乙字湯は痔を内側から改善する漢方薬です。乙字湯は病院で処方されることも多く、実際に痔が治ったという口コミも数多く存在しています。

また乙字湯は、登録販売者がいるドラッグストアや漢方薬局、楽天市場・Amazonなどの通販サイト、ピーチラックなどの通販専用サイトで手軽に購入できます。

そのためいぼ痔(内痔核・外痔核)や切れ痔(裂肛)などを発症している人は、乙字湯を服用することによって痔をすみやかに改善させることができます。

ただ中には、乙字湯との飲み合わせに注意が必要な薬があります。そこでここでは、乙字湯と他の薬との飲み合わせについて解説していきます。

乙字湯と一緒に飲んではいけない薬とは?

どのようなものであっても、薬には用法用量が存在します。これを超えて薬を使用すると、副作用を生じるリスクが高くなります。したがって、1つの薬を過剰に摂取することは避けるべきです。

また名称が違う薬であっても、配合されている成分が重複している薬を併用すると、重複している成分の作用が強く現れやすくなります。つまり、副作用リスクが高くなるのです。このことから薬を併用する際には、同じ成分が含まれていないかどうかを気にする必要があります。

また中には、違う成分であっても作用が似たものがあります。そのため乙字湯を服用する際には、同じ成分だけではなく「似た作用をもつ成分を含む薬」を避ける必要があります。

乙字湯には便秘薬に含まれる生薬が含まれている

乙字湯は当帰(トウキ)、柴胡(サイコ)、黄芩(オウゴン)、甘草(カンゾウ)、升麻(ショウマ)、大黄(ダイオウ)を構成生薬とする漢方薬です。これらのうちダイオウには、腸の働きを促して便秘を改善する作用があります。

このときダイオウの便秘改善効果は、乙字湯だけではなく便秘薬にも活かされています。

例えば市販の漢方便秘薬のほとんどは、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)です。大黄甘草湯はダイオウとカンゾウで構成されています。

また生薬で構成されている便秘薬にもダイオウが配合されていることが多いです。

このように乙字湯には、便秘薬と共通する成分が含まれています。そのため便秘薬の種類によっては、乙字湯と併用することで便秘薬を過剰に使用したときと同様の作用が起こります。

具体的にいうと、便秘薬は便を排出させる薬です。そのため便秘薬を過剰に使うと、「便が出すぎる=下痢」になりやすくなります。

このとき便秘だけではなく下痢も、痔の発症・悪化の原因となります。そのため薬の併用によって下痢になると、痔が改善するどころか、かえって悪化してしまう危険性があります。したがって乙字湯は、便秘薬との併用に注意する必要があります。

具体的には、刺激性下剤と呼ばれる成分が配合されている便秘薬との併用は避けるべきです。

例えば便秘薬として有名なコーラックは、ビサコジルを主成分としています。

また植物性の便秘薬には、センナアロエなどが配合されています。

これらはどれも、刺激性下剤成分です。そのためこれらが配合されている便秘薬は、乙字湯と併用しないように注意しましょう。

乙字湯と併用できる便秘薬は?

便秘薬の中には、乙字湯と服用できるものもあります。

具体的にいうと酸化マグネシウム製剤は、便の水分量を増やして排便しやすくする便秘薬であり、腸を刺激しません。そのためこのタイプの便秘薬は、乙字湯と併用することができます。

酸化マグネシウム製剤は、マグミットやミルマグなどの名称で販売されています。そのため乙字湯と便秘薬を併用したい場合は、これらの酸化マグネシウム製剤を選ぶようにしましょう。

乙字湯との併用を避けるべき漢方薬

前述のように、薬を併用する際には成分が重複していないかを確認する必要があります。そのため基本的には、乙字湯に配合されている生薬を含む漢方薬との併用は避けるべきです。

具体的にいうと以下に述べる漢方薬は、乙字湯と重複する成分を含むため併用を避ける必要があります。

ダイオウを含む漢方薬

前述のようにダイオウには腸を刺激する作用があるため、過剰摂取に注意する必要があります。

このとき、ダイオウが含まれているのは便秘薬だけではありません。ダイオウは、乙字湯以外の多くの漢方薬に含まれています。そのため構成生薬にダイオウが含まれる場合は、乙字湯との併用を避ける必要があります。

ダイオウが配合されている主な漢方薬は、以下の通りです。なお、ここで紹介するものがすべてではありません。そのため漢方薬を併用する際には、自分で構成生薬を確認するクセを付けましょう。

・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

便秘薬の一種。「漢方便秘薬」や「生薬便秘薬」と記載されているものは大黄甘草湯であることが多い。

・麻子仁丸(ましにんがん)

便秘薬の一種。高齢者や産後女性などの便秘に使われることが多い。

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

便秘だけではなく生理痛や月経前症候群(PMS)、高血圧に伴う症状などの改善に使用される。ツムラやクラシエなどから販売されている。

カンゾウを含む漢方薬

カンゾウはさまざまな漢方薬に配合されています。実際に漢方薬の7割には、カンゾウが配合されているといわれています。これはカンゾウには甘味があり、漢方薬の味を調整するのに役立つためです。

またカンゾウには、他の生薬とのバランスを取る働きがあるとされています。そのため漢方薬を併用すると、知らず知らずのうちにカンゾウの摂取量が多くなっていることがあります。

ただカンゾウを摂りすぎると、高血圧や強いだるさ、手足のしびれ、むくみなどが起こる偽アルドステロン症が起こりやすくなります。

偽アルドステロン症は放置することによって症状が悪化します。最悪の場合、気を失うこともあります。そのため漢方薬を併用する際には、カンゾウの過剰摂取に気をつける必要があります。

カンゾウが配合されている主な漢方薬は、以下のとおりです。

・葛根湯(かっこんとう)

もっとも有名な漢方薬の一種。風邪の初期症状に効く。

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

風邪やアレルギーなどによる鼻水や鼻づまり、くしゃみなどに効果がある。眠気の副作用がないため、眠くなると困る人の鼻炎対策によく用いられる。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

「肥満に効く薬」として人気がある漢方薬。防風通聖散という漢方名だけではなく、ナイシトールやコッコアポEX錠などの名称でも販売されている。

・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

長引く風邪や胃腸炎などに用いられる。

・五虎湯(ごことう)

咳や気管支喘息などに効果のある漢方薬。眠気が起こらないため、眠くなると困る人の咳対策として人気がある。

・安中散(あんちゅうさん)

慢性胃炎や神経性胃炎に用いられる漢方薬。武田薬品や大正製薬などから漢方の胃腸薬として販売されている(タケダ漢方胃腸薬・大正漢方胃腸薬)。

・胃苓湯(いれいとう)

急性胃腸炎による下痢やおなかを冷やしたときの軟便などに用いられる。

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

オウゴンを含む漢方薬

乙字湯に含まれているオウゴンには、炎症を鎮める働きがあります。炎症が抑えられると、その分だけ痛みやかゆみなどが改善します。そのためオウゴンには、痔の症状を緩和する働きがあるといえます。

一方でオウゴンには、間質性肺炎や肝機能障害などの原因になることがわかっています。

間質性肺炎が起こると、強い息切れや空咳などが起こりやすくなります。全身性の発熱が起こることもあります。

また肝機能障害では、白目が黄色くなったり尿の色が茶色くなったりします。また皮膚のかゆみや発疹、だるさなども起こりやすくなります。したがってこれらの症状を防ぐためにも、乙字湯とオウゴンを含む漢方薬との併用は避けるべきです。

オウゴンを含む主な漢方薬は以下のとおりです。

・小柴胡湯(しょうさいことう)

長引く風邪などに用いられる。

・大柴胡湯(だいさいことう)

便秘などの胃腸症状に用いられる。近年では「余分な脂肪を減らす」という目的で販売されていることもある。ビスラットゴールドやコッコアポG錠など。

・槐角丸(かいかくがん)

乙字湯に次いで有名な痔の飲み薬。

トウキを含む漢方薬

トウキは昔から女性の不調によく用いられてきた生薬であり、体を温めたり血行を良くしたりする働きがあります。

ただ胃腸がかなり弱く、吐き気や下痢などが起こりやすいタイプの人は、トウキの過剰摂取によって胃痛や耳鳴り、皮膚のかゆみなどが起こりやすくなります。そのため胃腸が弱いという自覚がある人は、トウキを含む以下の漢方薬と乙字湯の併用を避ける必要があります。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

女性の貧血や月経不順、生理痛、冷え性、更年期障害などによく用いられる漢方薬。ルビーナめぐり(当帰芍薬散+ニンジン:武田薬品)、命の母(当帰芍薬散+7種の生薬:小林製薬)、命の母ホワイト(当帰芍薬散+5種の生薬:小林製薬)など。

温清飲(うんせいいん)

女性に用いられることが多く、生理不順や生理痛、月経過多などに効く。

サイコを含む漢方薬

サイコは炎症を鎮める作用をもつ生薬です。一方で胃腸が弱い人が摂りすぎると、胃痛や吐き気などの胃腸障害が起こりやすくなることで知られています。

サイコはさまざまな漢方薬に配合されているので、胃腸が弱い人が乙字湯と漢方薬を服用する際はサイコの重複に注意が必要です。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の働きを改善して、体が元気になるのを助ける。がん治療の際や手術後などにも使われる。市販薬ではリハビット(ロート製薬)などの名称で販売されている。

・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

慢性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)などに用いられる。市販薬ではベルエムピ(クラシエ薬品)などの名称で販売されている。

ショウマを含む漢方薬

ショウマもサイコと同様に、胃腸が弱い人が摂り過ぎることによって胃腸障害が起こることがわかっています。そのためこのような体質の人が乙字湯を服用する際には、以下のようなショウマを含む漢方薬との併用を避けることが大切です。

・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

鼻づまりや蓄膿症などに用いられる。市販薬ではチクナイン(小林製薬)などの名称で販売されている。

他の痔の薬との飲み合わせは?

痔の内服薬は、乙字湯以外にもいくつかあります。

このとき中には、「複数種類の薬を使用した方が痔の治りが早くなる」と思い込んでいる人がいます。ただ実際には、薬をたくさん使ったからといって痔が早く治るわけではありません。

むしろ不要に薬を摂取すると、副作用リスクが高まったり肝臓に負担がかかったりしやすくなります。そのため基本的には、痔の薬をむやみに併用せずに、自分に合った薬を適量使うことが大切です。

ただ中には、すでに痔の薬を併用してしまっている人がいることでしょう。そこで、以下に乙字湯と他の痔の薬との併用について述べていきます。

なお病院で処方された薬を乙字湯と併用したい場合は、薬を処方した医者に相談する必要があります。

内服ボラギノールEP

一般的に痔の塗り薬として有名なボラギノールには、ボラギノールEPという内服薬も存在しています。ボラギノールEPは、いぼ痔や切れ痔などに効果を発揮します。

ボラギノールの内服薬に配合されているのは、ボタンピエキスやセイヨウトチノキ種子エキス、シコン水製エキス、ビタミンEという4つの成分です。

このことからわかるように、ボラギノールEPには乙字湯と重複する成分がありません。そのため基本的には、ボラギノールEPと乙字湯は併用することができます。

ヘモリンド舌下錠

小林製薬から販売されているヘモリンド舌下錠は、医療用医薬品のヘモリンガルと同じ成分を含むものであり、いぼ痔に効果を発揮する内服薬です。

ヘモリンドは、血液循環の改善によっていぼ痔を小さくしていく静脈血管叢(じょうみゃくけっかんそう)エキスのみを主成分としています。

上の画像からわかるように、ヘモリンドには乙字湯と重複する成分が含まれていません。したがってヘモリンドは、乙字湯と併用することが可能です。

風邪薬などとの飲み合わせは?

前述のように、薬を併用する際には成分が重複していないかを確認する必要があります。そのため乙字湯に含まれる生薬が配合されている風邪薬は、使用を避ける必要があります。

例えば風邪薬には、ジキニン顆粒などのカンゾウが配合されているものがいくつかあります。前述のようにカンゾウを過剰に摂取すると、重篤な副作用が起こるリスクが高くなります。

また一見成分が重複していないように見えても、併用できないケースもあります。

具体的にいうとグリチルリチンが配合されている薬は、乙字湯と併用してはいけません。これはグリチルリチンがカンゾウの主成分であるためです。そのためグリチルリチンを含む薬と乙字湯を併用すると、カンゾウを過剰に摂取したときと同様に副作用リスクが高くなるのです。

グリチルリチンは、さまざまな風邪薬に配合されています。

そのため乙字湯を服用しているときに風邪薬を使用する際は、重複する生薬成分だけではなくグリチルリチンが配合されているかどうかを確認することが大切です。

頭痛薬と併用することはできるのか

ロキソニンやバファリンなどの頭痛薬には、鎮痛成分だけではなく鎮痛成分の働きを助ける成分も配合されています。

このとき前述のように、カンゾウやグリチルリチンなどが配合されている薬は、乙字湯と服用することができません。そのため頭痛薬の成分欄にこれら成分が記載されている場合は、乙字湯と併用してはいけません。

このとき、カンゾウ・グリチルリチンを含む頭痛薬はほとんどありません。ただ中には、胃への副作用を和らげるの目的でカンゾウが配合されている頭痛薬も稀にあるため注意が必要です。

その他の薬などとの併用について

薬の中には、飲み薬だけではなく塗り薬や貼り薬などの外用薬もあります。

基本的に外用薬は、内服薬と併用しても悪影響が起こりにくいです。そのため、外用薬は乙字湯と併用しても問題ありません。したがって強力ポステリザンやボラギノールなどの痔の塗り薬は、乙字湯と併用することができます。

ピルとの飲み合わせは大丈夫なのか

女性の中には、婦人科系の病気や避妊などのために低用量ピルを服用している人がいるでしょう。

基本的に低用量ピルは、一定期間飲み続ける必要のある薬です。そのため、同じく一定期間飲み続ける必要のある乙字湯との併用を不安に思う人は多いです。

結論からいうと、基本的に乙字湯はピルと併用しても問題ありません。そのため乙字湯が体質に合っている場合は、乙字湯とピルの併用が可能です。

ただ乙字湯が体質に合っていない場合、ダイオウの働きによって下痢が起こることがあります。そしてピルには、下痢によって効果が低下しやすくなる性質があります。

そのため体質が合わない人が乙字湯を服用した場合、下痢によってピルの効果が低下する可能性があることを覚えておきましょう。

のど飴やドリンクなど

前述のように乙字湯は、カンゾウやグリチルリチンなどが含まれる薬との併用に注意する必要があります。

ただ、これらが含まれるのは薬だけではありません。栄養補助剤や飴などにも含まれることがあるのです。

例えば生薬を配合している栄養ドリンク(ユンケルやゼナなど)には、カンゾウエキスが配合されているものが多いです。また、のど飴として有名な浅田飴にもカンゾウが配合されています。

また注意すべきなのは「カンゾウまたはグリチルリチン」と表記されているものだけではありません。「リコリス配合」と表記されている食品にも注意する必要があります。リコリスとは西洋の甘草のことであるためです。

海外では、リコリスがお菓子に使用されています。また日本でも、のど飴などに配合されている場合が多いです。

実際にカンゾウの摂りすぎによって偽アルドステロン症を発症した人は、薬だけではなくドリンクや飴などによってカンゾウ・グリチルリチンの過剰摂取が起こっているケースが多いです。

そのため乙字湯を服用する際には、他の薬だけではなくカンゾウやグリチルリチン、リコリスなどが配合されたドリンク剤や飴などにも注意する必要があります。

まとめ

乙字湯は、いぼ痔や切れ痔などを治す効果の高い飲み薬です。そのためこれらの痔を発症している人は、インターネットサイトなどで乙字湯を試してみることをおすすめします。

ただ中には、乙字湯との飲み合わせに注意が必要な薬があります。特に乙字湯と重複する生薬を含む薬は、併用を避ける必要があります。

また重複する生薬が配合されていなくても、グリチルリチンを含む薬を併用してはいけません。グリチルリチンとはカンゾウの主成分であるためです。

さらに注意が必要なのは、薬だけではありません。ドリンク剤やのど飴などにもカンゾウが含まれるケースがあるためです。

そのため乙字湯を服用する際には、これまでに述べたような情報を参考にして飲み合わせに注意しましょう。そうすることで副作用の心配が限りなく少なくなり、安心して乙字湯で痔を治すことができるようになります。


痔であると、トイレの中を血まみれにするだけでなく、座ったときに異常な痛みが起こる人も多いです。トイレのとき、その痛みから私もトイレに行くのが毎日怖いときがありました。

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痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

なお、ピーチラックは楽天やAmazonなどで取り扱いがなく、公式サイトのみ購入できるようになっています。いぼ痔や切れ痔の場合、ピーチラックが効果を発揮します。