手術ではメスなどで皮膚を切ります。そのため痔の手術後には、肛門組織に傷跡が残ります。

術後の傷跡は、時間の経過とともに薄くなったり分かりづらくなったりします。ただ手術方法や医師の手腕などによっては、十分な期間が経っても傷跡が目立つことがあります。また中には、術後の傷跡によって痛みを生じることもあります。

一般的に、傷跡は残らない方が好ましいと思われることが多いです。特に女性は、肌に傷跡がある状態を嫌う傾向が強いです。

さらに女性にとって痔は、恥ずかしい病気の一つです。そのため女性であれば、痔の手術跡は絶対に残ってほしくないものであることでしょう。

では痔の手術跡をきれいに治すためには、どのようにすればいいのでしょうか? また痔の手術跡に痛みが起こった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

そこでここでは、痔の手術跡をきれいにする方法と痛みが起こった場合の対処法について解説していきます。

痔の手術跡はきれいに治るのか?

痔にはいぼ痔(痔核)と切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)の3種類があります。

これらはどれも、症状や患部の位置などが異なります。そのため痔のタイプによって、術後の傷の場所や状態などは異なります。

例えばいぼ痔の一種である内痔核の手術では、患部である肛門の内側を中心にメスが入ります。そのためいぼ痔の手術では、肛門の皮膚部分に生じる傷が小さいです。

また切れ痔の手術では、切れ痔を切除した部分におしりの皮膚をスライドさせます。そのため切れ痔の手術では、おしりに大きめの傷跡ができます。

ただ切れ痔手術の傷跡のほとんどは、おしりの割れ目に沿って生じます。これは切れ痔の多くは、肛門の背中側に起こるためです。したがって切れ痔の手術跡は、おしりの割れ目に隠れて見えにくくなります。

これに対してあな痔では、おしりの内部に患部が広がります。そのため手術によってあな痔の患部を切り取ると、おしりに大きな傷跡ができます。

特にあな痔が重症化して複雑な状態となっていると、その分だけ傷跡が大きくなります。場合によっては複数回の手術が必要となるため、傷跡がいくつもできることもあります。このことからさまざまな痔のうち、もっとも傷跡が残りやすいのはあな痔であるといえます。

手術後の見た目を良くするために手術前にするべきこと

あな痔の手術には、開放手術括約筋温存手術の2種類があります。

開放手術は、あな痔の患部をすべて取り除く手術法です。

これに対して括約筋温存手術は、肛門括約筋内にある患部を残し、他の組織の患部をすべて取り除きます。

開放手術は患部をすべて取り除くため、あな痔の再発が起こりにくいというメリットがあります。

ただ一方であな痔の患部が大きく広がっている場合、おしりの内部を大きく切除することになります。そのため複雑化したあな痔を開放手術で治療すると、おしりが大きくへこんで手術跡がかなり目立ちやすくなります。

これに対して括約筋温存手術では、括約筋が残されるためお尻の変形が起こりにくいです。そのため括約筋温存手術は開放手術に比べて、手術跡が残りにくい手術法といえます。

しかしながら括約筋温存手術では、あな痔の患部の一部が体内に残ります。そのためこの手術方法は、開放手術に比べてあな痔の再発率が高いです。

また複雑化した痔瘻を括約筋温存手術で治療するためには、医師の高度な技術や長い期間の入院などが必要となります。そのため病院によっては、括約筋温存手術を受けられないことがあります。

したがって重症化したあな痔を括約筋温存手術で治療するためには、技術力の高い医師が在籍している病院を探す必要があります。

また前述のように、いぼ痔や切れ痔などの手術では、手術跡が目立ちにくいです。ただ医師の手腕によっては、手術跡が目立ってしまうこともあります。

傷がきれいに治るためには、患部や皮膚などがきれいに切除・切開される必要があります。そのため医師の切り方によっては傷口が大きく盛り上がったり、皮膚がきれいにくっつかずにシワができたりしやすくなります。

このように痔の手術による傷跡は、医師の手腕に左右されます。そのため痔の手術跡を残したくない場合は、技術力の高い医師を慎重に選ぶことが大切です。

具体的には日本大腸肛門病学会の専門医のうち、肛門科領域の医者が在籍する病院を選びましょう。可能であれば、より技術の高い指導医のいる病院で手術を受けると安心です。

日本大腸肛門病学会の専門医の名前や指導医のいる病院などは、学会のホームページで確認することができます。

ただ学会のホームページでは、医師の専門領域が確認できません。そのため痔の手術を受ける際には通う予定のある病院に連絡し、肛門科領域の専門医がいるかを直接確認してみることをおすすめします。

また病院のホームページには、手術実績が公開されているところがあります。実績を公開するということは、それだけ手術に自信があるということを意味します。そのため痔の手術を受ける際には、病院のホームページも参考にしてみましょう。

術後の傷跡はどのようにしたら治るのか

一度手術を受けたら、手術を受ける前の状態には戻りません。

患部となっていた組織は体からなくなり、皮膚などには傷跡が残ります。そのため痔の手術の傷跡が残っている人は、手術前のようなまっさらな肌には戻りません。

ただ傷跡の状態によっては、肛門の形成手術を行うことができます。手術で肛門の形を整えることによって、傷跡を限りなく目立たないようにすることができるのです。

しかしながら傷跡をきれいにする手術は、傷跡を残しにくい痔の手術よりも難易度が高いです。そのため肛門の形成手術を受けられる病院は少ないのが現状です。

このとき手術実績の多い病院であれば、傷跡を目立ちにくくする手術が行える可能性が高いです。

また中には、ホームページなどに「他院による手術で生じた醜い傷跡をきれいにする」と表記している病院もあります。そのため術後の傷跡が気になる場合は、このような病院に相談してみましょう。

また盛り上がったり赤くなったりしている傷跡は、アットノン(小林製薬)などの傷跡用の塗り薬を使うことで目立ちにくくなる可能性があります。

傷跡の薬には、肌の生まれ変わりを促進するヘパリンという成分が含まれています。そのため傷跡用薬を使うと、皮膚のターンオーバーが促進されて傷跡が目立ちにくくなっていきます。

ただ傷跡用薬を使っても、傷跡が完全になくなることは期待しないのが無難です。特に傷跡がデコボコしている場合は、傷跡を消すことはほぼ不可能です。

また効果を実感するためには、頻繁に塗り直す必要があります。そのため薬で傷跡を薄くしたいのであれば、毎日こまめに傷跡用薬を塗り直すようにしましょう。そうすることで、約3ヶ月後には傷跡が目立ちにくくなるはずです。

なお粘膜には使用できない薬であるため、肛門内には使用しないように気をつけましょう。また手術によっておしりや肛門などが変形している場合は、薬で治すことはできないので注意が必要です。

手術跡が痛むのはなぜ?

痔の手術によって生じた傷は、1ヶ月程度で塞がることが多いです。ただあな痔の手術によって大きな傷ができた場合は、治癒に2~3ヶ月かかることもあります。

さらに塞がったばかりの傷は、皮膚が薄くもろい状態となっています。そのため傷口が塞がった直後に無理をすると、傷口部分が裂けてしまうことがあります。

したがって術後の傷跡が痛むと感じた場合、治ったばかりの傷が裂けた状態になっていることが考えられます。

ただ通常、手術から1年も経過すると傷はしっかり治っているはずです。そのため手術から数年経っているのに痛みが起こるということは、傷跡に何らかの症状が起こっている可能性が高いです。

手術跡に痛みが起こる理由

通常、手術によって切られた体の組織は内側から治っていきます。正常に治癒すると、最後に体の表面である皮膚が治り、皮膚が平らな状態となります。

ただこのとき体の外側から治ると、内側の傷が治りきらなかったり内側が治る際に皮膚が盛り上がったりしやすくなります。

そして皮膚に凹凸を生じると、凸となっている皮膚部分に便が擦れやすくなります。皮膚に強い摩擦がかかると、皮膚が荒れて炎症が起こり、痛みやかゆみなどが起こりやすくなります。

また手術の傷がきれいに治らないと、傷跡の皮膚に薄い部分ができることがあります。皮膚が薄いと、その分だけその部分に炎症が起こりやすくなります。このようなことから術後十分な期間が経過していても痛みが起こる場合は、傷跡に炎症が起こっている可能性が高いです。

さらに術後の生活などによっては、傷がうまく治らないこともあります。例えば便秘や下痢などは、術後の傷口に負担をかけます。

そのため痔の手術後にこのような排便異常が続いていると、傷口が長期間治らないことがあります。このようなことから術後の傷跡に痛みが起こっている場合は、傷が治りきっていない可能性も考えられます。

手術跡の痛みの対処法

前述のように、手術後の傷跡を薬などで消すことは困難です。そのため術後の傷跡の痛みを根本から改善するためには、病院で形成手術を受ける必要があります。

ただ痔の手術跡は肛門にできます。そして肛門は便の通り道です。そのため便の状態を良くすることで、手術跡の痛みを軽減することができます。

例えば硬い便が皮膚のでこぼこに擦れると、強い摩擦によって皮膚が荒れやすくなります。一方で水分量の多い便は、皮膚のくぼみに入り込みやすいです。

便の中には大量の細菌が含まれています。そのためくぼみに便が入り込むと、炎症が起こってかゆみや痛みなどが起こりやすくなります。

これに対して正常な便は、適度な柔らかさがあるため排出時の皮膚との摩擦が少ないです。また正常な便は粘液で包まれているため、皮膚のくぼみに入り込むこともありません。そのため痔の手術の傷跡が痛む場合は、まず排便異常を改善することが大切です。

また肛門は便に含まれる細菌の影響によって、他の皮膚組織よりも炎症が治まりづらいです。

そのため傷跡に炎症が起こると、なかなか鎮まらず痛みが続きやすくなります。したがって傷跡に炎症が起こっているようであれば、薬を使用して炎症を抑えることが大切です。

このとき、皮膚全般用の塗り薬を肛門に使用してはいけません。肛門は他の身体の組織よりも薬の影響が強く現れやすいです。そのため皮膚用の薬を肛門に使用すると、薬が効きすぎて副作用のリスクが高くなるのです。

したがって肛門組織の炎症を鎮めるためには、ボラギノールやプリザなどの痔疾患用薬を使うようにしましょう。

これらにはどれも、患部の炎症を鎮める成分が含まれています。そのためボラギノールなどを使うと、傷跡の炎症が抑えられて痛みやかゆみなどが改善しやすくなります。

まとめ

痔の手術では肛門組織にメスが入ります。そのため術後に傷跡ができることは、ある程度覚悟する必要があります。

ただ医師の手腕などによっては、傷が目立ちやすくなることがあります。そのため痔の手術後に傷跡を残したくないのであれば、手術を受ける病院を慎重に選ぶことが大切です。

また手術跡の状態によっては、手術から十分な期間が経過しても痛みが起こることがあります。このような痛みは、排便異常を改善させることで軽減することができます。

しかしながら一度できた手術跡は、自力で消すことはできません。そのためおしりの見た目が気になったり傷跡のデコボコなどによって痛みが起こっていたりする場合は、病院で肛門の形成手術を受けましょう。そうすることで、きれいなおしりを取り戻すことができます。


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痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

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