お酒を飲めない人を除き、お酒にはわたしたちの気分を快適にさせる作用があります。このことから、ストレス解消などのために習慣的にお酒を飲んでいる人は多いです。

このときメスやレーザーなどを使用した外科手術の後は、医師からお酒を飲んではいけないと指導されるはずです。そのため痔を含め手術を行った後は、お酒を我慢しなければなりません。

ただお酒が好きな人は、お酒を我慢することを苦痛に感じます。そのため医師から「手術後だからお酒を飲んではいけない」といわれても、「少しくらいならいいだろう」とお酒に手を伸ばしてしまうケースがあります。

しかしながら手術後の飲酒は、術後の経過を悪くさせるだけではなく、重篤な症状のきっかけにもなります。そのため痔などによって外科手術を受けた場合は、断酒をする必要があるのです。

では、なぜ手術後には断酒が必要なのでしょうか? さらに痔の手術後、どれくらいの期間が経ったらお酒を飲めるようになるのでしょうか?

そこでここでは、術後にアルコールを摂取することによるリスクと術後に飲酒できるようになるタイミングについて解説していきます。

痔の手術後にアルコールを摂ってはいけない理由

手術では、メスやレーザーで体の組織を切る処置が行われます。そのため手術後には、これらによる傷ができます。

これは痔の手術でも例外ではありません。

例えばいぼ痔(痔核)の手術では、いぼ痔を切り取って傷口を縫合します。また切れ痔(裂肛)の手術では、切れ痔の傷口を切除したり肛門括約筋にメスを入れたりします。

そしてあな痔の手術では、おしりの中にできた膿の通り道(瘻管)や膿の発生源(原発巣)などをメスによって切除します。そのためどのタイプの痔であっても、手術を行えば肛門付近に傷ができます。

そしてアルコールは、このような傷口に悪影響を与える作用があるのです。

お酒は術後の大量出血の原因になる

痔の手術では、体に深くメスを入れます。そのため手術をすると、手足に深い切り傷ができたときと同様に、肛門から多くの出血が起こります。

このような出血は、術後数日で治まっていきます。ただこのとき手術後にお酒を飲んでしまうと、術後の出血が止まらなくなったり悪化したりしやすくなります。

体内にアルコールが入ると、血管が拡張して血液が流れやすくなります。また脈拍が早くなり、全身を巡る血液の量が多くなります。

このようにして血液が流れやすい状態になると、手術によって生じた傷口に多くの血液が送り込まれます。そうすると、傷口から大量に出血しやすくなります。

またアルコールには、血液を固まりにくくさせる作用が確認されています。

通常わたしたちの体に傷がついて出血が起こっても、しばらくすれば出血が止まります。これは出血を起こしている傷口で血液が固まり、「血液の出口」が塞がれるためです。

このときアルコールの作用によって血液が固まりにくくなると、出血が止まりにくくなります。そのため術後にお酒を飲むと、出血が起こりやすく止まりにくい状態となります。

出血量が多くなると、その分だけ生命の危機につながります。またお酒には、脳の働きを麻痺させて体のさまざまな機能を低下させる作用もあります。

酔っている状態で出血による貧血が起こると、通常よりもふらつきやめまいなどが起こりやすくなります。そのため術後に飲酒して酔っ払うと、普段よりも転倒しやすくなります。

また酔いと貧血が重なると、判断能力がかなり低下します。したがってこのような状態では、事故に巻き込まれたり事故を引き起こしたりする危険性が高くなります。

具体的にいうと、まっすぐ歩けなくなって車に轢かれるリスクが高くなります。また自宅でお酒を飲んでいる場合、タバコなどの火の不始末によって火事が起こる危険性が高くなります。

さらに自宅に自分一人しかいない場合、転倒などの事故が起こっても誰も助けてくれません。そのため一人自宅で飲んでいる間に酔いと貧血が重なると、事故によって死に至るリスクが高くなるのです。

このように傷口からの大量出血は、命の危機を引き起こします。そのため「少しくらいの飲酒なら影響はないだろう」と自己判断せずに、術後はアルコールの摂取をやめるようにしましょう。

傷口が細菌感染を起こしやすくなる

わたしたちの周りには、目に見えない細菌やウイルスなどが数え切れないほど多く存在しています。この中には、人体に有害となる病原体もいます。そのためわたしたちの体には、病原体から体を守るための仕組みが備わっています。

特に病原体に触れるリスクの高い組織は、病原体に対する抵抗力が強いです。例えば胃などの消化器官は、食べ物が直接触れる場所です。そのため消化器官は、感染症を防ぐためのさまざまな仕組みが備わっています。

また人体の一番外側である皮膚も、病原体に対する抵抗力が強いです。そのため人体に有害な細菌などが皮膚に触れても、感染症には至らないことがほとんどです。

これに対して体の内側は、消化器官や皮膚などよりも病原体に対する抵抗力が低いです。そのため体の内側に病原体が触れると、細菌感染が起こりやすくなります。

例えば傷口が開いていると、体の内側がむき出しになっている状態になります。そのため塞がっていない傷口は、細菌に感染するリスクが高いです。

このとき前述のように、手術後にアルコールを摂取すると出血が起こりやすくなったり出血が止まりにくくなったりします。

出血が起こっているということは、傷口が開いた状態になっているということを意味します。そのためアルコール摂取によって出血が引き起こされると、傷口が細菌感染を起こすリスクが高くなります。

傷口に細菌感染が起こると、傷の治りが遅くなります。また細菌感染が悪化すると、傷口が化膿して自然には治りにくくなります。

傷口から入った細菌が体の奥まで侵入すると、全身性の発熱が起こることもあります。最悪の場合、患部が壊死したり死に至ったりするケースもあります。

ただ現代では、手術後の細菌感染で死に至ることはかなり少なくなっています。

しかしながら細菌に関する医療が発達する前までは、手術後の死因の第一位は傷口への細菌感染でした。このことからも「術後の傷口に起こった細菌感染を放っておくと、命を落とす危険性がある」ということがわかります。

したがって手術の後には、患部への細菌感染を防ぐ必要があります。そのため術後は、アルコールの摂取を控えることが大切です。

アルコールは炎症を悪化させる

手足に傷ができると傷口が赤みを帯び、痛みが発生します。これは患部に炎症が起こることによって生じる現象です。

炎症には病原体から体を守る働きがあります。また「傷を治すための細胞」を呼び寄せて、細胞分裂を促す作用もあります。つまり傷の治りを助けるということです。

ただ炎症が強くなったり長引いたりすると、皮膚の正常な再生が妨げられてかえって傷の治りが悪くなることがあります。そしてアルコールは、炎症を悪化させる作用があります。そのため手術後にお酒を飲むと、傷が治りにくくなります。

またアルコールによって出血や傷口の化膿などが起こると、その分だけ傷が治りにくくなります。このようなことからお酒は、術後の傷の治りを遅らせてしまうことがわかります。

またアルコールを摂取すると、さまざまな感覚が鈍くなります。このとき痛みの感覚も鈍くなるため、お酒を飲むと痛みを感じにくくなります。

ただ前述のようにアルコールは、傷口の炎症を悪化させます。炎症には痛みやかゆみなどを伴います。そのためアルコールによって炎症がひどくなると、傷が治りにくくなるだけではなく術後の痛みも重くなります。

下痢は術後の経過を悪くする

お酒は下痢を引き起こしやすくします。

お酒を飲むと、小腸の栄養吸収能力が低下します。すると、便に糖分や塩分などが多く含まれるようになります。

糖分や塩分などには、水分を抱え込もうとする働きがあります。そのため便の糖分・塩分量が多くなると、便が水っぽくなります。

また未消化の食物(便)が大腸へと運ばれると、これが刺激となって腸の動きが活発になります。そうすると便が腸を通過するスピードが早くなります。

ただ大腸には、水分を吸収する働きがあります。そのため便が大腸を通過するスピードが早くなると、その分だけ水っぽい便となります。

このとき健康的な便は、肛門をスムーズに通過します。

一方で水っぽい便は、排便の際に分散しやすいです。そのため手術後に下痢が起こっていると、傷口に便が入り込みやすくなります。

便には多くの細菌が含まれています。そのため傷口に便が入り込むと、傷口が細菌感染を起こすリスクが高くなります。そのため手術後には、下痢にならないように注意する必要があります。したがって痔の手術後は、アルコールの摂取を控えるべきだといえます。

術後いつから飲酒して良いのか?

これまでに述べたように、痔の手術を行った後は飲酒を避けるべきです。またこのことは医師からも指導されるはずです。

ただお酒が好きな人は、一刻も早くお酒を飲みたいと思うことでしょう。また本人がお酒を飲みたいと思っていなくても、飲み会などに誘われることがあるかと思います。

このとき他の病気による手術後であれば、手術を理由に飲み会を断ることができるでしょう。

ただ「痔であることを他人にバレたくない」という人はかなり多いです。そのため痔の手術を行った人の中には、痔の手術を理由に飲み会を断れないという人がいます。

このようなことから、「痔の手術をした後、どれくらい経過したらお酒を飲めるのか」ということが気になっている人は多いです。

ただ手術後にお酒を飲めるようになるタイミングは、人それぞれ違うのが現実です。そのため「手術後いつからお酒が飲めるのか?」ということに対する明確な答えは、誰にもわからないといえます。

傷の治るスピードは人それぞれ違う

肛門科病院などのホームページでは、「術後に飲酒が可能になる時期」について記載されていることがあります。ただホームページに記載されているこのような情報は、病院によって大きく異なります。

例えば「手術から5日が経過したらお酒が飲める」としている病院があれば、「最低でも3週間は飲酒を避けるべき」としている病院もあります。そのため痔の手術を行った人は、どの情報を信じていいかわからなくなることでしょう。

当然のことながら病院のホームページの内容は、医師が監修しています。そのためホームページに記載されている情報が間違っていることは考えにくいです。

ただ同じ肛門科であっても、患者や治療方針などの傾向が違う可能性はあります。例えばあまり手術をしない病院もあれば、すばやく手術して患者の苦しみを軽減させようとする病院もあります。これと同様に術後の飲酒に対する考え方も、医者によって差があります。

また一概に痔の手術といっても、痔の状態によって傷の広さや深さなどが異なります。さらに傷の治りやすさは、体質や生活習慣などによって変わります。

そのためホームページに記載されている飲酒可能となる時期の目安は、すべての人に当てはまるわけではありません。

つまり専門の医師であっても、「どのようなケースであっても、痔の手術をしてから◯◯日後にはお酒が飲めるようになる」と断言することはできないのです。

したがって術後にお酒を飲みたいのであれば、専門の医師に術後の経過を診てもらい、飲酒可能かどうかを個別に判断してもらうことが大切です。

術後に飲酒できるようになる時期の目安

前述のように「術後いつからお酒が飲めるか」という時期については、一概に断言することができません。

ただ多くの場合、痔の手術による傷口は1ヶ月~1ヶ月半でふさがります。傷口が完全にふさがったら、お酒を飲んでも出血が起こることはありません。そのため痔の手術後1ヶ月半が経過したら、飲酒が可能となることがほとんどです。

また傷口が完全に塞がらなくても、手術から2~3週間経つとお酒を飲めるほどに回復することが多いです。そのため術後にお酒が飲みたくなっても、この期間は飲酒を控えるべきです。

ただ術後の傷は、痔の症状が重いほど深くなりやすいです。そのため重症化した痔を治療した人は、その分だけ断酒期間が長くなることを覚悟しましょう。

またあな痔の手術では、おしりの内部を大きく切除します。

切除部分が大きいと、その分だけ傷口が塞がるのが遅くなります。そのためあな痔の切除を行った場合は、他の痔の手術よりも傷口の治癒に時間がかかります。したがってあな痔の手術を行った人は、お酒が飲めない期間が長くなりやすいです。

このときお酒が好きな人の中には、「断酒が嫌だからあな痔の手術は受けない」という選択をする人がいます。

ただあな痔は自然に治る病気ではありません。またあな痔を放置しておくと症状が悪化し、手術によって切り取る部分が大きくなります。最悪の場合、がんを発症することにもつながります。

そのため術後にお酒を断ちたくないからといって、手術を受けないという選択は推奨できません。あな痔を発症したら、なるべく早く病院で手術を受けましょう。

飲酒の許可を早く受けるためには?

傷の治りが早ければ、飲酒許可も早くなります。そのため術後にお酒を飲みたいのであれば、肛門の傷口に負担がかからない生活を送らないようにすることが大切です。

例えば飲酒が術後の経過を悪くするということは前述のとおりです。そのため術後の飲酒許可を早く受けたいのであれば、手術後の飲酒を我慢する必要があります。

また便秘や下痢などは、痔の術後の経過を悪くさせます。そのため痔の手術後にはこれらが起こらないように、食生活に注意する必要があります。

具体的にいうと肉や油の多い食べ物などは、便秘や下痢を引き起こしやすくします。そのため痔の手術後には、このような食べ物をなるべく避けることが大切です。

また野菜などを多く食べたり朝食を摂ったりすると、便秘が起こりにくくなります。そのため手術後は、野菜の多い食事を摂って朝食を抜かないようにしましょう。

また肛門を不潔にしていると、傷の治りが遅くなります。そのため痔の手術を行った後は、肛門をきれいに保つことが大切です。トイレにウォシュレットがついているのであれば、これを使用することをおすすめします。

さらに手術の数日後には、お風呂に入ることができます。湯船に浸かると肛門をきれいに保ちやすくなります。また血液の循環が良くなり、傷の治りが早くなりやすいです。そのため入浴の許可が下りたら、なるべく湯船に浸かるようにしましょう。

そして入浴の際には、肛門をきれいに洗い流すことが大切です。このときせっけんやボディソープなどを使うと、傷口が荒れやすくなります。そのため手術後の肛門は、お湯のみで洗うようにしましょう。

飲酒の許可が出ても飲みすぎてはいけない

通常、痔の手術を受けたら定期的に病院へ通います。そして術後の傷が治ってきたら、医師から飲酒の許可が下りることでしょう。

このとき医者に「お酒を飲んでもいい」といわれたからといって、「お酒をいくらでも飲んでいい」というわけではありません。

アルコールの摂取量が多くなると、その分だけ大量出血や傷口の細菌感染、傷口の炎症悪化などのリスクが高くなります。そのため飲酒の許可が下りた後でも、アルコールの摂取量が多いと傷口の状態が悪くなる危険性があります。

このようにして傷口の状態が悪くなると、再び断酒しなければならなくなります。したがって医師から飲酒の許可を得ても、傷口が完全に塞がるまでは飲酒量を控えめにするのが懸命です。また飲酒中に肛門からの出血や傷口の痛みなどが起こったら、飲酒をやめるようにしましょう。

そして過度な飲酒は、痔の発症や悪化などの原因になります。そのため手術前に大量のお酒を習慣的に飲んでいた人は、傷口が完全に治癒した後もアルコールの摂取量を控えることをおすすめします。そうすることによって痔の再発を防ぎ、健康的な生活を長続きさせることができます。

まとめ

これまでに述べたように、手術後はお酒を飲んではいけません。術後にアルコールを摂取すると、術後の経過が悪くなるだけではなく命を落とすリスクが高まります。

また傷の治癒の経過は人それぞれ異なります。そのため「術後にお酒が飲めるようになる日」の明確な基準は存在しません。したがって術後にお酒が飲みたいのであれば、担当の医師に飲酒が可能かどうかを確認する必要があります。

そして医師から飲酒の許可が下りた後でも、傷口が完全に治癒していなければ術後の傷が悪化する可能性はあります。そのため傷口が完全に治るまでは、アルコールの量を減らすのが懸命です。

基本的に「お酒を飲む・飲まない」の選択肢は、自分の意思で決めることになります。そのため「飲酒によって術後の経過が悪くなる」ことは、完全なる自己責任だといえます。

したがって手術後には、「わざわざ術後の経過を悪くするような行為=飲酒」をしないようにしましょう。そうすることによって、手術前と同じような生活を送れる日が近づきやすくなります。


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