世の中には、さまざまな健康法があります。その中でもコーヒーエネマは、効果が高いとして人気のある健康維持法です。

ただコーヒーエネマでは、肛門内にコーヒーを入れます。そのため肛門に痔ができていると、コーヒーエネマを実施していいか悩むことが多いようです。

では、痔ができているときにコーヒーエネマを行っても問題ないのでしょうか? また、痔への影響が少ないコーヒーエネマの行い方は存在するのでしょうか?

そこでここでは、コーヒーエネマと痔の関係性について解説していきます。

コーヒーエネマとは?

エネマ(enema)とは、浣腸を意味する英単語です。つまりコーヒーエネマとは、コーヒー浣腸のことを指します。

コーヒーエネマは1917年に考案され、かつては正当な医学書にも掲載されたほどメジャーな健康法でした。当時コーヒーエネマの第一人者であったマックス・ゲルソンは、結核やがんなどを改善する効果があると主張していました。

ただ現在では医学書への掲載も取りやめられており、コーヒーエネマは科学的根拠のない健康法とされています。しかしながらコーヒーエネマには根強い支持者がおり、さまざまな健康効果があると主張されています。

コーヒーエネマの効果

コーヒーエネマでは、専用の浣腸キットを使って希釈したコーヒーを腸内に挿れます。

コーヒーにはカフェインテオフィリンなどのさまざまな成分が含まれています。このような物質は大腸から吸収されて、肝臓からの胆汁分泌を促します。

胆汁には脂肪を分解する作用があります。そのためコーヒーエネマによって胆汁の分泌量が増えると、肝臓内の老廃物や腸内の脂肪、脂肪に溶けた老廃物を分解して体外へ排出しやすくなるとされています。

ただコーヒーエネマでは、腸にコーヒーという異物が入ることによって排便が起こります。コーヒーエネマによって排便する回数が増えると、その分だけ体に必要な成分が体外へ排出されやすくなります。

またコーヒーを注入するときに腸を器具で腸を傷つけてしまうと、敗血症などが起こりやすくなります。最悪の場合、腸に穴が空くこともあります。

そのためコーヒーエネマを安全に行うためには、正しい知識が必要です。またコーヒーエネマを行う際の器具は、医療機器に認定されている浣腸器具を選ぶことが大切です。

コーヒーエネマの痔への影響

痔は肛門にできる病気です。そのため肛門内へ管を挿れるコーヒーエネマは、その行為自体が痔への刺激となります。

例えばいぼ痔(痔核)切れ痔(裂肛)などの患部に管が触れると、患部から出血が起こったり痔の炎症が悪化したりしやすくなります。

また他にも、コーヒーエネマには痔の悪化リスクを高める要因がいくつかあります。そのため痔を発症しているのであれば、コーヒーエネマを行わないことをおすすめします。

下痢は痔を悪化させる

前述のようにコーヒーを腸内に入れると、これが刺激となって排便が起こりやすくなります。これは市販の浣腸薬を使用したときに起こる現象と同じです。

このとき腸への刺激が強すぎると、腸が過剰に動いて下痢が起こります。そして下痢は、痔を悪化させる原因となります。

下痢になると排便回数が増えて、肛門組織がうっ血しやすくなります。組織のうっ血は、いぼ痔の原因です。また下痢になって便が水っぽくなると、肛門に負担がかかって裂けやすくなります。つまり切れ痔を生じやすくなります。

さらに下痢によって水っぽい便になると、おしりの内部に便が入りこんで化膿が起こりやすくなります。この状態が悪化すると、あな痔(痔瘻)を発症することになります。

このようなことからコーヒーエネマによって下痢が起こると、痔が発症・悪化するリスクが高まることがわかります。そのため痔を発症しているのであれば、コーヒーエネマを休止することが大切です。

コーヒーが肛門へ刺激となることがある

切れ痔が起こっていると、傷口にコーヒーがしみます。そうすると切れ痔の炎症が悪化して、痛みやかゆみなどが強くなります。切れ痔の炎症が悪化すると、肛門狭窄や見張りイボなども起こりやすくなります。

またコーヒーエネマに使用するコーヒーは、缶に入っていることが多いです。ただ缶には、クロムなどのアレルギーの原因になりやすい金属が含まれていることがあります。

このとき痔を発症していると、患部が刺激に弱い状態となります。そのため缶コーヒーの使用によって痔の患部にアレルギーを引き起こしやすい金属が触れると、患部の炎症が悪化しやすくなります。つまり痔が悪化しやすくなるのです。

痔に悪影響の少ないコーヒーエネマの行い方

前述のようにコーヒーエネマにはさまざまな健康効果あるとされている一方で、痔にはよくありません。そのため痔を悪化させたくないのであれば、コーヒーエネマを行わないことが大切です。

どうしてもコーヒーエネマを行いたい場合は、痔への影響を減らす工夫を実践しましょう。その上で、コーヒーエネマの実施回数を最低限に留めることが大切です。

患部に軟膏を塗ってから浣腸を行う

コーヒーエネマを行った際にコーヒーや便などが痔の患部に触れると、痔が悪化しやすくなります。そのため痔ができている状態でコーヒーエネマをするのであれば、軟膏で患部を保護するようにしましょう。

軟膏は脂溶性です。そのため軟膏で痔の患部を覆うと、コーヒーや下痢便などが軟膏に弾かれて患部に触れにくくなります。

このとき痔が肛門の皮膚部分にできている場合は、痔疾患用の軟膏だけではなく白色ワセリンやオロナイン軟膏なども使うことができます。

ただ肛門の中に痔(内痔核)ができている場合、白色ワセリンなどを塗ることができません。そのため内痔核を発症しているようであれば、痔疾患用の注入軟膏を使いましょう。そうすることで肛門内部の痔を、コーヒーなどから守ることができます。

専用のコーヒーで浣腸を行う

コーヒーエネマを行う人の中には、市販の缶コーヒーなどをコーヒーエネマに使用するケースがあります。

ただ市販のコーヒーには、香料などのコーヒー以外の成分も含まれています。余計な成分が含まれているコーヒーを使うと、腸への刺激が強くなって下痢が起こりやすくなります。

またそもそも腸は、飲食物が直接入ることを想定した臓器ではありません。そのため腸は胃に比べて、刺激に弱いです。

したがって飲用に問題のない無添加のコーヒーであっても、コーヒーエネマには適さないことがあります。このようなことから腸に入れることを前提とした専用のコーヒーでコーヒーエネマを行うことが大切です。

まとめ

現代では、コーヒーエネマは科学的根拠のない健康法とされています。ただ、コーヒーエネマの効果を実感したという体験談は多く存在しています。そのため現代でも、コーヒーエネマは一定の人気のある健康法です。

ただコーヒーエネマは痔にはよくありません。そのため痔を発症しているのであれば、痔が治るまでコーヒーエネマを休止することが大切です。

しかしながら中には、「コーヒーエネマには多くの効果があるから、痔を発症してもやめたくない」という人がいるようです。

このような人は、ここで述べたような情報を参考にしてコーヒーエネマを実践しましょう。そうすることでコーヒーエネマによる痔の悪化リスクを減らすことができます。


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