円座クッションは、痔の手術後や産後などに病院で使用されることの多い座布団です。

痔の手術を行った後は、肛門に大きな傷ができています。また出産時には、赤ちゃんが出てくる際に会陰(膣と肛門の間の組織)が裂けます。そのため痔の術後や産後などには、股間周辺に強い痛みが起こりやすいです。

このとき円座クッションを使用すると、傷が椅子などに触れなくなるため痛みが軽減しやすくなります。そのため痔の手術を行う病院や産院などでは、円座クッションが使われているのです。

ただ円座クッションは、痔によくないという声もあります。そのため痔になっている人の中には、円座クッションを使うべきかどうかを悩んでいる人がいるでしょう。

では、円座クッションは本当に痔によくないのでしょうか? またどのような円座クッションであれば、痔の痛みを改善する効果が期待できるのでしょうか?

そこでここでは、痔に対する円座クッションの効果について解説し、円座クッションの選び方と使い方について述べていきます。

円座クッションが痔患者の必須アイテムとなっているのはなぜか?

円座クッションとは、中心部分が空洞になっている座布団のことをいいます。一般的にはドーナツクッションや穴あきクッションなどと呼ばれることが多いです。

穴の空いていない座布団に座ると、痔の患部が座布団に触れるため痛みが起こります。またおしりが座布団に沈んで、肛門周辺に圧力がかかりやすくなります。そのため通常の座布団に座っていると、痔の痛みが悪化しやすくなります。

これに対して円座クッションでは、痔の患部が直接座布団に触れません。そのため円座クッションを使うと、患部が圧迫されにくくなることによって痛みが起こりにくくなります。

さらに円座クッションでは、上半身の体重を左右のおしりで支えます。そのため円座クッションを使うと肛門周辺にかかる圧力が低下して、座るときに生じる痔の痛みを軽減することができます。

ただ円座クッションの使い方や選び方などを誤ると、かえって痔への負担が増すことがあります。このことから専門家の中には、円座クッションは痔によくないとしている人もいるのです。

円座クッションが良くないとされている理由

前述のように円座クッションに座ると、上半身の体重が左右のおしりにかかります。そのため円座クッションに座ったばかりのタイミングでは、肛門への圧力が少なくなります。

ただ円座クッションに長時間座っていると、重力によっておしりの中心がどんどん沈み込んでいきます。そうすると、おしり中心の皮膚が左右に引っ張られて肛門が広げられる形になります。その結果、痔の痛みが重くなったり痔そのものが悪化したりしやすくなります。

また円座クッションの種類によっては、短時間でこのような状態になることもあります。

例えば柔らかい円座クッションに座ると、その分だけおしりが沈みやすくなります。その結果、肛門周辺が引っ張られて痔の痛みが強く現れます。

そのため綿が詰められてできている円座クッションや長期間の使用によって機能が低下した円座クッションなどに座ると、痔が悪化しやすくなります。

さらに円座クッションによって痔の痛みが軽減すると、座ることが楽になってしまいます。痔ができていても、長時間座りっぱなしになってしまうことが多いのです。

そして円座クッションを使っていても、座りっぱなしは痔に悪影響を与えます。座っている時間が長いと、その分だけ肛門周辺に血液が留まりやすくなるためです。

円座クッションは痔にいいのか悪いのか?

椅子や床などの固い座面に座ると、肛門が受ける圧力が強くなります。そのため痔を発症しているのであれば、これらに直接座ることは推奨されません。

また一般的な座布団やクッションなどでは、おしりが沈み込みすぎることが多いです。したがって一般的な座布団には、痔の症状を抑える効果が期待できません。

一方で円座クッションも、「種類や使い方などによっては痔の症状が悪化する」という点については前述したとおりです。特にファッション性を重視したデザインのものや著しく安価なものなどは、痔の症状を軽くする効果が低いことが多いです。

ただ基本的に円座クッションは、痔による痛みを軽減するために設計されたものが多いです。

実際に高品質な円座クッションを使用すると、椅子などに直接座ったときよりも痔の症状が軽くなります。したがって痔の痛みを軽減するためには、品質の高い円座クッションを正しい方法で使用することが大切です。

痔の痛みを防ぐ円座の利用方法

世の中には円座クッション以外にも、病気や怪我などによる痛みを軽減するアイテムがたくさんあります。ただどのようなものであっても、正しく使わなければ効果を実感することはできません。

例えば腰痛がつらいときには、コルセットを使用することがあります。コルセットを正しく使うと腰への負担が減って痛みが軽減します。ただ自己流でコルセットを使ってしまうと、体が歪んでかえって痛みが増すこともあります。

これと同様に、痔の痛みを軽減する効果の高い円座クッションであっても、正しく使わなければかえって痔へ悪影響を及ぼします。そのため円座クッションを使う際には、正しい使い方を理解しておくことが大切です。

おしりが広がらないようにする

円座クッションを使用することによって痔の痛みが悪化するのは、おしりの皮膚が左右に引っ張られるのが大きな要因です。そのため円座クッションに座るときには、おしりが広がらないように注意することが大切です。

具体的にはおしりの力が抜けていると、座ることによっておしりの皮膚が左右に引っ張られやすくなります。そのため円座クッションに座る際には、おしりに力を入れながら座ってみましょう。

そうすることでおしりの皮膚が内側へ寄って、肛門が引っ張られにくくなります。おしりにあまり筋力がない人は、手でおしりの皮膚を肛門側に寄せてから座るのもいいでしょう。

また円座クッションの上でおしりを動かすと、皮膚が少しずつ左右にずれていきます。その結果、肛門が引っ張られて痛みが起こります。そのため長時間の座位に疲れたときは、毎度姿勢を変え座り直すようにすることが大切です。

そして円座クッションに長時間座ったり同じ円座クッションを使い続けたりすると、おしりが沈んで痔が悪化しやすくなります。そのため円座クッションの連続使用は一定の時間にとどめ、円座が劣化したと感じたら新しいものと交換するようにしましょう。

正しい姿勢で座る

円座クッションの中心には穴が空いています。そのため円座クッションのデザインによっては、中心の空洞部分に片方のお尻がはまってしまうことがあります。

このようにして傾いた体勢になると、正しく座ったときよりも痔の痛みが改善されにくくなります。さらに腰などに負担がかかり、腰痛などが起こりやすくなります。

そして傾いた姿勢を続けると、骨盤が歪んで腰周辺の血行が悪化しやすくなります。その結果、痔の悪化につながることがあります。そのため円座に座るときには、左右のおしりをクッション部分に当てる必要があります。

また前かがみになったり椅子の背にもたれたりして座ると、円座クッションの機能がうまく発揮されません。そのためこのような座り方で使用しても、痔の痛みが楽になりにくくなります。

さらに間違った姿勢で座り続けると、円座クッションに偏った負荷がかかり円座クッションの変形につながります。そうすると、円座クッションの「痔の痛みを軽減する機能」そのものが低下しやすくなります。そのため円座クッションには、正しい姿勢で座ることが大切です。

具体的にいうと椅子に深めに座り、腹部に力を入れて背筋を伸ばします。また膝の角度は90度になり、足の裏が床・地面にすべてつくように椅子の高さを調節するようにしましょう。

こまめに体を動かす

前述のように座りっぱなしになると、肛門周辺に血液が溜まりやすくなり、痔が悪化するリスクが高くなります。そしてこれは、円座クッションを使用していても変わりません。そのため円座クッションの使用によって痔の症状が軽くなっても、座りっぱなしは避けるべきです。

ただ一方で、立ちっぱなしも痔に悪影響を与えます。そのため痔の痛みを軽減するためには、座りっぱなしと立ちっぱなしを回避する=こまめに動くことが大切です。

具体的にいうと、デスクワークをしている人であれば1時間に1回は歩き回るようにしましょう。このとき歩く距離は、短くても問題ありません。

また会議中などの立つことが不可能な状況では、足首を動かすことをおすすめします。そうすることで下半身の血行が良くなって、痔の症状の悪化を防ぎやすくなります。

痔の発症・症状を防ぐ円座クッションの選び方

前述のように基本的には、円座は痔にいいものです。ただ円座の中には、痔の痛みを軽減する効果の低いものがあります。

このようなものを選ぶと座ることが楽になるどころか、かえって痔が悪化することにも繋がります。そのため痔によって座ると痛い状態になっているのであれば、症状改善効果の高い円座を選ぶことが大切です。

低反発のものを選ぶ場合

低反発の素材が使われているクッションは、体にフィットする性質があります。そのため低反発クッションに座ると、おしり全体が包まれるような感覚になります。

低反発クッションに座ると、体重がおしり全体に分散します。そのため肛門への負担がその分だけ低くなります。このようなことから円座クッションは、高反発のタイプよりも低反発タイプのものの方が人気があります。

ただ低反発クッションは、種類によって品質に大きな差があります。

高品質な低反発クッションは、おしり全体に均一に力が加わります。そのため痔の痛みの軽減に高い効果を発揮します。

一方で安価な低反発クッションは、柔らかすぎておしりが沈み込むものが多いです。おしりが沈みこむと痔の症状が悪化しやすくなるということは前述したとおりです。

そのため低品質な低反発クッションを使うと、痔の痛みが軽減するどころかかえって悪化する危険性があります。したがって低反発クッションを選ぶ際には、品質の高いものを選ぶことが大切です。

具体的にいうと、低反発クッションの有名メーカーであるテンピュール製の円座クッションや医師が設計に関わっている円座クッションなどは痔の痛みを軽減する効果が高いです。

一方で痔がつらいのであれば、雑貨店などで購入できるキャラクターものなどの円座は避けるべきです。どうしても好みのデザインのものが使いたいのであれば、クッションカバーの利用で調整しましょう。

また薄すぎる低反発クッションを使うと、座ったときにおしりが椅子についてしまいます。そのためこのような円座クッションは、痔の痛みを軽減する効果が低いです。したがって低反発の円座クッションを購入する際には、ある程度の厚みがあるものを選ぶことが大切です。

高反発のものを選ぶ場合

低反発の円座クッションがおしり全体で体重を支えるものであるのに対して、高反発の円座クッションはおしりの一部で体重を支えます。低反発円座クッションが面(おしり全体)で支えて、高反発円座クッションは点(おしりの一部)で支えるということになります。

おしりが点で支えられると、肛門部分に圧力がかからなくなります。そのため高反発の円座クッションを使うと、痔の痛みがかなり軽減しやすくなります。

実際に病院などで使用されている医療用の円座クッションは高反発のものが多いです。そのため高反発の円座クッションは、痔の手術後などの痛みが強いケースに向いているといえます。

ただ高反発の円座クッションは長時間座っている前提で設計されていません。このタイプの円座クッションを長時間使用すると、自分の体重によって徐々に肛門が広げられ、痛みが起こりやすくなります。

またおしりの一部で体重を支えるということは、その部分に負担がかかりやすいということを意味します。そのため高反発の円座クッションに長時間座ると、おしりが疲れてきます。

したがって高反発の円座クッションは痔の痛みを軽減する効果が高いものの、長時間の使用には向かないといえます。

また高反発の円座クッションを購入する際も、高品質なものを選ぶことが大切です。低品質なものを選ぶとおしりが沈み込み、かえって痔の症状がつらくなることがあるので注意が必要です。

避けるべきデザインの円座クッション

円座の中心には空洞があります。これによって座ったときの痔の痛みが軽減されやすくなります。

ただ穴が小さすぎると、円座としての機能が低くなります。そのため痔の痛みを軽減したいのであれば、穴が小さすぎない円座を選ぶことが大切です。

また円座クッションによっては、滑りやすい素材で作られたカバーを使用しているものがあります。

カバーが滑りやすくなっていると、その分だけおしりの皮膚が左右に引っ張られやすくなります。したがって痔の痛みを軽減したいのであれば、滑りやすいカバーのものは避けるのが無難といえます。

移動が多いのであれば持ち運びできるものも購入する

多くの場合、円座クッションは自宅やオフィスなどの椅子に設置して使うことでしょう。

ただ長時間座ることがあるのは、自宅・オフィスの椅子だけではありません。車や電車などで移動する際にも、長時間座ることになります。そのため長時間座席に座る機会が多い人は、携帯用の円座クッションも併せて購入することをおすすめします。

基本的に移動中は、何度も立ち上がって体を動かすことはできません。そのため車などによる長距離移動の際には、下半身の血行が悪くなりやすいのです。

このとき円座クッションの中には、空気を入れて膨らませるタイプのものがあります。そのためこのようなものを持ち歩くと、長時間の移動時にも痔を痛めずに済むのです。

どこに行ったら円座を買えるのか?

これまでに、円座クッションと痔の関係性について述べてきました。そのため現在痛みを伴う痔を発症している人は、円座クッションの購入を検討していることでしょう。

このとき、欲しいものが薬であればドラッグストアなどに行けば手に入ります。またスポーツするための道具が欲しい場合は、スポーツ用品店に行くでしょう。

これに対して円座クッションは、雑貨の部類に入ります。ただ雑貨屋にはさまざまな品物がある一方で、置いていないジャンルのものも多いです。そのため中には、円座クッションをどこで買っていいか迷う人が多いようです。

また前述のように、低品質な円座クッションを選んでしまうと、かえって痔の症状の悪化につながります。したがって円座クッションは、高品質なものを取り扱っているお店やクッションの取扱数が多いお店などで買うことが大切です。

店舗で購入する場合

円座クッションは雑貨であるため、キャラクターものなどを取り揃えている雑貨店などでも取り扱われていることがあります。ただこのようなお店では、痔の痛みを軽減する効果の高いものを見つけることは難しいのが現実です。

そのため雑貨店で円座クッションを購入する場合は、東急ハンズなどの取扱商品のジャンルが幅広いお店に行くのが無難です。

また円座クッションは、ニトリなどの生活雑貨店やホームセンターなどでも取り扱われています。基本的にホームセンターでは取り扱っている円座の種類が多いため、自分に合う円座を比較して選ぶことができます。

さらにホームセンターの中には介護用品の取り扱いがある店舗も多いです。

介護用品を販売しているお店では、医師が設計に関わっているような円座クッションを取り扱っていることが多いです。そのため実店舗で円座クッションを購入したい場合は、ホームセンターで探してみるといいでしょう。

インターネットで購入する場合

円座クッションは、インターネットの通販サイトで購入することもできます。

インターネット上で購入する場合、実物を確認することができません。そのため価格や商品の売り文句などだけを見て購入すると、低品質なものを選んでしまう可能性が高いです。

ただ楽天やアマゾンなどの大手通販サイトでは、数多くの円座クッションから好きなものを選ぶことができます。

また中には、たくさんのレビューがついているものもあります。このようなレビューを参考にすることで、実物を確認できないことによるリスクをかなり軽減することができます。

さらにインターネット上で円座クッションを選ぶと、実店舗ではなかなか見つけられない高品質な円座クッションを購入することもできます。そのためネット通販に抵抗がないのであれば、アマゾンや楽天などの通販サイトの利用をおすすめします。

このとき円座クッションを初めて購入する際には、どのような商品が自分に適しているのか検討がつかないことでしょう。

例えば前述のように、低反発の円座クッションよりも高反発のものの方が、痔の痛みを軽減する効果は高いです。ただ中には、高反発クッションの座り心地が好みではない人もいます。

そのため円座クッションを初めて使用する人は、まず実店舗でさまざまな円座を試してみて、どのようなタイプの円座が良いのかを絞り込むようにしましょう。その上で、ネット通販サイトで希望に近いものを選ぶと、失敗しにくくなります。

まとめ

円座クッションは痔の痛みを軽減するものです。ただ専門家の中には、円座クッションは痔に悪いとしている人もいます。これは円座クッションの選び方や使用方法などを誤ると、痔の痛みが軽くなるどころかかえって悪化することがあるためです。

さらに円座クッションを使用しても、長時間座ることは痔に悪影響を及ぼします。そのため円座クッションによって痛みが軽減しても、長時間の座りっぱなしは避ける必要があります。

ただ痔の痛みがつらかったとしても、仕事を休んだり業種を変えたりすることはできません。そのためデスクワークなどに従事する人は、一定の時間座り続けなければいけない状況となることが多いです。

そのため仕事などで座りっぱなしを避けられない人は、これまでに述べたような情報を参考にして、品質の高い円座クッションを正しい方法で使いましょう。そうすることで業務中などに起こる痔の痛みを軽くすることができるようになります。


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