できなくなっている可能性があるのです。

ホワイトヘッド法は、昭和初期頃に流行していた手術法です。そのためこの時期に痔の手術を受けた人は、後遺症を疑う必要があります。

手術の失敗によるケース

健康であれば便やおならなどを出したくなっても、お尻に力を入れることによって我慢することができます。これは、肛門括約筋が肛門をきつく締めるためです。そのため肛門括約筋の働きが弱ると、肛門が締まりにくくなって便やおならなどが漏れやすくなります。

このような便・おなら漏れは、筋力の低下している高齢者に多い症状です。ただ中には、手術の失敗が原因となるケースもあります。

現在行われている痔の手術は、肛門の機能をなるべく残すように工夫されています。そのため基本的には、肛門括約筋を切らない手術法で治療されることが多いです。

ただ切れ痔(裂肛)やあな痔(痔ろう)などの手術では、肛門括約筋を切ることがあります。

切れ痔は、肛門の締まりが強すぎることによって起こりやすくなります。そのため慢性化した切れ痔の治療の際には、肛門括約筋が切られる手術が行われることがあります(内肛門括約筋側方切開術)。

またあな痔は、おしりの内部に化膿が起こる病気です。そのため化膿した患部が肛門括約筋をまたいでしまっている場合、治療のために括約筋が切除されるケースがあります。

このようにして肛門括約筋が切られると、その分だけ肛門が締まりにくくなります。また肛門括約筋は皮膚などと違い、再生しない組織です。

そのため肛門括約筋が切られることによって低下した肛門機能は、元には戻りません。したがって切れ痔やあな痔などの手術を行ったことがある場合、これが原因でおならが我慢できなくなっている可能性があります。

またいぼ痔の手術であっても、医者の手技が未熟な場合は肛門括約筋に傷が入ることがあります。切除するいぼ痔の数ミリ下には、肛門括約筋が存在してるためです。

そのため痔の手術後からおならや便などが漏れやすくなったと感じている場合は、手術の後遺症を疑う必要があります。

痔の手術後に起こるおならの悩みの解決方法

おならの悩みを抱えていない人にとって、おならの話題は笑い話になりやすいです。ただ悩みを抱えている当事者にとっては、深刻であるケースが多いです。

実際にお腹が張ったりおならに痛みを伴ったりすると、仕事などに集中できなくなり趣味も楽しめなくなります。またおならが我慢できなくなることが原因で神経症を発症することもあります。そのためオナラの悩みは軽視せず、速やかに対処することが好ましいです。

手術後に起こるガス溜まりの対処法

痔の手術によっておなかにガスがたまるのは、麻酔の影響であるため防ぐことができません。ただガスピタンなどのガス溜まり用の薬を使用することで、症状を緩和することができます。

ガスピタンには、腸内のガス発生を抑制する働きがあります。そのため痔の手術後にガスピタンを飲んでおくと、ガスが溜まって苦しい思いをすることがなくなります。

また麻酔が切れて腸の機能が回復してくると、おならが出るようになります。ただ術後しばらくは、おならによって強い痛みが起こりやすいです。

このようなことから、術後の傷の痛みが軽くなるまでガスピタンを使用することをおすすめします。そうすることでおならの回数が減り、術後の傷が痛む機会を減らすことができます。

また術後の傷が治らないうちにおならがしたくなった場合は、仰向けになっておしりを座布団などに乗せ、膝を抱えて丸まった姿勢でガスを排出します。そうすることによって肛門が広がるとともに腹部に力が入りやすくなり、痛みが起こることなくガスが抜けやすくなります。

後遺症が生じている場合は病院での治療を受ける必要がある

前述のように、切られてしまった肛門括約筋が元に戻ることはありません。そのため後遺症によって肛門が締まりにくくなった場合、手術する前の元通りの状態に戻ることはありません。

ただ場合によっては、薬の使用によって失禁が起こりにくくなることがあります。また肛門括約筋の回復手術を行うことによって、便・おならの失禁が起こらない状態になることもあります。そのため後遺症によって肛門が緩くなっているように感じる場合は、病院を受診することが大切です。

このとき肛門括約筋の回復手術には、高度な手技が必要となります。そのため病院によっては、手術ができない場合があります。このことから肛門括約筋の機能を回復させたい場合は、複数の肛門科を受診しましょう。

なお、すぐに病院に行けないような場合は、ガスピタンなどで腸内のガスを減らしましょう。そうすることで、おならが漏れるリスクが軽減します。

まとめ

痔の手術後に強い痛みが起こることは、広く知られています。一方でおならの悩みが起こりやすくなることは、あまり知られていません。

ただ痔の手術を行うと、おならによって強い痛みが起こりやすくなります。またおならが出づらくなり、腹部にガスが溜まりやすくなります。さらに手術内容によっては、後遺症でおならが我慢できなくなることもあります。

おならができずにガスが溜まると、お腹が張って苦しくなります。またおならが我慢できなくなると、人前でおならが漏れてしまって恥ずかしい思いをしてしまう可能性があります。

そのため痔の手術後におならで悩んでいるのであれば、これまでに述べたような情報を参考にして、おなら対策を実践しましょう。そうすることで、おならによる痛みや精神的な苦痛から開放されることができるようになります。


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