痔を経験している人であれば、「便秘は痔の大敵である」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

実際に、便秘と痔は相互に深く関係しています。そのため、これら2つの症状は、同時に対策する必要があります。

では、便秘と痔が生じている際、どのように対処すればいいのでしょうか? また、このような場合に適した便秘薬とは、どのようなものなのでしょうか。

そこで、ここでは便秘と痔の関係性について解説し、これらが生じたときの対処方法について述べていきます。

便秘と痔の悪循環

「経験したことがない人」がいないほど、便秘は誰にでも起こる症状です。

とはいえ、一般的には「男性よりも女性の方が便秘になりやすい」といわれています。これは、女性は男性に比べて筋肉量が少なく、排便する力が弱いためといわれています。

さらに、月経前に分泌されるホルモンには、腸の働きを低下させる作用があります。そのため、月経がある女性は、月経前に便秘が起こりやすくなります。

ただ、近年では男性の便秘もかなり増えてきています。これは、食生活の変化や生活習慣、ストレスなどが関係しているといわれています。

そもそも便秘って?

多くの場合、「病気の定義」は世界で共通していることが多いです。一方で、便秘は明確な定義が存在しておらず、「定義を決める機関」によってバラつきがあるのが現状です。

というのも、排便の回数やタイミングなどは、人それぞれ異なります。例えば、1日に数回、腹痛や軟便などを伴わない排便をする人がいます。このような人は、「溜まった便をこまめに排出するタイプである」といえます。

一方で、数日に1度しか排便がなく、1度の排便量が多い人もいます。このような人は、「溜まった便をいっぺんに出すタイプである」ということになります。

このように、「適切な排便の回数・タイミング」は人それぞれ異なります。そのため、「便が出ない=便秘」という状態であっても、それぞれ状況が異なるのが実情です。このようなことから、日本消化器病学会では、「便秘とは、普段よりも排便回数が少ないことである」と定義しています。

ただこの定義に当てはまらないときであっても、腹痛や腹部の膨満感、硬い便などを伴う場合は「便秘」という扱いになります。というのも、これらは「便がいつも通りに出ている状況では発生しない症状」であるためです。

また、このような症状が出ていなくても、「薬を飲まなければ排便が起こらない」という場合は便秘です。というのも、薬を飲まなければ排便できない」ということは、薬を飲まなければ便秘になるということだからです。

そのため、便秘であるという自覚がなくても、腹痛などの症状が起こっていたり、薬なしでは排便できなかったりする場合は、便秘対策を行う必要があります。

そして、これから述べるように、便秘は痔の大きな原因となります。そのため、便秘を自覚せずに放っておくと、痔が発症したり悪化したりしやすくなります。

便秘は痔の大敵

便秘になると、便が腸内に長時間留まることになります。このような状態になると、便の水分が体内へと吸収されていき、便が硬くなっていきます。

このようにして便が硬くなると、便を排出するために強くいきまなければいけなくなります。そうすると、肛門付近に流れ込む血液が急激に増えて、肛門部分に血液が溜まりやすくなります。

このとき、肛門の付近には、「水道管のパッキン」のような役割を果たしている「肛門クッション」と呼ばれる組織が存在しています。

肛門クッションには、多くの血管が集まっています。そのため、排便の際に強くいきむと、肛門クッションがうっ血しやすくなります。

そうすると、うっ血を起こした肛門クッションが「いぼ」のように膨らみます。これが「いぼ痔(痔核)」です。

また、多くの場合、いぼ痔は「肛門の内側」に生じます。これを「内痔核」といいます。

内痔核が発生する部分は、「痛みを感じない組織」です。そのため、内痔核がおしりの中に留まっている間は痛みが生じません。

ただ、後述するように、内痔核が悪化すると、おしりの外へ飛び出るようになります。すると、肛門部分に痛みが生じるようになります。

また、便秘によって強くいきむことが多いと、いぼ痔が肛門の外側に発生することがあります。このようないぼ痔を「血栓性外痔核」と呼びます。

内痔核の初期には痛みが発生しません。これに対して血栓性外痔核では、「痛みを感じやすい組織」にいぼ痔ができます。そのため、血栓性外痔核が発生すると、日常生活が困難になるほどの激しい痛みが生じるようになります。

また、便秘によって便が硬くなっていると、その分だけ便が肛門を通り抜けにくくなります。このような状態で無理に排便を行おうとすると、肛門が傷ついて裂けてしまうことがあります。これが「切れ痔(裂肛)」です。

このように、便秘になって便が硬くなっていると、さまざまな種類の痔が発症しやすくなります。さらに、便秘になっていると痔の症状が悪化しやすくもなります。

便秘は痔を悪化させる

内痔核には、Ⅰ~Ⅳ度までの「進行度合い」があります。

一般的に、内痔核は症状が進行するほど痛みが強くなり、不快な症状も増えていきます。

例えば、Ⅰ度の内痔核は、排便時に出血を伴うことがあるものの、「いぼ」がおしりの中に留まっている状態です。これに対して、内痔核が進行してⅡ度になると、排便時に「いぼ」が体外へ出てきて痛みを伴うようになります。

さらに、Ⅲ度になると、排便が終わってもいぼが体内に戻らず、排便のたびにいぼを手で押し戻さなければならなくなります。そして、Ⅳ度の内痔核になると、いぼがおしりの外に出たまま(脱肛)となり、強い痛みが生じたり下着が汚れたりしやすくなります。

このように、内痔核は進行するほどつらい症状を伴うようになります。そして、便秘は内痔核を進行させる要因となるのです。

便秘になると排便の際に強くいきむようになります。すると、おしりの中に留まっていたいぼが、いきみによって体外へ飛び出やすくなります。

また、いきむ力が強いと、その分だけ肛門付近がうっ血しやすくなります。そのため、排便のたびに強くいきんでいると、内痔核が増えたり、すでに生じていたいぼが大きくなったりしやすくなります。

さらに、内痔核が悪化してくると、多くの場合で「痛みを感じやすい組織」である「肛門の外側」にもいぼ痔を生じやすくなります。すると、血栓性外痔核が起こったときと同様に、激しい痛みが発生するようになります。

このような状態が悪化して外痔核の血管が詰まった状態となると、ひどく腫れ上がって元に戻らなくなります。そうすると、手術を行わなければ常時激しい痛みに悩まされる状況となります。

便秘の原因とは?

これまでに述べたように、便秘は痔の発症や悪化などの原因となります。そのため、痔を予防したり進行を食い止めたりするためには、便秘を防ぐことが必須であるといえます。

では、そもそも便秘はなぜ起こるのでしょうか?

これは、「腸の働きの低下」と「便の状態が悪化」の2つに大別できます。そのため、これら2つが起こりやすい生活を送っていると、便秘になりやすいといえます。

ストレスがあると腸の働きが低下する

現代の日本では、「ストレスが全くない」という人はいないでしょう。それほど、現代日本人はストレスに悩んでいる人が多いです。

本来ストレスは、私たちが生きていくために必要不可欠なものです。というのも、ストレスが生じると、体内では「交感神経」が働きます。

交感神経には、体を「臨戦態勢」にして身体のパフォーマンスを向上させる働きがあります。そのため、適度なストレスは、仕事や勉強などの能率を上げる働きがあるといえます。

ただ、ストレスが強すぎたり、ストレスが生じている状態が長時間続いたりすると、交感神経の働きが過剰になっていきます。すると、対となって働いている「副交感神経」の働きが抑えられます。

副交感神経は、消化機能に関わっており、胃腸の働きをコントロールしています。具体的には、副交感神経が優位になると胃腸の動きが活発になり、副交感神経がオフになると胃腸の動きが抑えられます。

ストレスによって副交感神経の働きが抑えられていると、腸の働きが鈍くなって腸が動きにくくなります。すると、排便が起こりにくくなって、便秘になりやすくなります。

また通常、交感神経と副交感神経は交互に働くようになっています。そのため、これら2つのうち、どちらかの神経系が過剰に働きすぎると、反動でもう片方の神経系が強く働きやすくなります。

例えば、ストレスによって交感神経が優位になりすぎると、その後に副交感神経が強く働きやすくなります。すると、腸の動きが活発になりすぎて、腸が過剰に収縮して便の通り道が狭くなることがあります。

このような状態になると、便が詰まりやすくなるため、便秘を発症することになります。

このように、ストレスは交感神経や副交感神経などの働きを混乱させて、腸の働きを低下させます。そしてその結果、便秘が発生しやすくなります。

排便を我慢し続けていると便秘になる

一般的な生活を送っていれば誰でも、便意を我慢した経験があることでしょう。

実際に、便意は「排便できるとき」に起こるとは限りません。仕事中や授業中、子供の相手をしている時などの「手が離せないとき」にも、便意が起こることがあります。

このとき、下痢などの特別な理由がなければ、多くの人は排便を我慢します。そして、手が空いたときにトイレに行こうとするでしょう。

ただ、排便を我慢することが多くなると、徐々に便意が起こりにくくなっていきます。これは、「直腸に便がある状態」に慣れてしまうためです。

というのも、食べた食品は、口から胃に入り、腸へと運ばれていきます。このとき、腸では食べ物の消化や吸収などが行われていくため、腸内を進むうちに「残りカス」となっていきます。

このような残りカスは、やがて便となって体外へ排出されていきます。これが排便です。

このとき、腸の中を進んできた便が「もっとも出口(肛門)に近い腸(直腸)」に入ると、直腸が便の圧力を感じ取ります。これが刺激となって、便意が起こります。ただ、我慢によってずっと「直腸に便が入りっぱなし」の状態になっていると、便意が起こりにくくなります。

例えば、手や足などの皮膚を押されたとき、「押されている」という感覚があります。一方で、皮膚がずっと「押されっぱなし」になると、「押されている」という感覚が徐々に鈍っていきます。これと同様のことが便意でも起こるのです。

そのため、便意を我慢する時間が長かったり便意を我慢する機会が多かったりすると、腸の感覚が鈍って排便が起こりにくくなります。その結果、便秘が起こりやすくなるのです。

食生活は便秘に深く関係している

すでに述べたように、食べた食品はやがて便となります。そのため、食事の内容は、便の質に大きく関係しています。

例えば、食物繊維の少ない食事ばかり摂っていると、便秘になりやすくなります。これは、食物繊維には排便を促したり便を柔らかくしたりする働きがあるためです。

というのも、食物繊維とは、「人体では消化・吸収できない成分」です。そのため、体内に入った食物繊維の多くは便として排出されます。このようなことから、食物繊維の多く摂ると便の量が増えるということがわかります。

また、食物繊維には、胃腸を刺激して働かせるという作用があります。そのため、食物繊維の多い食事を摂っていると排便が起こりやすくなります。

そして、食物繊維は水分を吸収して膨張する性質があります。食物繊維を摂っていると便の水分量が増えて柔らかくなり、排便しやすい状態となります。

このように、食物繊維には、便の状態を改善して排便しやすくするという働きがあります。そのため、食物繊維の摂取量が不足していると、便の量が減ったり便が硬くなったりして便秘が生じやすくなります。

さらに、腸内の善玉菌は、食物繊維をエサにして「酸」を作ります。そのため、食物繊維を多く摂っていると、腸内が酸性に傾きやすくなります。

このような中、悪玉菌は「酸性の環境に弱い」という性質があります。そのため、善玉菌によって腸内が酸性になると、悪玉菌が減少しやすくなります。

このような悪玉菌は、脂質やタンパク質などをエサにして「腸内の働きを低下させる有害物質」を放出します。そのため、食物繊維によって悪玉菌が減少すると、腸の働きが阻害されにくくなることによって便秘が起こりにくくなります。

一方で、食物繊維の摂取量が少なかったり、脂質やタンパク質などの多い食事を摂る機会が多かったりすると、悪玉菌が作る有害物質によって腸の働きが低下しやすくなります。その結果、便秘が起こりやすくなります。

刺激性下剤を使い続けると自力で排便できなくなる

便秘は生活習慣の内容によって起こりやすくなる病気です。そのため、生活習慣が変わったタイミングや、旅行中などには、多くの人が便秘を経験します。

このような便秘は、薬を使用することによってすぐに改善します。そのため、安易な薬の使用によって便秘を解消しようとする人は少なくありません。

ただ、便秘薬の中には、「継続して使用すると、便秘を悪化させて慢性化させるタイプのもの」があります。

というのも、便秘は「腸の働きが低下する」か「便の状態が悪くなる」のどちらかによって起こります。そのため、便秘薬にも、「腸に作用するもの(刺激性下剤)」や「便の状態に作用するもの(非刺激性下剤)」などの種類があります。

これらのうち、刺激性下剤には即効性があり、使用すると比較的すぐに排便が起こります。そのため、刺激性下剤は、旅行中などの「一時的な便秘」の改善には有用であるといえます。

ただ、刺激性下剤は「腸を無理やり動かす薬」です。そのため、このような下剤の作用を腸が何度も受けていると、「薬によって働くこと」に慣れていきいます。

そうすると、腸が伸び切った状態になり、自力で排便することができなくなります。つまり、刺激性便秘薬の常用によって耐性がつくのです。このような状態になると、下剤なしでは排便することができなくなります。

これを言い換えると、「刺激性下剤を使用し続けると、ひどい便秘になる」といえるのです。

痔対策に使用できる便秘薬とは?

これまでに述べたように、便秘は生活習慣や食生活の悪化などによって起こりやすくなります。そのため、便秘を改善したり予防したりするためには、規則正しい生活や栄養バランスの良い食事などを心がける必要があります。

とはいえ現代では、何らかの理由でこのような「健康的な生活」を送ることができない人が増えています。例えば、忙しいと「排便を我慢せざるを得ない時」が多くなります。そのため、時間的な余裕がない人は、便意が鈍って便秘が起こりやすくなります。

また、栄養バランスの良い食事を摂るためには、お金や時間などがかかります。そのため、これらが確保できない人は、便の状態が悪化して便秘になりやすくなります。

また、いくら便秘にならないような生活を心がけていても、強いストレスが生じたり食事に誘われて「便秘に悪い食事」を摂ったりすることを防ぐことはできません。

このようなことから、便秘にならないように気をつけていても、便秘になってしまうことがあるのです。そしてその結果、痔が発生・悪化しやすくなってしまうのです。

このようなとき、頼りになるのが便秘薬です。便秘薬を使用すると、短い期間で便秘が改善します。そのため、便秘によって痔が起こったり悪化したりするのを防ぎやすくなります。

ただ、このような便秘薬の中には、「痔のときに向かないもの」があります。そのため、痔対策で便秘薬を使用する際には、以下の内容をしっかり理解して便秘薬を選ぶようにすることが大切です。

刺激性下剤は避けるべき

すでに述べたように、刺激性下剤を継続して使用すると、腸が自力で動けなくなって重症の便秘が起こりやすくなります。そして、便秘は痔の主な原因の1つです。そのため、痔の予防・改善を考えるのであれば、刺激性の便秘薬は、使用するべきではないといえます。

さらに、刺激性下剤は腸を無理やり動かすため、腹痛や下痢などを起こすこともあります。

このようにして下痢が起こると、トイレで長い時間「排便の姿勢」をとることになります。すると、肛門に血液が溜まってうっ血しやすくなり、いぼ痔が生じやすくなります。

また、「水分の多い便(水様便)」は通常の便よりも勢い良く肛門から排出されます。そのため、下痢になってこのような便を排便すると、肛門が切れて切れ痔が起こりやすくなります。

さらに、下痢によって水様便になると、腸内の「分泌液を出す組織(肛門腺)」に便が入り込みやすくなります。便には多くの細菌が存在しています。そのため、肛門腺に便が入り込むと、腸内細菌が繁殖して炎症が起こります。

すると、炎症による膿が肛門腺の周りに溜まっていき、症状が進むと「膿の通り道」ができるようになります。これが「痔ろう(あな痔)」です。

このように、便秘だけではなく、下痢も痔を発症させたり悪化させたりする原因になります。そのため、痔の発症や悪化などを防ぐためには、下痢を引き起こすことがある刺激性下剤を使うべきではないといえます。

漢方・植物性の便秘薬なら安全?

現在の日本では、西洋医学が主流となっています。そのため、病院で処方されたりドラッグストアなどで購入できたりする薬は、西洋医学に基づいた「カタカナの成分が含まれている薬」が多いです。

例えば、頭痛が生じた場合、「アセトアミノフェン」や「ロキソプロフェン」などの成分が含まれている薬を使用します。これらの薬は、一定量の有効成分を含んでおり、「カロナール」や「ロキソニン」などの名称で市販されています。

一般的に、このような「カタカナの薬」は、確実な効き目がある一方で副作用が生じやすいと認識されています。そのため、西洋医学による薬は、「強い薬」と思われているケースが多いです。

これに対して、日本人に馴染みのある漢字で表記されている「漢方薬」などは、「副作用などがない体に優しい薬」と思われていることが少なくありません。

そのため、「カタカナの便秘薬はからだに悪いけれど、漢方で作られた便秘薬であれば体に害は起こらない」と思っている人は多いです。

ただ実際には、「漢方薬は西洋薬よりも効き目が優しい」というわけではありません。実際に、漢方薬の中には、刺激性下剤の成分を含むものも多く存在しています。

例えば、「大黄(ダイオウ)」という成分を中心とした漢方薬には、腸を刺激して無理やり動かす作用があります。そのため、大黄の含有量が多い「大黄甘草湯(ダイオウカンゾウトウ)」や「麻子仁丸(マシニンガン)」などの漢方薬は、継続して使うと自力で排便ができない体質になっていきます。

また、便秘薬の中には、「天然ハーブ・植物性だから体に優しい」としているものもあります。ただ、これも漢方薬と同様に、「天然ハーブ・植物性だから安全である」とは限りません。

例えば、便秘薬に使用されることの多い「センナ」は、ハーブの一種です。センナには、腸を刺激して動かす「センノシド」という成分が含まれています。そのため、センナが含まれている便秘薬は、刺激性下剤に分類されます。

さらに、一般的に「体に良い」と思われている「アロエ」にも、刺激性下剤の成分が含まれています。

このようなことから、センナやアロエなどが含まれている薬は、「天然ハーブから作られた植物性の薬」であるものの、「刺激性下剤の一種」であり、「体に優しい薬」とはいえないということがわかります。

そして、大黄やセンナ、アロエなどに含まれている「腸を刺激する成分」を慢性的に摂っていると、大腸が黒ずんで神経の働きが低下していきます。このような症状を、「大腸メラノーシス」といいます。

大腸メラノーシスを生じると、大腸がんのリスクが上昇するといわれています。実際に、週に2回以上刺激性下剤を使用している人は、使用していない人に比べて2.75倍大腸がんになりやすいという研究結果が出ています。

このようなことからも、「漢方・植物性」だからといって「安全である」とは盲信せず、刺激性下剤を含む薬の連用は避けるべきであるといえます。

便秘改善のお茶にも要注意

世の中には、数多くの「便秘を改善するお茶」があります。そして、多くの人は、このような商品を「お茶なのだから体に害はない」と思っています。

ただ、「便秘改善茶」の中には、「センナと同じ種類のハーブ」を使用したタイプのものがあります。そして、このようなハーブが含まれているお茶は、センナと同様に、「刺激性下剤の作用」を持っています。

このようなお茶を日常的に飲んでいると、体に「刺激性下剤を連用するのと同じ作用」が起こります。そのため、便秘改善茶の種類によっては、飲み続けていると、自力で排便できない体質になることがあります。

このようなことから、「お茶だから安全である」とはいえないことがわかります。

痔のための便秘薬はどれを選ぶべきか?

これまでに述べたように、刺激性下剤は腸を刺激して無理やり排便を促す作用があります。これに対して「非刺激性下剤」は、「便の状態」に作用して「排便しやすい便」を作る作用があります。そのため、非刺激性下剤は、刺激性下剤よりもクセになりにくく、体への害も少ないといえます。

このような非刺激性下剤には、「酸化マグネシウム」などの「塩類下剤」や、「D-ソルビトール」などの「糖類下剤」があります。そのため、痔を改善するためには、まずこれらの便秘薬で便秘を改善するようにしましょう。

また、便秘や痔などの対策のために漢方薬を服用する際には、「大黄の過剰摂取」を防ぐ必要があります。そのため、複数種類の漢方薬を飲むことは避けて、できれば大黄の含有量が低めの薬(または大黄が含まれてない漢方薬)を選ぶのが無難といえます。

このように、便秘薬にはさまざまな種類があるものの、痔を患っている人には向かないタイプのものもあります。

そのため、痔がある人は、これまでに述べたような知識を踏まえて便秘薬選びをするようにしましょう。そうすることによって、おしりの悩みから開放されやすくなり、不安の少ない毎日を過ごせるようになります。


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