痔ではさまざまなつらい症状が起こります。その中でも多くの人がつらく感じるのは、痔による痛みです。

肛門には多くの神経が通っています。そのため痛覚ある部分に痔ができると、強い痛みが起こります。

場合によっては、座ったり歩いたりすることがつらくなるほどの激しい痛みを生じることもあります。そのため痛みを伴う痔を発症している人は、なんとかして痛みを軽減したいと思っていることでしょう。

このとき痔の痛みを抑えるためには、痔疾患用の外用薬が痛み止めとして使用されることが多いです。ただ中には、バファリンやロキソニンなどの鎮痛剤を使用する人がいます。

しかしながら鎮痛剤の添付文書などに記載されている効能・効果には、「痔」という項目がありません。そのため多くの人は、鎮痛剤が痔に効果がある薬であるとは思っていないようです。

では鎮痛剤に痔の痛みを軽減する効果はあるのでしょうか? また痔に効く鎮痛剤とはどのようなものなのでしょうか?

そこでここでは、痔の症状を緩和させる鎮痛剤について解説していきます。

鎮痛剤は痔に効果があるのか?

市販の鎮痛剤は、頭痛薬や生理痛薬などと呼ばれることが多いです。実際に市販の鎮痛剤の多くに「頭痛・生理痛に」という表記があります。そのため多くの人は、鎮痛薬は「頭痛または生理痛に効くものである」と認識しています。

このとき男性には生理痛が起こりません。そのため男性は特に、「鎮痛薬とは頭痛薬のことである」と思っている人が多いです。このような人は、「頭痛を抑える薬が肛門の痛みに効果がある」とは想像できないでしょう。

また女性であれば生理痛で鎮痛剤を飲むことがあるため、男性に比べて「鎮痛剤は頭のみに作用するものである」というイメージが少ないです。ただ「鎮痛剤が痔の痛みに効くかどうか」は不明瞭であることがほとんどでしょう。

ただ結論からいうと、鎮痛剤には痔の痛みを軽減する効果があります。そのため鎮痛剤は、痔の痛みを軽減する一つの選択肢となりえるのです。

鎮痛剤の特徴と痔への効果

内服する鎮痛剤には、いくつかのタイプがあります。

大きく分けると麻薬性と非麻薬性の2種類があります。ただ日本では麻薬性の鎮痛剤は、がんなどの特殊な場合にしか用いられません。そのため日本で使用される鎮痛剤のほとんどは、非麻薬性のものです。

非麻薬性の鎮痛剤は、非ステロイド性抗炎症薬とそれ以外に大別されます。非ステロイド性抗炎症薬は同じ意味の英語(Non-steroidal Anti-Inflammatory Drag)の頭文字を取って、NSAIDまたはNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれます。

一般的に使用されている解熱鎮痛薬のほとんどは、広義のNSAIDsに分類されます。

例えばロキソプロフェンが配合されているロキソニンや、イブプロフェンが配合されているイブやブルフェン、アスピリン(アセチルサリチル酸)が配合されているバファリンなどがNSAIDsに含まれます。

NSAIDsの鎮痛成分は効果の強さに違いがあるものの、痛みを止めるための働きがほぼ一緒です。そのためNSAIDsの鎮痛成分は、効能や副作用などに共通点が多いです。

一方でNSAIDsに分類されない非麻薬性の鎮痛成分には、アセトアミノフェンがあります。アセトアミノフェンにはNSAIDsの鎮痛成分のような抗炎症効果がないため、NSAIDsには含まれていません。

アセトアミノフェン製剤は、カロナールやタイレノールなどという商品名で販売されています。

また小児用の鎮痛剤はすべてアセトアミノフェン製剤です。

ロキソプロフェンやアスピリン、アセトアミノフェンなどは、それぞれ鎮痛効果や副作用などが少しずつ異なります。ただどれも「痛みを感じさせる成分」の産生を抑制するという働きをもちます。

わたしたちの体は、異常を生じると痛みが起こるようになっています。これは痛みが起こっている部分を守り、組織の回復を促すためです。

例えば怪我などによる痛みは、怪我している組織を守るために生じます。怪我している部分を動かすと、怪我の治りが悪くなったり怪我が悪化したりしやすくなります。

このとき患部に痛みが起こっていると、自然と怪我している部分を動かさないようになります。そうすることで症状の悪化を防いで怪我の治癒を早めているのです。

このような痛みは患部に「痛みを感じさせる物質」が放出されることによって生じます。そして前述した鎮痛成分は、痛みを感じさせる物質の一つであるプロスタグランジンの産生を抑制します。

プロスタグランジンが産生されにくくなると、その分だけ痛みが起こりにくくなります。そのため鎮痛剤を飲むと、痛みが治まるのです。

そして経口摂取した鎮痛成分は、血液にのって全身へ運ばれて作用します。つまり鎮痛剤には、痔の痛みを軽減する効果があるのです。したがって鎮痛剤を服用すると、痔の痛みが軽くなります。

鎮痛剤の座薬はあるのか?

小さい頃、高熱が出たときにおしりに薬を挿れられた経験がないでしょうか。

このようなおしりに挿れる薬は、坐剤または座薬と呼ばれます。座薬を使用すると、口から薬を飲むときよりも効き目が強く現れます。これはおしりに薬を挿れると、薬の成分が腸の粘膜から吸収されるためです。

口から飲んだ薬は、少しずつ溶けて胃などから吸収されます。そのため経口摂取した薬の効果が現れるまでには、数十分程度の時間がかかります。

これに対して座薬に含まれている有効成分は、腸の粘膜から速やかに吸収されます。そのため座薬を挿れると、薬の効果がすぐに現れます。つまり座薬には即効性があるのです。

このことを踏まえると、痔の痛みが強い場合は鎮痛成分を含む座薬を使用した方がいいように思えます。そのため痔のために鎮痛剤を使う人の中には、座薬タイプの鎮痛剤を購入するためにドラッグストアなどへ行くことがあるようです。

ただ鎮痛成分を含む座薬は、小児用のものしか市販されていません。大人が使用する鎮痛のための座薬は、医師の処方がないと使うことができないのです。

また小児用の座薬に含まれているのは、アセトアミノフェンです。ただアセトアミノフェンは、他の鎮痛成分に比べて鎮痛効果が緩やかです。そのため小児用の座薬を大人が使用しても、思うような鎮痛効果が得られない可能性が高いです。

このことから、痔の痛みを改善するために座薬タイプの鎮痛剤を使うことは現実的ではありません。どうしても座薬の鎮痛剤を使いたいのであれば、痔で病院にかかり医師に相談するようにしましょう。

鎮痛剤の副作用は?

基本的にどの鎮痛剤であっても、空腹時に飲まないようにする必要があります。これは鎮痛剤が胃に負担をかける薬であるためです。

空腹時に鎮痛剤を飲むと、胃が荒れて胃痛や吐き気、食欲不振などの症状が現れやすくなります。そのためお腹が空いているときには、鎮痛剤を飲まないように気をつけましょう。

食後以外のタイミングで鎮痛剤を飲む場合は、少しでも胃に食べ物を入れることが大切です。このとき食べるものは、クッキーなどのお菓子でも問題ありません。

空腹時での服用が避けられない場合は、水を多めに飲むことで胃への負担を少し減らすことができます。ただ胃への副作用は、薬の効果が強いほど重くなる傾向にあります。

そのため鎮痛効果の高いジクロフェナクナトリウム錠(ボルタレンなど)は、空腹時に飲むと吐き気や胃痛などが強く現れる危険性があります。したがってボルタレンなどの効果が強く現れる鎮痛剤は、決して空腹時に飲まないようにしましょう。

また鎮痛成分の中には、副作用として下痢が起こるものが多いです。

ただ、下痢は痔の原因になります。そのため鎮痛剤の副作用として下痢が起こると、痔の症状が軽くなるどころか痔が悪化する可能性があります。したがって鎮痛剤を服用して下痢が起こったら、鎮痛剤の服用をやめることが大切です。

そして鎮痛剤の中には、眠気を引き起こすものがあります。そのため鎮痛剤の服用によって眠気が出た場合は、車の運転などを控える必要があります。

特に鎮痛成分とともに鎮静成分(ブロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素など)が配合されている薬は、副作用として眠気が起こりやすいです。

そのためこれらが配合されている薬を飲んだら、車の運転や機械の操作などを避けましょう。

鎮痛剤の種類や特徴

痔の痛みがつらい場合、なるべく早く痛みを改善したいと思うことでしょう。このような場合は、鎮痛剤の服用を検討することができます。

ただ鎮痛剤の中には、鎮痛効果が高いタイプや低いタイプなどがあり、それぞれ副作用の強さなどが異なります。

また鎮痛剤の中には、特定の人が飲めないものもあります。そのため痔の痛みを改善するために鎮痛剤を飲む場合は、鎮痛剤の特徴を理解して自分に適切なものを選ぶことが大切です。

鎮痛効果が高い市販の鎮痛剤

痔の痛みが強い場合、なるべく効き目の強い鎮痛剤が欲しいと思うことでしょう。市販の鎮痛剤の中でもっとも痛みを止める効果が高いのは、ロキソプロフェンが配合されている鎮痛剤です。

例えばロキソニンは、もっとも有名なロキソプロフェン製剤です。

ロキソニンは第一三共から販売されている日本で初めてのロキソプロフェン製剤です。当初ロキソニンは医療用医薬品(入手に処方箋が必要な薬)でした。2011年からはロキソニンSという名称で第一三共ヘルスケアから市販されています。

またロキソプロフェン製剤は、バファリンブランドやコルゲンブランドなどからも販売されています。それぞれバファリンEXやコルゲンコーワ鎮痛解熱LXαなどの名称で売られています。

これらのロキソプロフェン製剤はどれも、第一類医薬品です。第一類医薬品は薬剤師のいる販売店でなければ購入できません。そのためドラッグストアなどの中には、ロキソプロフェン製剤を買えない店舗があります。

またロキソプロフェン製剤の取り扱いがある店舗でも、薬剤師がいない時間帯にはロキソプロフェン製剤を購入できません。そのため場合によっては、ロキソプロフェン製剤が欲しくても手に入らないことがあります。

このとき市販薬の中でロキソプロフェンナトリウム製剤に次いで痛み止め効果が高いのは、ピリン系の鎮痛薬です。

市販薬に含まれているピリン系成分は、イソプロピルアンチピリンです。そのためこの成分を含むセデス・ハイやサリドンWiなどが「ロキソプロフェン製剤に次いで強い鎮痛剤」となります。

そのため鎮痛効果の高い薬が欲しいけど薬剤師がいる店が近くにない場合などは、これらを選ぶことをおすすめします。

ただピリン系の成分は、他の鎮痛成分に比べてアレルギーの原因になりやすいことがわかっています。そのため、過去にピリン系の成分を含む薬を飲んで発疹などが出たことがある場合は、ピリン系成分の鎮痛剤を選ばないように注意しましょう。

即効性が高い鎮痛剤

痔の痛みが起こっている場合、「痛みを早急になんとかしたい」という状況で薬を使用することが多いでしょう。したがって痔の痛みが起こっている人にとって、薬の即効性は薬を選ぶ上で大切な要素になります。

このときジクロフェナクはボルタレンに含まれる成分であり、一般的に使われる鎮痛剤の中ではもっとも痛み止め効果が強いです。

ただジクロフェナクとロキソプロフェンでは、ロキソプロフェンの方が効き始めるのが早いです。そのためこれら2つの中で即効性の高いものを選ぶ場合は、ロキソニンなどのロキソプロフェン製剤を選ぶようにしましょう。

また市販薬の中には、効き目が早く現れるように工夫されているものがあります。

例えば酸化マグネシウムは、鎮痛成分の吸収を速める効果があります。そのため酸化マグネシウムが配合されている鎮痛剤は、そうでないものに比べて効き始めるのが早いです。酸化マグネシウムを含む鎮痛剤は、イブクイックなどがあります。

さらに鎮痛剤の中には早く溶けるように錠剤に工夫が施されているものがあります。このような鎮痛剤は、通常の錠剤よりも効き始めるのが速いです。バファリンプレミアムなどがこれにあたります。

このとき薬剤師がいる販売店に行けるのであれば、ロキソプロフェン製剤を購入することをおすすめします。これはロキソプロフェン製剤が他の市販の鎮痛剤よりも痛みを止める効果が強いためです。

一方で薬剤師がいる店に行けない状況で即効性のある薬が欲しいのであれば、イブクイックやバファリンプレミアムなどを選ぶようにしましょう。

術後の激しい痛みを抑える鎮痛剤

痔で病院にかかると、手術が行われることがあります。手術をすると肛門付近に大きな傷ができるため、強い痛みが起こります。そのため手術後には、痛み止めの薬が処方されます。

このとき手術後の痛みは、通常の痔の痛みよりも激しいです。そのため術後には痛み止め効果の高いジクロフェナク製剤が処方されます。

ジクロフェナク製剤には、座薬(坐剤)と錠剤などのさまざまなタイプがあります。多くの場合、ボルタレン錠などのジクロフェナクの内服薬が処方されます。

ただ前述のように座薬と内服薬では、座薬の方が痛みを止める効果が強いです。そのため術後の痛みが激しい場合には、座薬のジクロフェナク製剤が処方されることがあります。

ジクロフェナクの座薬はさまざまなメーカーから販売されています。その中でも有名なのがボルタレンサポです。

このとき座薬は胃を通過しないため、「ボルタレンサポは錠剤のボルタレンと異なり、胃に負担をかけない」と思っている人がいます。

ただ実際にはボルタレンサポは錠剤のボルタレンと同様に、胃に負担をかける薬です。これはジクロフェナクによる痛み止め効果そのものが胃に負担をかけるためです。

前述のようにジクロフェナクは、プロスタグランジンの産生を抑えます。

ただプロスタグランジンには、胃の粘膜を保護する働きを持つものもあります。そのためジクロフェナク製剤の服用によってプロスタグランジンの産生が抑えられると、胃が荒れやすくなります。

また効果が強く現れるということは、副作用のリスクが高いということを意味します。

したがって痛みが強いからといってボルタレンサポを乱用すると、胃の症状やめまい、脱力感などの副作用が起こりやすくなります。そのためボルタレンサポを使用する際には、医師や薬剤師などから指導された用法用量を正しく守るようにしましょう。

妊娠中や授乳中、子供が飲める鎮痛剤

前述のように副作用は、薬の効果が強いほど現れやすくなるのが一般的です。そのためボルタレンなどの痛み止め効果が強い薬を使用すると、その分だけ副作用が起こるリスクが高くなります。

これに対してカロナールなどのアセトアミノフェン製剤は、痛み止め効果が低い一方で副作用が起こるリスクが低いです。そのためアセトアミノフェン製剤は、子供が飲むことができるほど安全性が高いです。

このとき妊娠中に服用した薬の多くは、血液を介しておなかの赤ちゃんに運ばれます。例外なく鎮痛剤も、おなかの赤ちゃんに運ばれることになります。

これと同様に出産後に母乳育児をしている母親が飲んだ鎮痛剤の成分は、母乳によって赤ちゃんが摂取することになります。そのため基本的に妊娠中や授乳中などは、ボルタレンなどの副作用が出やすい鎮痛剤を避ける必要があります。

このような中、アセトアミノフェンは子供に移行しても問題のない成分です。そのため妊娠中や授乳中などに鎮痛剤を飲むのであれば、アセトアミノフェン製剤であるカロナールやタイレノールなどを選ぶようにしましょう。

なお母乳育児中にボルタレンやロキソニンなどを服用する必要が生じた場合、授乳を一時的にやめることでこれらの薬を服用できるようになります。そのため痔の痛みが激しい場合などは、赤ちゃんにミルクを与えて鎮痛剤を使用するようにしましょう。

持っている薬で痔の痛みを改善したい場合

普段から頭痛や生理痛などが起こりやすい人は、鎮痛剤が手元にあるケースが多いでしょう。そのため痔の痛みがつらいとき、手持ちの鎮痛剤を利用しようと思うのではないでしょうか。

ただ痔に対する効果の低い鎮痛剤を飲むと、副作用のリスクだけを被ることになります。そのため痔の痛みがつらいときは、手持ちの鎮痛剤を飲む前に、持っている鎮痛剤の効き目について理解することが大切です。

・バファリンA

一般的にバファリンというと、紺のパッケージのバファリンAを指します。バファリンAは、日本でもっとも有名な鎮痛剤の一つです。

バファリンAの主成分はアセチルサリチル酸(アスピリン)です。またバファリンには、アスピリンの吸収を高める成分も配合されています。

アスピリンの鎮痛効果は、イブプロフェンなどに比べて低めです。そのため痔の症状によっては、バファリンAでは痛みを軽減できないことがあります。そのためバファリンA以外の薬を手に入れられるような環境にあるのであれば、バファリンAではなく他の鎮痛剤を服用することをおすすめします。

またアスピリンを含む薬は、喘息症状がある人や15歳以下の子供には使えません。また胃腸障害を起こすリスクが高いため、胃腸が弱い人はアスピリン製剤を避けるのが無難です。

・イブA

イブAはバファリンAと並んで、有名な鎮痛剤です。イブAには鎮痛成分であるイブプロフェンと、鎮痛効果を高めるアリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインが配合されています。

イブプロフェンはアスピリンやアセトアミノフェンなどよりも鎮痛効果が高いです。そのためイブAは、バファリンAなどよりも痔の痛みを軽減する効果が高いといえます。

またイブプロフェンはアセトアミノフェンに次いで安全性の高い鎮痛成分です。そのため病院では、医師から小児用にイブプロフェン製剤が処方されることがあります。ただ市販薬の中に小児が飲めるイブプロフェン製剤はありません。そのためイブプロフェンを含む薬を自己判断で子供に飲ませることは避けましょう。

・ポンタール

ポンタールは鎮痛成分であるメフェナム酸が配合されている鎮痛剤です。メフェナム酸製剤は市販されていないため、手元にあるということは病院から処方されたものが余った状態になっているはずです。

このとき基本的には、医師から処方された薬を自己判断で飲んではいけません。

例えば痔で病院にかかった際にポンタールをもらったのであれば、痔の痛みを改善するためにポンタールを飲んでも問題ありません。一方で他の症状を抑えるためにポンタールが処方されたのであれば、痔の痛みを改善するために飲んではいけないのです。

メフェナム酸はジクロフェナクナトリウムとほぼ同じ作用をもちます。そのためポンタールは、痔の痛みを止める作用が比較的強いです。

ただ自己判断での薬の服用は、副作用のリスクを高めます。したがってポンタールを持っていたとしても、痔のために処方されたのでなければ使用を避けることが大切です。

鎮痛剤を使用する際の注意点

どのような薬であっても、使用の際には用法用量を守る必要があります。これを守らなければ、副作用が起こるリスクが高くなります。

例えば1回につき1錠と指定されている鎮痛剤を1回2錠飲むと、その分だけ胃腸障害などの副作用が現れやすくなります。

また身体の小さな子どもは、大人よりも副作用が現れやすいです。そのため小児に適さない薬を小児に飲ませることは絶対に避けるべきです。

さらに薬は水またはぬるま湯で服用することが指示されています。これを守らなければ、薬の効果が正常に現れないことがあります。

そして鎮痛剤の中には眠気が起こるものがあります。このような薬を飲んだ後は、車の運転や機械の操作などをしてはいけません。重篤な事故に繋がる恐れがあるためです。

このように鎮痛剤を飲む際には、添付文書や薬剤師の指示などを理解して用法用量の通りに使用することが大切です。

他にも鎮痛剤を服用する際には、いくつかの点に注意する必要があります。

他の鎮痛剤と併用してはいけない

鎮痛剤は1回に服用する量や1日の使用回数が指定されています。これを超えて鎮痛剤を服用すると、副作用が現れやすくなります。

このとき鎮痛剤の用量を守って服用していても、他の鎮痛剤と併用すると副作用のリスクが高くなります。これは鎮痛剤の「痛みを止めるメカニズム」が共通しているためです。そのため違う種類の鎮痛剤だったとしても、併用すると鎮痛剤を過剰に服用したときと同じようなことが起こります。

また鎮痛成分は鎮痛剤だけではなく、市販の風邪薬などにも含まれています。そのため鎮痛剤を飲んでいるときは、他の鎮痛剤や風邪薬などを飲まないように注意する必要があります。

もしこれらを同じ日に飲みたいときは、十分な時間を空けるようにしましょう。具体的にいうと用法用量が1日2回となっている風邪薬を飲んだら、6時間以上が経過してから鎮痛剤を服用します。また1日3回の薬を飲んだ後は、4時間後に飲むようにします。

そして鎮痛成分は飲み薬だけではなく、貼り薬などにも含まれています。例えばボルタレンテープやロキソニンテープなどには、それぞれジクロフェナクとロキソプロフェンが含まれています。

貼り薬に含まれている有効成分は、飲み薬よりも血液に流れ込みにくいです。そのため鎮痛成分を含む貼り薬を使用していても、基本的には鎮痛剤を飲むことができます。

ただ貼り薬の使用枚数が多いと、その分だけ血液に流れ込む成分の量が多くなります。そうすると鎮痛剤を多く飲んだときと同じような状態になります。したがって鎮痛成分を含む貼り薬を何枚も使用している場合は、鎮痛剤の服用を控えることが大切です。

薬を飲むときはお酒を飲んではいけない

お酒で薬を飲んではいけないということは、多くの人が知っていることでしょう。

ただこのようなことを理解していても、「少しくらいなら大丈夫だろう」といって薬を飲んでいるときにお酒を飲む人は多いです。また「実際に薬とお酒を同時に飲んでも、体に影響がなかった」という人もいます。

しかしながら薬を飲んでいるときにお酒を飲むと、薬の効果が強く現れたり悪酔いしたりしやすくなります。これは肝臓が薬の成分やアルコールなどを分解しているためです。

薬とアルコールを同時に摂ると、これらの分解をするために肝臓の仕事が増えます。そうすると薬やアルコールなどの分解が滞り、体内に長時間残ることになります。

薬やアルコールなどが体内に留まると、その分だけこれらが体に作用する時間が長くなります。つまり薬が効きすぎたり酔いが回ったり、二日酔いが起こったりしやすくなるのです。

このとき薬が効きすぎると、その分だけ副作用のリスクも上がります。そのため鎮痛剤とお酒を同時に飲むと、胃腸障害や眠気、めまいなどの症状が強く現れやすくなります。このようなことから痔の痛みがつらくても、お酒を飲んでいるときに鎮痛剤を飲むことは避けるべきです。

また飲酒は痔の症状を悪化させます。そのため痔の症状がつらいのであれば、飲酒そのものを控えることをおすすめします。

痛みが本格化してからでは効果が出にくい

座薬はおしりから速やかに吸収され、鎮痛効果がすぐに現れます。これに対して飲み薬は、鎮痛効果が現れるまでに20~30分かかります。そのため痔の痛みがつらくて鎮痛剤を飲んでも、薬が効き始めるまでは痛みに耐える必要があります。

また前述のように一般的に使用されている鎮痛剤は、プロスタグランジンの生成を抑えることによって痛みを抑えます。そのため、既に生成されたプロスタグランジンに影響を与える力はありません。

プロスタグランジンが生成されると、患部に痛みが起こります。そして痛みは、患部にプロスタグランジンがとどまっている間ずっと起こります。そのため一度強い痛みが起こってしまうと、すでに生成されたプロスタグランジンがなくなるまでは痛みが続くのです。

したがって痔の痛みが本格化してから鎮痛剤を飲むと、鎮痛剤の効き目を実感できなくなりやすいです。このことから鎮痛剤は、痛みが本格化する前に飲むことが大切です。

具体的にいうと痛みが起こり始めてこれから強くなりそうだと感じたら、そのタイミングで薬を飲むようにします。また排便後に痛むことがわかっているようであれば、排便の前に鎮痛剤を服用しておくと排便後の痛みを感じにくくなります。

まとめ

鎮痛剤は頭痛や生理痛などにしか効かないと思っている人はかなり多いです。このような人は、痔の痛みを鎮痛剤で抑えられるということが想像できないようです。

ただ実際には、鎮痛剤には痔の痛みを軽減する作用があります。そのため痛みを伴う痔を発症している人は、鎮痛剤を使用するという選択肢があります。

しかしながら鎮痛剤にはさまざまな種類があり、それぞれ効能や副作用などが異なります。また鎮痛剤を使用する際には、いくつかの点に注意する必要があります。

そのため痔の痛みを軽減するために鎮痛剤を使用する場合は、これまでに述べた内容を参考にして薬を服用しましょう。そうすることによって痔の痛みで苦しむことがなくなり、快適な毎日を送りやすくなります。


痔であると、トイレの中を血まみれにするだけでなく、座ったときに異常な痛みが起こる人も多いです。トイレのとき、その痛みから私もトイレに行くのが毎日怖いときがありました。

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痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

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