痔の薬はドラッグストアなどで簡単に購入することができます。痔の薬を使うと痔が治りやすくなったり症状が軽くなったりします。そのため痔を発症したら、多くの人が薬を使おうとすることでしょう。

ただ中には、薬をなるべく使いたくないという人もいます。これは薬には必ず副作用を生じるリスクがあるためです。

副作用は通常、薬の作用が強くなるほど起こりやすくなります。そのためかゆみなどを止める効果の高い薬は、その分だけ副作用を生じるリスクが高いです。

また薬を使いたくない人の中には、化学的に合成されたものの摂取を避け、自然なものだけを体に取り入れようとしているケースもあります。

一般的に薬は、化学的に合成されたものであると認識されています。そのためこのような自然派の人は、薬を使わずに病気を治したいと考えていることが多いです。

このような中アロマセラピーは、このような「薬を使いたくない人」に広く受け入れられている療法です。

そしてアロマセラピーの中には、痔の改善に効果を発揮するものもあります。そのためなるべく薬を使わずに痔を治したい人は、アロマセラピーを試してみるという手段があります。

では痔に効くアロマセラピーとはどのようなものなのでしょうか? またアロマセラピーを行う際にはどのような点に注意すべきなのでしょうか?

そこでここでは、痔に効くアロマセラピーの行い方や注意点などについて解説していきます。

アロマとは何か?

アロマという単語は、一般的に広く知れ渡っています。ただ一方で、言葉の意味を正しく理解している人はそれほど多くないようです。

例えば「アロマの香り」などの表現は、香りの良さをアピールする商品に使われることが多いです。この表現では「アロマ=アロマという種類のニオイ」ということになります。

ただアロマとは香りや芳香などという意味の英単語です。つまりアロマとは特有のニオイを指すわけではなく、良い香りの総称であるということになります。このことから「アロマの香り」という表現は「香りの香り」という意味になり、日本語としては不適切であることがわかります。

アロマという単語はアロマセラピーによって有名になりました。アロマセラピーはアロマテラピーとも呼ばれています。これらのうちアロマセラピー(aroma therapy)は英語です。一方でアロマテラピーは、aromatherapyをフランス語読みしたものです。

イギリスとフランスでは、芳香療法の取り扱われ方が異なります。そのため「アロマセラピーとアロマテラピーは、厳密にいうと違うものである」とされることがあります。

ただこれらはどちらも芳香療法であり、日本では区別されずに使われることが多いです。したがってここでは、一般的な認知度の高いアロマセラピーという単語に統一しています。

アロマセラピーが効果を発揮する理由

多くの人が知っているように、果物やハーブ、花などには特有のニオイがあります。アロマセラピーではこれらから抽出した「香りの塊=精油」を利用します。

このときほとんどの人は、「アロマセラピー=リラックスするもの」と認識しています。実際にアロマセラピーで使用される精油の中には、リラックス効果のあるものが多いです。そのため「アロマセラピーは心身の緊張をほぐす健康法である」ということは間違いではありません。

ただアロマセラピーで得られるのはリラックス効果だけではありません。精油にはリラックス効果以外にもさまざまな効能があるのです。

このとき薬の製造技術が向上している現在では、「植物から抽出した液体に薬効などあるわけがない」と思われることがあります。

しかしながらこのような技術が確立されるまでは、野や山などに生えた薬効のある植物を薬としていました。つまり人間は古来、植物を薬効のある薬としてきたのです。

また現在の薬は有効成分が錠剤などの形に加工されています。そしてこのような有効成分の中には、植物から抽出しているものがあります。

このようなことからも、植物の中には「薬の原材料となるような成分」が含まれているものがあるということがわかります。そのためこのような植物から抽出した精油には、さまざまな薬効があるのです。

実際にハーブの一種であるティーツリーの精油には、抗菌作用や抗炎症作用などがあることが確認されています。そのためティーツリーの精油は、ティーツリーがよく採れる地域であるオーストラリアの家庭で擦り傷などの治療に使われています。

ニオイを嗅ぐだけで本当に効果が得られるのか?

基本的にアロマセラピーは、香りを嗅ぐことによって精油の薬効を得る療法です。ただ「香りを嗅ぐだけで薬効を得られるわけがない」と考えている人は多いです。

しかしながらニオイを嗅いでいるということは、精油に含まれている芳香成分が鼻から吸収されているということを意味します。鼻の粘膜から吸収された成分は、脳にニオイの情報を伝えます。

脳は体の状態を管理している組織です。そのため脳が精油の香りの刺激を受けると、リラックスしたり気分が明るくなったりなどの精神的な作用が起こります。

また脳内には、安静モードと活動モードを切り替えるスイッチの役割を果たす組織があります。このような組織は心臓の拍動や血管の収縮、消化器官の活動などのさまざまな働きに関わっており、状況や環境などに適した体を作っています。

そのため精油の香りを嗅いでリラックスしたり活動的になったりすると、体の血行が良くなったり消化器官の働きが高まったりします。このようなことからアロマセラピーによって精油の香りを嗅ぐと、体の状態に変化が起こるということがわかります。

なお香りを嗅ぐことによって吸収された芳香成分は、血液によって全身を巡ります。このときアロマセラピーについて述べている書籍などの中には、芳香成分が全身を巡ることによって薬効が得られると記載されているものがあります。

たしかに体内に吸収された芳香成分は、血液にのって体内を巡ります。ただ体内を巡る芳香成分の量はそれほど多くありません。したがって香りを嗅いでも、自分で実感できるほどの植物特有の薬効を得ることは期待できないといえます。

痔を改善するアロマセラピーの行い方

前述のようにアロマセラピーは基本的に、香りを嗅ぐことによって体の調子を整える健康法です。そしてストレスは痔の大敵です。そのため精油の香りによってリラックスできると、痔の症状が緩和しやすくなります。

ただ前述のように、鼻から精油の有効成分を吸収しても精油のもつ特定の効果は現れにくいです。そのため精油の効果を発揮させるためには、皮膚に直接精油を使うのがおすすめです。

しかしながら精油は植物がもつ成分が濃縮された状態になっています。そのため精油を原液で皮膚に塗ると、作用が強く現れすぎてさまざまな悪影響が出ます。そのため精油を皮膚に用いる際は、適切な濃度に希釈することが大切です。

具体的にいうと、精油を1%の濃度まで希釈して使います。精油のボトルは1滴が0.05mlになるように設計されています。したがって50mlの基剤に入れることができる精油の量は、「50(ml)×1%=0.5(ml)=10滴」までということになります。

軟膏を作る

精油は油であるため、水に溶けません。したがって水では精油を希釈することができません。精油を希釈することができるのは、油脂かアルコールのどちらかです。

ただアルコールは皮膚や傷口などへの刺激が強い基剤です。そのため痔に対してアロマセラピーを行う際には、油脂に精油を溶かすのが好ましいです。

このときシアバターやアボカドバターなどの植物性バターや蜜ろうなどに精油を溶かすと、精油の軟膏を作ることができます。

これらの油脂は常温で固形です。そのため精油を溶かす際には、湯煎などで溶かす必要があります。精油を入れた後に熱を冷まし、再び固まったら完成です。

このとき熱が完全に冷めるまでは、蓋をしないことが大切です。熱い油脂に蓋をすると蓋に結露がつき、油脂に水滴が落ちやすくなります。

このような水滴は、細菌が繁殖する原因になります。そのため温めた油脂を冷ます際には、蓋をせずに置いておくようにしましょう。

またクリームのような柔らかさの軟膏を作りたい場合は、温めたシアバターや蜜ろうなどにホホバオイルなどの液体の油を入れます。オイルを入れる量が多くなるほど、柔らかい軟膏が出来上がります。

ただホホバオイルなどの液体の油は、シアバターなどの固形脂に比べて酸化しやすいです。そのため液体の油を入れる量が多いほど、日持ちしにくくなるので注意が必要です。

通常、固形脂のみを使った軟膏は1~2年ほど持ちます。一方で植物油の多くは適切に保存しても約半年しか持ちません。

これらの油脂は酸化すると独特の悪臭を放つようになります。そのため作った軟膏のニオイが変化したように感じたら、使用しないようにしましょう。

オイル湿布を作る

痔を改善するアロマセラピーには、オイル湿布という方法もあります。

オイル湿布を行うためにはまず、ホホバオイルなどの植物油に精油を溶かします。そしてこれをコットンなどに染み込ませ、肛門に当てておきます。そうすることで精油に含まれる成分が痔の部分に吸収されていきます。

このとき作ったオイルは、2~3週間を目処に使い切ることが大切です。またオイル湿布からはオイルが染み出してくるため、下着が汚れるリスクがあります。そのためオイル湿布を行う際には、生理用ナプキンなどを当てておくようにしましょう。

湿布用に作ったオイルは、マッサージオイルとしても使えます。そのため肛門から飛び出してきたいぼ痔を押し込むときなどに使用するのもおすすめです。

痔を改善するアロマとは?

痔とは肛門にできる病気の総称です。また肛門は便の通り道です。そのため便秘や下痢などによって便の状態が悪くなると、その分だけ痔になりやすくなります。

また肛門部分の血行が悪くなると、うっ血が起こりやすくなったり皮膚が硬くなったりして裂けやすくなります。そのため下半身の血行不良も痔の原因となります。

どのような病気であっても、原因となっている生活習慣を正さなければ病気が長引いたり再発したりしやすくなります。このことから痔を改善するためには、便秘や下痢、血行不良などを改善する必要があります。

そしてこのような生活習慣の改善とともにアロマセラピーをうまく取り入れると、痔が治りやすくなったり症状が軽くなったりすることが期待できるようになります。

ただ精油にはさまざまな種類があり、それぞれ体への作用が異なります。そのため精油を痔の改善のために用いる場合、作用や香りの特性などを理解しておくことが大切です。

痔の改善効果が期待できるハーブ系精油

ハーブ系の精油は、ハーブの葉や花などから抽出された液体です。このタイプの精油には抗菌作用や炎症を抑える効果があるものが多いです。

ハーブ系の精油の多くは、スーッとした清涼感のある香りを伴います。また中には、漢方薬のような独特なニオイをもつものもあります。

・イモーテル

イモーテルとはキク科の黄色い花です。ヘリクリサムやカレープラント、エバーラスティングなどと呼ばれることもあります。イモーテルは有名スキンケアブランドに使われており、美容効果が高いことで知られています。

イモーテルにはハチミツのような甘いニオイに木のニオイが加わったような香りがあります。人によっては「漢方薬のようなニオイ」と感じることもあるため、あまり万人受けする香りではないといえます。

イモーテルには炎症を抑えたり傷を治りやすくしたりする成分が含まれています。そのためイモーテルの精油をアロマセラピーに用いると、痔の症状が軽くなったり治りやすくなったりする効果が期待できます。

またイモーテルには抗菌作用のある成分も含まれています。肛門が細菌の影響を受けていると、痔が治りにくくなったり痔の症状が悪化しやすくなったりします。したがってイモーテルの抗菌作用は、痔を治すのに有効であるといえます。

・ローズマリー

ローズマリーはフランスやイタリアなどで肉料理などによく使われるハーブです。ローズマリーにはスーッとした清涼感とお茶のような甘さを併せ持ったような香りがあります。

ローズマリーにはイモーテルと同様に、抗菌作用があります。そのためローズマリーの精油をアロマセラピーに用いると、肛門を清潔に保って痔が治りやすくなります。

またローズマリーには収れん作用があります。いぼ痔は肛門の組織がうっ血して膨らんだ状態のものです。そのためいぼ痔にローズマリーの精油を使うと、いぼ痔が改善しやすくなるといわれています。

・ティーツリー

ティーツリーはオーストラリアの先住民が昔から薬として用いてきたハーブです。清涼感があり、ツンとしたシャープな香りを伴います。

ティーツリーには高い抗菌作用と抗炎症作用がある成分が含まれています。そのためティーツリーを痔の改善のために使用すると、痔が治りやすくなったり症状が軽くなったりしやすくなります。

またティーツリーには免疫力を向上させる作用があります。免疫力が低くなっていると、便に含まれている細菌に対する抵抗力が低くなります。

便中の細菌が肛門内の溝や切れ痔部分などに住み着くと、膿が溜まっていきます。このような膿はおしりの中を流れ、やがておしりの皮膚などから排出されることがあります。このような痔をあな痔(痔ろう)といいます。

免疫力が高いとあな痔が起こりにくくなります。したがってティーツリーは、あな痔を発症しにくくする間接的な効果があるといえます。

さらにティーツリーは、他の精油に比べて安全性が高いことで知られています。そのためティーツリーは、小さな子どもや高齢者、妊婦などの広い年代で使える精油です。

痔の改善効果が期待できるフローラル系精油

フローラル系の精油は、花から抽出されます。花には女性ホルモンの分泌に影響を与える作用があるものが多いです。そのためフローラル系の香りは女性に好まれやすいです。特に女性ホルモンのバランスが崩れがちな人は、フローラル系の香りを心地よく感じることが多いようです。

ただ妊娠中の女性は、体内で大量の女性ホルモンが分泌されています。このような女性ホルモンは妊娠の維持に必要不可欠なものであり、妊娠周期によってホルモンバランスが変化していきます。

このような状態でフローラル系精油の影響を受けると、適切な状態になっている女性ホルモンのバランスが崩れる危険性があります。したがって基本的に、フローラル系の精油は妊娠中に使うのを避けたほうがいいです。

・ゼラニウム

ゼラニウムはピンク色の小さな花を付ける低木です。ゼラニウムの精油は、花や葉などから液体を抽出して作られます。

ゼラニウムには痛みを鎮めたり炎症を抑えたりする作用のある成分が含まれています。そのためゼラニウムを用いてアロマセラピーを行うと、痔の症状が緩和しやすくなります。

またゼラニウムには皮膚を柔らかくしたり血行を促進したりする作用もあります。このことからゼラニウムの精油を痔の患部に使用すると、切れ痔が起こりにくい肌になったりいぼ痔を改善・予防しやすくなったりします。

・パルマローザ

パルマローザはイネ科のハーブです。葉から精油を抽出します。

パルマローザにはバラに似た香りがあります。そのためパルマローザの精油は、バラの香りを表現するために使われることがあります。実際にパルマローザは、バラの花と同じ芳香成分を含んでいます。

パルマローザには皮膚を健康な状態に導く働きがあるため、スキンケアによく使われています。そのためパルマローザの精油を痔に用いると、痔が治りやすくなったり再発しにくくなったりします。

また抗菌作用や消炎作用、収れん作用などもあるため、痔による症状を軽くする効果も期待できます。

痔の改善効果が期待できる樹木系精油

樹木系の精油は主に、樹木の葉や枝、樹皮などから抽出されます。このタイプの精油にはリラックス効果や精神安定効果などがあるものが多いです。

樹木系の精油には、森林の中にいるような清々しい香りや鼻の奥に響くような甘く重い香りなどを伴います。またこのタイプの精油をアロマセラピーに使用すると、ブレンドしたオイルの香りが長持ちしやすくなります。

・サイプレス

サイプレスはヒノキ科の木です。葉などから精油を抽出します。サイプレスには、ひのきを少しスパイシーにした感じの香りがあります。

サイプレスには、いぼ痔のうっ血を改善しやすくする効果や収れん作用などのある成分が含まれています。そのためサイプレスは、特にいぼ痔に高い効果を発揮する精油といえます。

またサイプレスには抗菌作用や鎮静作用などもあります。このようなことからサイプレスは、痔対策のアロマセラピーに用いられることが多いです。

・シダーウッド

シダーウッドとは針葉樹のことを指します。針葉樹は杉や松などのさまざまな種類があるように、シダーウッドの精油もさまざまなタイプがあります。ただ一般的にいうと、シダーウッド精油はマツ科の木を原料としたもの(アトラス・シダーウッド)を指します。

シダーウッドの精油にはほのかに甘い樹木のような香りがあります。また松やにのような渋くスパイシーな香りが奥の方に存在しています。

シダーウッドは古来、ミイラを作る際に使用されていた樹木です。シダーウッドには高い抗菌作用があり、この効果を利用していたものと考えられます。

またシダーウッドには鎮静作用や収れん作用などもあります。したがってシダーウッドはいぼ痔の症状を和らげるのに効果的な精油だといえます。

痔の改善効果が期待できる柑橘系精油

基本的に柑橘系精油は、柑橘系の果実の皮から抽出されます。またレモングラスなどの柑橘系の香りをもつハーブから抽出された精油もこのカテゴリーに入れられます。

柑橘系精油にはフレッシュで爽やかな香りがあります。そのため柑橘系精油は幅広い世代に人気があり、アロマセラピー初心者におすすめです。

ただ果実の皮から取り出した精油には、紫外線によって化学反応を起こし皮膚にシミなどを作るものがあります。このような性質を光毒性といいます。

化学反応を起こした精油は、直接的または間接的に皮膚を傷つけます。そうすると精油が使用された皮膚部分に炎症が起こり、赤くやけどのようになったりシミができたりします。

基本的に肛門は日の当たる場所ではありません。そのため光毒性をもつ精油を痔に用いても、痛みやシミなどを生じることはありません。ただ柑橘系の精油を手足などの日に当たる部分に使用する場合には、日中に使うことを避けるのが好ましいです。

・レモン

数ある精油の中で、もっとも馴染み深く万人に受けられやすいのがレモンの精油です。この精油はレモンの果皮から抽出します。そのためレモンの精油は、レモンを絞ったときのようなフレッシュな香りがします。

レモンには抗菌作用があります。そのためレモンは古くから肉や魚などの保存性を高めるために使用されてきました。したがってレモンの精油には、肛門を清潔に保って痔を発症しにくくする作用があるといえます。

また血行を促進してうっ血を改善したり炎症を抑えたりする働きもあります。そのためレモンの精油を痔に用いると、痔が治ったり症状が緩和したりしやすくなります。

・グレープフルーツ

レモンと同様に、グレープフルーツも人気の高い精油です。

グレープフルーツの精油はグレープフルーツの果皮から抽出されます。そのためグレープフルーツを絞ったときのような爽やかでフレッシュな香りがあります。

グレープフルーツの精油には体液の循環を良くする働きがあります。また収れん作用もあるため、特にいぼ痔の改善に向いている精油です。

痔の改善効果が期待できるオリエンタル系精油

オリエンタルとは東洋という意味を指します。そのためお香の香りはオリエンタルな香りの代表格です。

オリエンタル系の精油は甘さやスパイシーさなどが混ざった濃厚で深みのある香りを放ちます。またこのタイプの精油の香りには温かみを感じることが多いです。

オリエンタル系の精油は個性的な香りが多いため、アロマセラピー初心者には扱いづらいかもしれません。そのためこれらの精油を使いたい場合は、まず香りを嗅いで良い印象を受けたものから試していくようにしましょう。

・パチュリ

パチュリは昔から薬草として重宝されてきたハーブの一種です。特に東南アジアに馴染み深いです。

パチュリには墨汁や土などを連想させる重厚な香りがあります。そのためパチュリの精油は、一般的ないい香りではありません。このことから香りを扱うことに慣れていない初心者にとっては、使いづらい精油といえます。

ただ他の香りとうまくブレンドすると、奥行きが出て深みのある香りを作ることができます。そのためアロマセラピーに慣れてきたら、ブレンドに挑戦してみると良いでしょう。

パチュリには高い抗菌作用があります。また炎症を抑えたり組織の再生を促したりする働きもあるため、パチュリの精油を痔に用いると痔が治ったり症状が軽くなったりしやすくなります。

さらにパチュリには、うっ血を取ったり免疫力を上げたりする作用や収れん作用などもあります。このことからパチュリの精油は、痔の改善に効果的であるといえます。

おすすめなブレンド方法

これまでに痔の改善効果が期待できる精油を述べてきました。そのためここまで読んだ人の中には、どの精油を選んでいいかわからない人がいることでしょう。

ただアロマセラピーでは、自分が不快に感じる香りの精油を使わないのが最前提です。これは、香りを不快に感じるということは体に合わないということを意味するためです。

そのためアロマセラピーのために精油を購入する際には、販売店で香りを確かめてからにしましょう。このときボトルに鼻を近づけて香りを嗅ぐと、刺激が強すぎて具合が悪くなることがあります。

そのため精油の香りを嗅ぐ際には、精油のボトルを胸の位置でゆっくり動かすようにしましょう。そうすることで精油が揮発し、自然に香りを確かめることができます。

・切れ痔の場合

切れ痔とは肛門の皮膚部分にできる裂け傷です。そして傷の治りを早くするためには、傷口は清潔に保つ必要があります。そのためアロマセラピーを切れ痔のために用いるのであれば、抗菌作用の高い精油を使うことが大切です。

例えばティーツリーには高い抗菌作用があります。そのためティーツリーの香りを不快に感じないのであれば、ティーツリーを中心にブレンドしてみることをおすすめします。

またティーツリー以外にも、ハーブ系の精油には抗菌作用があるものが多いです。そのためティーツリーの香りを苦手に感じるようであれば、イモーテルやローズマリーなどを試してみましょう。

・いぼ痔の場合

いぼ痔とは肛門の組織がうっ血して腫れ上がる病気です。そのため、いぼ痔を良くするためには血行を良くしたりうっ血を取ったりする効果のある精油を選ぶことが大切です。

上記で挙げたさまざまな精油の中でも、特にサイプレスはいぼ痔の改善に向いています。そのためいぼ痔の改善のためにアロマセラピーを行うのであれば、サイプレスを中心にブレンドしてみるといいでしょう。

・バランスの良い香りを作るブレンド方法

前述のように精油にはさまざまな種類があり、それぞれ香りが異なります。そのため精油の組み合わせは数え切れないほどあり、手探りでバランスの良い香りを作るのはかなり困難です。

ただ精油の香りの相性には、ある一定の傾向があります。例えばフローラル系の精油は、オリエンタル系の精油や柑橘系の精油と相性がいいです。

またハーブ系の精油は柑橘系の精油と樹木系の精油との相性が良いです。そのため精油をブレンドする際には、このようなカテゴリーごとの相性を意識するようにしましょう。

そしてアロマセラピーに使う精油は、多くても3種類までにとどめることをおすすめします。そうすることで香りのバランスが取りやすくなります。

アロマセラピーを行う際の注意点

アロマセラピーを行う人の中には、アロマセラピーは体に悪影響のない健康法だと思っている人がいます。

ただ精油の中には、毒性があるものや特定の人に向かないものなどがあります。そのため正しい知識を持たずにアロマセラピーを行うと、かえって体に悪影響を生じることがあります。

またアロマセラピーはあくまで代替療法であり、医療ではありません。つまりアロマセラピーだけでは、現代の医療のような治療実績が得られないということです。

そのため「アロマセラピーは自然治癒を手助けする健康法である」と認識して、すべての病気・症状をアロマセラピーで解決しようとしないことが大切です。

合成香料のオイルは絶対に使わない

精油は遮光性のある小さな瓶に入れられて販売されています。

また小瓶が満たされるほどの精油を得るためには、大量の植物が必要となります。そのため精油は5mlで数百円~数千円とかなり高価です。

精油の外装には、必ず原料となった植物の名前と原産地が記載されています。また精油という単語の代わりにエッセンシャルオイルと表記されているものもあります。

このとき精油に似た形状で売られているものに、アロマオイルがあります。そしてアロマオイルの中には、合成香料が使用されているものがかなり多いです。

合成香料では精油の薬効を得ることはできません。そのためアロマセラピーを行う際には、必ず精油もしくはエッセンシャルオイルという記載のあるものを使いましょう。

また精油は雑貨であるため、製造元などによっては品質の低いものもあります。中には植物油などで薄めたものを販売しているケースもあります。そのため精油を購入する際には、信頼のおけるメーカーのものを選ぶことが大切です。

異変を感じたら中止する

「精油には副作用がない」と思っている人はかなり多いです。ただ実際には、薬効があるということは副作用が起こるリスクがあるということを意味します。

実際にアロマセラピーに使われている精油の中には、服用することによって死に至る危険性があるものが多いです。つまり精油には薬効がある一方で有害な作用もあるということです。

またアロマセラピーを行っているセラピストの中には、手に皮膚炎が起こっているケースがあります。これはアロマセラピーを行うたびに手から精油が吸収されたためです。このことからも体内に必要以上の精油が入ると、さまざまな悪影響があるということがわかります。

さらに精油の中にはアレルギーの原因となる成分が含まれているケースがあります。そのためアロマセラピーを行って気分が悪くなったり皮膚にかゆみを生じたりした場合は、速やかに中止することが大切です。

人によっては使えない精油がある

子どもの体は大人に比べて、精油の作用が強く現れやすいです。そのため基本的に、体が未熟な子供にはアロマセラピーを行うべきではありません。

また子育て中などに芳香浴を楽しみたい場合は毒性の低い精油を使用し、極力香りを薄くするようにしましょう。

さらに前述のように、妊娠中の女性は女性ホルモンに影響を与える精油を使ってはいけません。女性ホルモン調整作用はフローラル系の精油に多いです。ただ樹木系やハーブ系などの精油の中にも、妊婦に適さないものがあります。

そのため妊娠中にアロマセラピーを行う場合には、妊婦が使える精油のみを使うようにすることが大切です。

まとめ

アロマセラピーを行うことによって、痔の症状を軽くしたり痔を改善したりすることができます。そのため薬を使いたくない人は、アロマセラピーを生活に取り入れてみることをおすすめします。

ただアロマセラピーに使われる精油はかなりの種類があり、それぞれ香りや含まれている成分などが異なります。そのため痔を改善するためにアロマセラピーを行いたいのであれば、精油の特性などを把握しておくことが大切です。

またアロマセラピーを行う際には、いくつかの注意点があります。これを守らなければ、かえって体に悪影響が生じやすくなります。

そのため痔を改善するためのアロマセラピーは、これまでに述べたような情報を参考にして適切な方法で行うことが大切です。そうすることによって、良い香りに包まれながら痔を改善していくことができます。


痔であると、トイレの中を血まみれにするだけでなく、座ったときに異常な痛みが起こる人も多いです。トイレのとき、その痛みから私もトイレに行くのが毎日怖いときがありました。

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痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

なお、ピーチラックは楽天やAmazonなどで取り扱いがなく、公式サイトのみ購入できるようになっています。いぼ痔や切れ痔の場合、ピーチラックが効果を発揮します。