痔に痛みや出血などの症状を伴うことは、よく知られています。一方で、おならが溜まった感覚が起こりやすくなったり、おならが出にくくなったりすることがあることは、あまり知られていません。

またおならは、痔以上に恥ずかしい話題だとされがちです。そのため痔によっておならが出にくくなっても、誰にも相談できない人はかなり多いです。特に女性は、恥ずかしくて病院にも行けないことがあります。

ただおならが出ない感覚が続くと、おならで頭がいっぱいになって仕事などに集中しづらくなります。また「不意に出てしまったらどうしよう」という不安もつきまとうようになります。

では、なぜ痔によっておならが出にくくなるのでしょうか? またおならが出にくいと感じたら、どのように対処すればいいのでしょうか?

ここでは痔によっておならが出にくくなる理由とその対処法について解説していきます。

痔でおならが出にくくなるのはなぜ?

痔で悩んでいる人に「痔の症状で困っていること」について聞いてみると、おならについての悩みを抱えている人がかなり多いことがわかります。

実際に痔の患部におならによる刺激が加わると、強い痛みが起こります。また、痔とおならが発生する原因には共通点があります。そのため痔を発症していると、おならの量も多くなりやすいです。

そしておならの悩みの中には、「おならが出そうなのに出ない」というものがあります。

おならが出ずにガスが腸内に溜まると、おなかが張って苦しくなってきます。また「おならが出そう」という感覚が起こったままだと、便意があるのにトイレに行けないときのようなストレスが起こります。そのため「おならが出そうで出ない」という悩みは、経験したことがない人には想像できないようなつらさがあります。

そしてこのような症状は、通常のおなら対策をしていても改善しないことがあります。これは痔の中には「おならをしたい感覚」を引き起こすものがあるためです。

実際はおならじゃないケース

痔にはいぼ痔(痔核)と切れ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)の3種類があります。これらのうちいぼ痔は、肛門の内側にできる内痔核と肛門外側にできる外痔核の2つに分けられます。

内痔核には痛覚がありません。そのため内痔核ができても、痛みやかゆみなどの自覚症状は起こりません。

ただ内痔核ができると、直腸と肛門の間に常に異物がある状態になります。そのため内痔核ができると、直腸に刺激が加わりやすくなります。

直腸には、便やガスなどを感知するセンサーが存在しています。このとき内痔核がこのセンサーを刺激すると、排便やおならをしたい感覚などが起こることがあります。

ただこのようにしておならをしたい感覚が起こっても、実際にガスが溜まっているわけではないため、おならは出ません。そのため内痔核ができると、「おならをしたいのに出ない」という現象が起こりやすくなるのです。

無意識に痛みを避けているケース

前述のように内痔核ができても、痛みを感じることはありません。ただ内痔核が進行して肛門から脱出(脱肛)するようになると、痛覚のある部分にいぼ痔が触れるため痛みが起こるようになります。

また内痔核以外の痔は、どれも強い痛みを伴うものばかりです。そのため基本的には、痔ができると肛門に痛みが起こります。

このような痛みは、排便やおならなどによって悪化します。便やガスなどが痔の患部を刺激するためです。

そのため痛みを伴う痔を発症すると、痛みを避けるために排便やおならなどを無意識に我慢しやすくなります。自分の意思とは無関係に、肛門に力が入ってしまうのです。

このようにして無意識のうちに肛門が締まってしまうと、おならを出したいのに出ないという状態に陥ります。したがって痔による痛みは、おならが出にくくなる原因になります。

痔でおならが出ないときの対処法

前述のように「おならを出したいのに出ない」という症状の中には、実際にはガスが溜まっているわけではないケースがあります。

このような状態でおならを出しやすくしようとしても、痔が改善しない限り「おならをしたい」という感覚は解消しません。そのためおならを出したい感覚が続く症状を改善するためには、痔を治す必要があります。

また痔が良くなって痛みが軽減してくると、排便やおならなどの際の痛みも軽くなります。そうすると、無意識のうちに肛門に力が入る症状が改善されておならが出やすくなります。

このようなことからもおならが出ない症状を解消したいのであれば、痔対策を実践することが大切です。

痔に効く薬とは?

一般的に痔の薬といえば、ボラギノールなどの塗り薬を思い浮かべる人が多いでしょう。

痔の塗り薬には痛みやかゆみ、出血などを抑える成分が配合されています。そのため痔の塗り薬を使用すると、痔の症状が緩和されやすくなります。

上の画像の成分のうち、プレドニゾロン酢酸エステルは痛み・かゆみを抑え、リドカインは痛みを感じにくくします。

薬によって痛みが抑えられると、その分だけ便やおならを出す際の痛みが軽減します。そうすると肛門に余計な力が入りにくくなり、おならが出しやすくなります。したがって痔の痛みによって肛門が緊張している場合は、痔の塗り薬を使用することをおすすめします。

ただ痔の塗り薬には、痔そのものを改善する効果がありません。そのため痔によっておならが出ないという悩みを抱えているのであれば、乙字湯(おつじとう)などの内服薬を使用しましょう。

乙字湯は昔から痔に効く薬として活用されてきており、現代でも口コミ評価が高い漢方薬です。

実際に乙字湯には、痔の原因である血行不良や便秘などを改善する生薬が配合されています。そのため乙字湯を使用すると、痔を根本から改善することができます。その結果、「おならが出そうで出ない」という感覚が起こらなくなります。

また乙字湯には、痛みやかゆみなどを抑える生薬が含まれています。そのため乙字湯を服用し始めて数日が経過する頃には、痔の症状が緩和していることが多いです。

前述のように痔の痛みが軽くなると、その分だけおならを出しやすくなります。このようなことから乙字湯は、痔の痛みによるおならが出ない症状も改善するといえます。

痔には生活習慣の改善が必須

痔は生活習慣病の一種です。糖尿病や高血圧症などが薬だけでは治らないのと同様に、痔も薬を使用するだけでは治りません。痔を治すためには、原因となった悪い生活習慣を正す必要があります。

例えば座りっぱなしや立ちっぱなしなどによる肛門周辺の血行不良は、痔の原因となります。そのため痔を治すためには、こまめに動いて肛門の血行を改善する必要があります。

また肛門は便の通り道であるため、便秘や下痢などは痔の大敵です。便は食物のカスなどで構成されています。そのため痔を治すためには、食生活を見直す必要があります。

例えば食物繊維の摂取量が少なくなると、便の量や便の水分量などが減って便秘が起こりやすくなります。また食物繊維は、腸内に生息している善玉菌のエサです。そのため食物繊維の摂取量が足りないと、善玉菌が少なくなりやすいです。

善玉菌には、悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。そのため腸内の善玉菌が少なくなると、その分だけ悪玉菌が増殖しやすくなります。

悪玉菌は人体に有害なガスを放出して、腸の健康状態を悪化させます。その結果、便秘や下痢などが起こりやすくなります。そのため痔を改善するためには、悪玉菌が増えにくい食生活を送る必要があります。

具体的にいうと、悪玉菌はタンパク質や脂質などをエサとしています。そのため肉や脂っこいものばかり食べていると、腸内の悪玉菌が増加しやすくなります。

一方で食物繊維の多い食事を摂っていると、善玉菌が増えて腸の健康状態が保たれやすくなります。また発酵食品も、善玉菌を増やすのに有効です。

したがって痔を改善するためには、肉や油脂などの摂取量を減らして野菜や果物、発酵食品などを多く摂るように意識することが大切です。

おならの出し方を工夫する

肛門の緊張によっておならが出ない場合、肛門を広げることによっておならを出しやすくなります。

具体的には便座などに座った際に、両手でおしりを引っ張ります。そうすると肛門が開いて、おならが出やすくなります。

このとき肛門を効果的に開くためには、リラックスすることが大切です。精神的に緊張していると、肛門に力が入りやすくなります。そのため深呼吸などをして意識して体の力を抜くようにしましょう。

まとめ

痔を発症すると、おならを出したいのに出ないという症状が起こることがあります。このような症状は、「ガスが溜まっているのに、おならを出せないケース」と「ガスが溜まっていないのに、おならを出したくなっているケース」の2種類があります。

これらのうち前者は、痔の痛みによって肛門が過剰に緊張していることによって起こります。そのため、痔の痛みを軽減したり肛門を手で広げたりすることによっておならを出しやすくなります。

一方で後者は、肛門内のいぼ痔が直腸を刺激することによって起こります。そのためいぼ痔が治らなければ、「おならを出したい」という感覚が解消されることはありません。

したがって、痔によっておならという感覚があるのであれば、これまでに述べたような情報を参考にして痔そのものを治すことが大切です。そうすることによって、おならを出したい感覚に捉われることがなくなったり、不意におならが出てしまったりする心配がなくなります。


痔であると、トイレの中を血まみれにするだけでなく、座ったときに異常な痛みが起こる人も多いです。トイレのとき、その痛みから私もトイレに行くのが毎日怖いときがありました。

そうしたとき、本気でいぼ痔や切れ痔を治したい方におすすめなのがピーチラックという商品です。ピーチラック(乙字湯)は痔に効く漢方薬であり、医薬品なので痔に効果があると既に分かっています。

ピーチラックは便秘にも効果があり、便を柔らかくしながら痔に対しても改善作用があります。漢方薬なので、一日で劇的な効果を期待することはできません。ただ、一ヵ月以上にわたって服用することで徐々に痔の症状が改善されていきます。

痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

なお、ピーチラックは楽天やAmazonなどで取り扱いがなく、公式サイトのみ購入できるようになっています。いぼ痔や切れ痔の場合、ピーチラックが効果を発揮します。