一般的に、人前でおならをすることはマナー違反だとされています。ただ体調や体質などによっては、おならをうまく我慢できずに無意識のうちに出てしまうことがあります。

またおならを我慢し続けると、おなかが張って苦しくなります。さらにお腹にガスが溜まった状態でおならが出てしまうと、大きな音や強い臭いなどが起こってしまいます。そうすると、場合によってはトラウマになるほどの恥ずかしい思いをすることになります。

このとき痔を患っている人の中には、おならが出やすくなっている人が多いです。そのため「おならが止まらないのは、痔のせいである」と思っている人は多いです。

では、痔はおならの原因になるのでしょうか? またおならが止まらないときには、どのように対処したらいいのでしょうか?

ここでは痔とおならの関係性について解説していきます。

「痔でおならが止まらない」と思うのはなぜなのか

痔は肛門に生じる病気であり、肛門は便の通り道です。そのため便の状態は、痔の発症に深く関与しています。

例えば便秘になると、硬い便を無理やり排出することになります。そうすると、肛門が広がりきれずに切れ痔(裂肛)を生じたり、強くいきむことによっていぼ痔(痔核)が起こったりしやすくなります。

また強くいきむと、便が肛門以外のところに押し込まれやすくなります。そうするとおしりの内部で便に含まれる細菌が増殖して、あな痔(痔ろう)を生じやすくなります。

一方で下痢になると、便が肛門を勢いよく通過することによって肛門が裂けやすくなります。

また下痢になって排便回数が増えると、その分だけいきむ回数が増えるため、いぼ痔も起こりやすくなります。そして下痢によって便の水分量が多くなると、肛門以外の組織に便が入り込みやすくなります。その結果、あな痔を発症しやすくなります。

このように痔の発症には、便の状態が深く関与しています。そして便の状態には、腸の健康状態や腸内環境などが深く関与しています。そのため腸の状態が悪くなると、痔が起こりやすくなるのです。

このとき腸内環境の悪化が引き起こすのは、痔だけではありません。おならも腸内環境の悪化で起こりやすくなります。

痔とおならの原因は共通している

腸内には、数え切れないほど多くの細菌が住み着いています。このような細菌には大きく分けて、善玉菌悪玉菌日和見菌の3種類がいます。

善玉菌は、腸内でビタミンなどを作り出す人体に有益な細菌です。また悪玉菌の苦手な物質を放出して、悪玉菌を減らす働きもあります。

一方で悪玉菌は、人体に有害な物質を放出します。また日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方と同じような働きをします。そのため腸内に悪玉菌が増えると、腸の健康状態が悪くなります。

腸の健康状態が悪くなると、便秘や下痢などが起こりやすくなります。また悪玉菌が増えると、悪玉菌が放出するガスによっておならが多くなります。つまり腸内環境の悪化は、痔とおならの原因となるのです。

このようなことから痔を発症しているということは、おならも起こりやすい状態になっていることを意味します。そのため痔になると、おならの回数が増えたように感じる人が多いのです。

おならの臭いや音が悪化する理由

痔になるとおならの回数が増えるだけではなく、おならが臭くなったりおならの音が大きくなったりしたように感じやすいです。これも痔そのものが原因ではなく、痔が起こりやすい環境ではおならの臭い・音も悪化しやすくなるためなのです。

悪玉菌が作るアンモニアやスカトールなどのガスは、少量でも強い悪臭を放ちます。そのため腸内環境が悪化してガスが増えると、おならの臭いが臭くなります。

またおならの音は、ガスの量とガスが肛門を通過するときの勢いによって決まります。

腸内のガスの量が多くなると、その分だけ大量のガスが肛門を一気に通過します。パンパンに膨らんだ風船が割れると、大きな音が起こります。これと同様に腸内のガスが多くなると、おならの際に大きな音が鳴りやすくなります。そのため腸内環境が悪くなると、臭いだけではなく音も悪化しやすくなります。

さらに肛門の血行不良も、痔やおならの音の悪化につながります。

肛門の血流が悪化すると、組織にうっ血が起こっていぼ痔を生じやすくなります。また皮膚の弾力性が低下して裂けやすくなるため、切れ痔が起こりやすくなります。

一方で血行不良によって皮膚の弾力性が低下すると、おならを出すときに肛門が広がりにくくなります。肛門が狭まると、その分だけガスが通り抜けづらくなります。その結果、ガスが肛門を通過するスピードが早くなり、大きな音が鳴りやすくなります。

痔が原因でおならが出やすくなるケース

基本的に痔のときにおならが止まらなくなるのは、痔の原因である腸内環境の悪化が起こっているためです。ただ中には、痔が原因でおならが出やすくなっているケースもあります。

例えばいぼ痔(内痔核・外痔核)は、肛門クッションと呼ばれる組織がうっ血して腫れ上がる病気です。

肛門クッションは、便やおならなどが漏れないようにするためのパッキンの役割を果たしています。そのため「肛門クッション=肛門のパッキン」が変形すると、その分だけ便やおならなどをせき止める力が弱くなります。つまり、おならが漏れ出やすくなるのです。

また自分が痔であると自覚したら、ボラギノールなどの痔の薬を使う人が多いでしょう。このとき使う薬の種類によっては、おならが出やすくなることがあります。

痔の塗り薬には、チューブに入った軟膏と注入軟膏、坐剤(座薬)の3種類があります。これらのうち注入軟膏や坐剤などは、肛門内へ使用することができます。

肛門の内側に薬を使用すると、肛門の内側~直腸が刺激を受けます。

この部分には、腸の動き(蠕動運動)を活発にさせるスイッチがあります。そのため肛門の内側に薬を使用すると、腸が動きやすくなります。

蠕動運動が活発になると、胃腸の内容物が肛門の方へと運ばれていきます。そうすると腸内のガスも肛門へと運ばれやすくなり、おならが出やすくなります。

おならが止まらないときの対処法

おならによって体外へ排出されるガスは、人体に有害なものです。そのためおならを我慢すると、腸が有害物質の影響を受けて健康状態が悪化しやすくなります。その結果、さらにガスが増えたりおならの臭いが悪化したりしやすくなります。

また体内にガスが溜まったままになると、有害物質が腸から吸収されて血液に乗ります。その後、呼気や汗などから悪臭のあるガスが排出されるようになります。そのためおならを我慢すると、口臭や体臭などが悪化しやすくなります。

さらに、おならを我慢してガスの量が増えると、おならの勢いが強くなります。そうすると、ガスの勢いによって肛門が裂けやすくなります。

また勢いの強いおならを排出すると、脱肛が悪化しやすくなります。場合によっては、激しい痛みを伴う嵌頓痔核に発展することもあります。したがって、おならはなるべく我慢しないように注意する必要があります。

ただ当然のことながら、所構わずおならをするのはマナー違反です。そのためおならで痔などを悪化させないためには、おならの量を減らすように工夫することが大切です。

薬を使う

おならは薬を使うことで軽減することができます。

このときおなら対策で使用できる薬は、体質や他の症状などによって異なります。そのためおなら対策で薬を服用する場合は、以下を参考にして自分に適したものを選びましょう。

・腸内のガスを減らす薬

ドラッグストアなどに胃腸薬を探しに行くと、数え切れないほど多くの胃腸薬が並んでいます。この中には、ジメチルポリシロキサンが配合されているものがあります。

ジメチルポリシロキサンには、おなかの中のガスを減らす働きがあります。そのためジメチルポリシロキサンが配合されている胃腸薬を服用すると、腸内のガスが減っておならの回数が少なくなります。

上の画像のように、ジメチルポリシロキサンが配合されている薬は「腹部膨満感に効く」や「オナラに効く」などと表記されています。そのため腸内のガスを減らしておならの回数を少なくしたい場合は、このような表記のある胃腸薬を飲みましょう。

・便秘薬

おならが出やすくなっている人のうち、便秘が併発している場合は便秘を改善する必要があります。便秘が起こると、腸内環境が悪化しやすくなるためです。

便秘によって腸内に便が溜まったままになると、これをエサにして悪玉菌が増殖しやすくなります。その結果、便秘やおならなどが悪化しやすくなります。そのためおならを改善するためには、便秘を解消することが大切です。

このとき便秘対策で薬を飲むのであれば、痔と便秘の両方を改善できる乙字湯(おつじとう)を服用することをおすすめします。

乙字湯は6つの生薬で構成される漢方薬です。このような生薬のうちダイオウには、便通促進作用があります。そのため乙字湯を服用すると、便秘が改善されやすくなります。

さらに乙字湯に含まれる生薬の中には、痛みなどを鎮めたり血行を改善したりする効果のあるものがあります。

血行が良くなると、その分だけ痔が治りやすくなります。また皮膚の弾力性が回復し、おならの音が改善しやすくなります。そのため乙字湯を服用すると、痔や便秘、おならなどのさまざまな悩みを解決しやすくなるのです。

なお乙字湯を服用する際には、他の便秘薬との併用を避けるように注意する必要があります。これは似た作用をもつ便秘薬を併用すると、作用が強く現れすぎて下痢が起こる危険性があるためです。

一方でガス溜まりを改善する胃腸薬は、乙字湯と併用することができます。そのため、乙字湯だけではおならが改善しない場合は、ガス溜まりの薬を併用して症状を緩和しましょう。

・下痢止め

おならが出やすくなっている人の中には、下痢を併発していることもあります。下痢が起こっているということは、腸の動きが過剰になっていることを意味するためです。

前述のように、腸の蠕動運動が活発になりすぎるとおならの回数が多くなります。そのためおならと下痢が併発している場合は、下痢対策を行うことが大切です。

このとき下痢が食あたりなどによって起こっている場合は、薬で無理やり下痢を止めないように注意する必要があります。下痢を止めると、食あたりの原因となった有害物質が腸内に留まることになるためです。

一方でストレスや下痢体質(過敏性腸症候群)などによって下痢になっている場合は、薬で症状を止めることが推奨されます。

このようなタイプの下痢は、腸の動きを鎮める成分が配合されている薬が効果的です。例えば、ロートエキスやロペラミドなどがこれに当たります。

そのためおならが気になる下痢体質の人は、これらが配合された薬を持ち歩くようにしましょう。

・整腸薬

前述のようにおならは、腸内の環境が悪化することによって回数や臭い、音などが悪化します。そのため腸内の環境を改善する薬を服用すると、おならも改善しやすくなります。

腸内環境は、整腸薬の服用によって改善されやすくなります。

整腸薬には、乳酸菌などの善玉菌が配合されています。薬によって腸内の善玉菌が増えると、悪玉菌の活動が抑えられます。その結果、ガスが発生しにくい腸内環境となり、おならが改善しやすくなります。

食生活を改善する

腸内環境の改善には、食生活の見直しが必須です。胃腸は飲食物の通り道であるためです。

実際に悪玉菌は、タンパク質や脂質などをエサとしています。そのため肉や脂っこいものなどを多く食べると、腸内で悪臭ガスが発生して臭いおならがたくさん出るようになります。

一方で善玉菌は、食物繊維をエサとしています。そのため野菜や果物などの食物繊維が豊富な食品を多く食べると、腸内環境が改善されやすくなります。その結果、臭いの強いおならが出なくなります。

またヨーグルトや漬物などの発酵食品には、乳酸菌などが含まれています。このような乳酸菌が腸に届くと、悪玉菌の活動を抑制することになります。

また乳酸菌が胃酸などによって死んでしまっても、死んだ乳酸菌は腸内の善玉菌のエサとなります。そのため発酵食品の摂取も、腸内環境の改善に役立ちます。

したがっておならを改善したいのであれば、肉や油脂などの摂取量を控えめにして、野菜や果物、発酵食品などを食事に取り入れることが大切です。

なお食物繊維の中には、腸内のガスを増やす発酵性食物繊維と呼ばれるものがあります。このタイプの食物繊維を多く摂ると、臭いはないものの、おならがたくさん出るようになります。

そのためおならの回数を減らしたいのであれば、さつまいもや里芋、豆類などのオナラを増やす野菜の摂取を控えることが大切です。

疲れやストレスを溜めない

胃腸の動きは、自律神経の働きによってコントロールされています。自律神経とは、人間の意識とは無関係に働いている神経系のことです。

自律神経は脳の視床下部によって制御されています。ただ視床下部は、ストレスに弱い組織です。そのため強いストレスや長期化したストレスなどを感じると、視床下部の働きが低下しやすくなります。

視床下部の混乱によって自律神経の働きが乱れると、胃腸の状態が異常化しやすくなります。

例えば胃腸が動きにくくなって消化不良や便秘などが起こったり、胃腸の動きが過剰になって腹痛・下痢が発生したりしやすくなります。これらはどれも、おならの原因となります。したがっておならを改善したいのであれば、ストレスを溜めないことが大切です。

具体的には、趣味などに没頭してストレスを思い出さない時間を作るように工夫しましょう。また人によっては、ストレスの原因となっている内容を人に打ち明けることもストレス解消効果が高いです。

また睡眠不足や疲労などは、ストレスを増加させる要因となります。そのため毎日十分な睡眠時間を確保して、疲れを溜めないように意識することが大切です。

まとめ

痔を発症していると、おならが出やすくなります。そのため「痔がおならの原因になっている」と思い込んでいる人が多いです。

ただ実際には、痔とおならの原因は共通しています。そのため痔が起こっている状況では、おならも起こりやすくなっているのです。したがって痔でおならが止まらないと感じている人は、痔やおならなどの原因を改善する必要があります。

このとき痔とおならが併発しているようであれば、どちらの改善にも効く乙字湯の使用が推奨されます。乙字湯によって便秘や血行不良などが解消すると、痔やおならの回数、おならの音などが改善しやすくなります。

また、おならを改善するためには生活習慣を見直すことも大切です。そのため痔でおならが悪化したと感じている人は、これまでに述べたような情報を参考にして、おなら対策を行いましょう。そうすることで、おならによって恥ずかしい思いをする心配のない日々を過ごすことができるようになります。


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痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

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