一般的に、病気の症状が現れたら薬を使います。例えば風邪を引いたら風邪薬を飲みますし、虫に刺されたら患部に虫刺されの薬を塗るでしょう。

これと同様に、痔になったら痔の薬を使おうとする人は多いです。そして、このような痔の薬の中でもっとも有名なのがボラギノールです。

ボラギノールには、痔の症状を改善したり和らげたりするのに効果のある成分が多数含まれています。そのためボラギノールを使用すると、痔が治りやすくなります。

ただボラギノールには、さまざまな種類・形状があります。そしてボラギノールの選び方や使い方などを誤ると、痔が治らなかったり症状が改善しなかったりすることがあります。

では、ボラギノールの効果や副作用などはどのようなものがあり、どのような痔に使える薬なのでしょうか? またボラギノールで痔を治したい場合は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?

そこで、ここではボラギノールの効果や特徴、副作用などについて解説し、ボラギノールを使用する場合の注意点について述べていきます。

医薬品であるボラギノール

ボラギノールは天藤製薬が作っており、武田薬品(武田コンシューマーヘルスケア)から販売されている痔の薬です。

この薬は1921年に発売されています。これは漢方薬を除くと、日本でもっとも古くから売られていることになります。

ボラギノールが発売された当初、有効成分として紫根(シコン)から抽出した成分が含まれていました。紫根はムラサキ科の植物であったため、ムラサキ科のラテン語である「Boraginaceae」からボラギノールと名付けられました。

ボラギノールの種類と特徴

ボラギノールには外用薬と内服薬の2種類があります。

ボラギノールの外用薬にはステロイドが配合されているものとステロイドなしものがあります。ステロイドが含まれている方が黄色のパッケージのボラギノールA、ステロイドなしの方が緑色のパッケージのボラギノールMです。

ステロイドとは炎症を抑える効果の高い成分です。そのためボラギノールAとボラギノールMでは、ボラギノールAの方が痔の症状を抑える力が強いことになります。

ただ通常、効果が高いということはその分だけ副作用も生じやすいことになります。そのためボラギノールAを使用する際には、副作用のリスクについて理解しておく必要があります。

このときボラギノールAは、ステロイド成分が含まれていることによってボラギノールMよりも少し値段が高めとなっています。具体的にいうと、店舗によって異なるものの100~200円高い設定になっていることが多いようです。

一方で内服薬であるボラギノールEPには、生薬成分やビタミンEなどが含まれています。これによって肛門付近の血行が良くなるとともに患部の炎症が抑えられ、痔が内側から改善していくことになります。

外用薬の形状の違い

ボラギノールは有効成分を痔の患部へしっかり届けるために、さまざまな形状で販売されています。

例えばボラギノールMは、坐剤と軟膏の2種類で展開されています。またボラギノールAには、坐剤と軟膏、注入軟膏の3種類があります。

坐剤は一般的に、座薬や坐薬などと呼ばれるタイプの薬です。座薬は肛門内に細長い形状の薬を挿入して使用します。

軟膏はチューブに入った軟膏です。そのため、軟膏のボラギノールは他の皮膚薬と同様に、必要な分だけチューブから薬を押し出して使用します。

注入軟膏は1回分の薬剤がスポイトに入った軟膏薬です。スポイトの管部分を肛門内に入れると、肛門内部に薬を使用することができます。

スポイトに入っている軟膏は、チューブで売られている軟膏薬と同じものです。そのため注入軟膏は肛門内部だけではなく、肛門の外側にも塗ることができます。

このようにボラギノールにはさまざまな形状があり、痔の患部の位置によって使い分けすることができます。そのためボラギノールを購入する際には、成分だけではなく薬の形状にも注意する必要があります。

ボラギノールの効果とは?

ボラギノールにはいくつかのタイプがあるものの、そのどれもが痔を改善する働きをもちます。ただ含まれている成分などの違いによって、効果の現れ方が異なります。

このとき一般的には、効き目が強いほど良い薬だと思われがちです。

ただ実際には、効き目の強い薬は不快な症状を引き起こすリスクが高く、長期間使うことができないものが多いです。そのため症状が軽くて強い薬を使用する必要がないのであれば、弱い薬の方が「自身に適した薬=良い薬」ということになります。

このようなことから痔の薬は効き目の強さで選ぶのではなく、「自分の症状に適しているかどうか」を基準に選ぶことが大切です。

ボラギノールに含まれている有効成分と効果

外用薬のボラギノールにはさまざまな形状があるものの、含まれている有効成分はシリーズごとに同じです。

例えばボラギノールAであれば、どの形状であっても1gあたりに含まれる有効成分やその量などは一緒です。これと同様にボラギノールMの坐剤と軟膏には、同じ種類の有効成分が含まれています。

ボラギノールMの場合、それぞれに含まれる有効成分の量が少しだけ異なるものの、有効成分の比率は変わりません。そのため、形状の違いによる効能の差はほとんどありません。

・ボラギノールA

ボラギノールAには、プレドニゾロン酢酸エステルというステロイド成分が含まれています。この成分は、患部の炎症を抑えて痛みやかゆみなどを鎮める働きをします。

一方で、ステロイドには免疫を抑制する働きもあります。そのためボラギノールAを使い続けていると、免疫力が低下して細菌やウイルスなどに対する抵抗力が低くなります。

またボラギノールAには、リドカインという局所麻酔成分も含まれています。この成分は患部の感覚を麻痺させて痛みを感じなくさせる働きがあるため、ボラギノールAを使用すると患部の痛みが和らぎます。

さらに、ボラギノールAに含まれているアラントインという成分は、傷の治りを助ける成分です。そのためボラギノールAには、痔の患部の修復を促進させる働きもあるといえます。

またボラギノールAには、毛細血管を拡張する働きがあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も含まれています。このような効果は、痔の患部の血行を良くしてうっ血を改善させるように働きます。

このように、ボラギノールAには痔の症状を緩和したり改善したりするための成分が複数含まれています。そのためボラギノールAを適切に使用すると、痔の症状が和らいで治りが早くなります。

・ボラギノールM

リドカインやアラントイン、トコフェロールなどは、ボラギノールAだけではなくボラギノールMにも含まれています。そのためボラギノールMにはボラギノールAと同様に、痔の痛みを緩和したり痔を改善したりする効果があります。

ただボラギノールMではプレドニゾロン酢酸エステルの代わりに、グリチルレチン酸という成分が含まれています。

グリチルレチン酸はプレドニゾロン酢酸エステルと同様に、炎症を抑える成分です。ただグリチルレチン酸はステロイド成分に比べて、炎症を抑える作用が低いです。そのためボラギノールMは、ボラギノールAよりも痛みやかゆみなどを抑える効果が弱いです。

ただ前述のように、ステロイドが含まれている薬は長期で利用することによって免疫力低下などの副作用が起こりやすくなります。そのためボラギノールMは、ボラギノールAよりも副作用を生じる心配が少ない薬だといえます。

・ボラギノールEP

ボラギノールEPには、痔の患部の血行を改善するトコフェロールや、血流を改善したり炎症を抑えたりする働きのあるボタンピエキス・セイヨウトチノキ種子エキスが配合されています。

古来、ボタンピエキスは血流を改善させる薬として利用されてきた生薬です。またセイヨウトチノキは、ドイツやフランスなどで痔の治療に用いられている生薬です。

またボラギノールEPには、ボラギノールの名前の元となっているシコンエキスも含まれています。シコンは昔から痔の治療に用いられており、患部の血行を改善する生薬です。

このことからもボラギノールEPには、痔の改善に効くという実績のある成分が複数配合されていることがわかります。そのためボラギノールEPを服用すると、痔を改善したり症状が緩和したりしやすくなります。

ボラギノールの効能を活かす使用方法

ボラギノールを使用する部分である肛門は、便の通り道です。そのためボラギノールを使用してすぐに排便を行うと、薬が体外へ排出されることになります。

またボラギノールを肛門内に入れると、これが刺激となって便意が起こることがあります。このようなことからも、ボラギノールは排便後に使う必要があることが分かります。

注入軟膏や座薬などの痔の薬は、就寝前に使用することが推奨されています。このタイミングで座薬を挿入すると、寝ている間に薬がよく効くようになるためです。

また薬を使用した後は、薬の成分によって肛門内が滑りやすくなっています。そのため寝る前に座薬を使用すると、朝の排便が楽になって痛みや出血などが起こりにくくなります。

このとき痛みや出血などの症状がひどい場合は、日中にも使うようにします。ただ肛門内に入れるタイプの痔の薬は、1日2回を限度に使用するようにしましょう。

肛門の外に軟膏を塗る場合は、1日3回まで使用できます。軟膏も座薬などと同様に、就寝前に使うことを基本とします。そして日中につらい症状が出てきた場合に追加して使うようにしましょう。

ボラギノールで痔が治らないのはなぜ?

ボラギノールだけではなくすべての薬は、「使うだけで病気が治る」というものではありません。

例えば肝臓病の治療のために薬を飲んでも、毎日たくさんのお酒を飲んでいれば病気は治りません。また「糖尿病の薬を飲んでいても、暴飲暴食を続けていたら病気が治らない」ということも、多くの人が知っている事実でしょう。

これらの病気を治すためには、薬を服用するだけではなく飲酒を控えたり飲食の量を減らしたりする必要があります。つまり病気を治すためには、病気の原因となっている習慣をやめる必要があるのです。

これと同様に、痔を治すためには薬を使うだけではなく、原因となっている生活習慣を改める必要があります。

そしてただ漫然と薬を使い続けていると、薬の効果を得られるどころか薬の負の部分のみが現れることになります。そのため痔を治したいのであれば、「薬を使えば病気が治る」という考えを改めることが大切です。

便秘や下痢などを防ぐ生活を送る

痔は肛門に生じる病気です。肛門は便の通り道であり、便は食べ物のカスからできています。そのため食事の内容は痔の発症に大きく関与しています。

例えば野菜や果物などの植物性食品を食べる機会が少なくなると、便が硬くなって便秘になりやすくなります。そうすると硬い便を排出する際に肛門がうっ血して、いぼ痔を生じやすくなります。

また硬い便を無理やり出そうとすると、肛門が広がりきれずに裂けやすくなります。そのため便秘は、いぼ痔だけではなく切れ痔の原因にもなります。

一方でお酒を飲んだり香辛料の多いものを食べたりすると、下痢を生じやすくなります。下痢になると排便の回数が増えるため、その分だけ肛門がうっ血しやすくなります。

また下痢便は、肛門に負担をかけて裂けやすい状態にします。そのため便秘だけではなく下痢も、いぼ痔と切れ痔の原因になります。このことからこれらの痔を改善するためには、便秘や下痢などになりにくい食生活を送る必要があります。

さらに強いストレスや寝不足などは、腸の働きを低下させて排便異常を起こしやすくします。そのため痔を治すためには、十分に休息を取ることも大切です。

そして健康的な排便を続けるためには、排便の習慣を身につけることが大切です。

便意は便が直腸に入ることによって起こります。このとき便意を我慢してしまうと、腸の感覚が鈍って便意が消失しやすくなります。そのため便秘を防ぐためには、便意を我慢しないことが大切です。

便意は食後に起こりやすくなるという特徴があります。これは食事を取ると胃腸の動きが活発になり、便が直腸へ送り込まれやすくなるためです。そのため痔を治したいのであれば、食後に排便のための時間を取ることを心がけるようにしましょう。

肛門の血行を良くする

肛門付近の血行不良は、便秘や下痢などと同様に痔の主な原因の1つです。

肛門付近の血流が悪くなると、その分だけうっ血が起こりやすくなります。また肛門の皮膚は血液によって酸素や栄養などをもらっています。そのためこの部分の血行が悪くなると、皮膚が酸素・栄養不足となって機能が低下します。

そうすると皮膚の柔軟性が低下して、裂けやすくなります。このことからいぼ痔や切れ痔などを治すためには、肛門付近の血行を改善させる必要があります。

このとき肛門付近の血行を改善するためには、歩行やランニングなどをしたり下半身を温めたりすることが効果的です。

ただ多くの場合、痛みを伴う痔を発症していると歩行などに苦痛を伴うようになります。このような状態で無理に運動すると、症状が悪化することがあります。そのため歩行やランニングなどは血行改善効果が高いものの、痛みを伴う痔を発症しているときには不向きです。

一方で下半身を温めると、肛門付近の血管が広がって血液の流れが良くなります。そうすると、痔の症状が和らいだり改善したりしやすくなります。

そのため痔を治したいのであれば、毎日湯船に使ったり下着にカイロを入れたりして下半身を積極的に温めることが大切です。

患部を清潔にする

いぼ痔や切れ痔などでは、患部に炎症が起こっています。そして、これによって痛みやかゆみなどの症状を感じています。

このような痔による炎症は、薬を使用することによって緩和します。ただ患部が不衛生だと、薬を塗っても症状が治まりにくくなり悪化しやすくなります。

例えば腐ったものを皮膚にずっと触れさせておくと、皮膚が赤くなって痒みが起こります。これは「体に害となるもの」が皮膚を刺激して皮膚に炎症が起こるためです。

これと同様に、拭き残した便などによって肛門が汚れていると、肛門部分に炎症が起こりやすくなります。そうすると薬を使用しても炎症が治まらず、痔の症状が悪化したり治りにくくなったりします。

そのため痔を治したいのであれば、患部は清潔に保つことが大切です。具体的にいうと、排便後にはウォッシュレットトイレや座浴などで肛門をしっかり洗浄するようにしましょう。

ボラギノールを使ってはいけない痔とは?

痔には大きく分けて、いぼ痔と切れ痔、あな痔の3種類があります。これらのうち、いぼ痔と切れ痔は薬によって治すことができる病気です。そのため発症した痔がいぼ痔か切れ痔であれば、ボラギノールを使用しながら治療することができます。

一方であな痔は、手術しなければ治らない病気です。そのためあな痔は、ボラギノールで治すことはできません。

あな痔はおしりの内部で炎症が起こり、膿が溜まることによって起こる病気です。おしり内部に溜まった膿は、出口を求めておしりの中を流れ進んでいきます。このとき、膿が通ったところには管が形成されます。

このようにして生じた管は、自然に消えることがありません。そのためあな痔を発症すると、手術で切除しなければおしりの中に「膿の通り道」ができたままとなります。

あな痔を発症すると、おしりや腹部などに痛みを感じたり全身の発熱が起こったりします。また膿の出口がおしりの皮膚につながると、お尻に穴が開いてここから膿が排出されます。膿の出口が腸にできると、肛門から膿が排出されます。

そのため痛みや発熱、膿の排出などの症状があるのであれば、ボラギノールで痔を治そうとせずに、病院にかかるようにしましょう。このとき、あな痔にボラギノールを使用すると、症状が悪化する恐れがあるので注意が必要です。

ボラギノールの選び方と使用の注意点

薬で痔を治すためには、自身の症状に適した薬を選ぶ必要があります。もし適さない薬を選べば、薬の効果を実感できないだけではなく副作用を生じるリスクが高くなります。

一方で自分に適した薬を正しく使うと、症状が緩和されて楽になるだけではなく、痔が早く治りやすくなります。このことから痔を治すためには、まず自分の症状をしっかり認識するようにしましょう。

痛みがひどい

痔は症状を緩和しないと悪化しやすい病気です。

痔によって肛門部に痛みを生じていると、排便することが億劫になります。そうすると、便意を我慢してしまい便秘が起こりやすくなります。

前述のように、便秘は痔の原因の1つです。そのため痔による痛みが重くなると、その分だけ痔が悪化するリスクが高くなります。このことから、痔による痛みは我慢せずに抑えた方がいいことがわかります。

このときボラギノールAとボラギノールMでは、ボラギノールAの方が痛みを抑える作用が強いです。そのため痔によって強い痛みを感じているのであれば、ボラギノールAを選ぶようにしましょう。

肛門内の痔を治したい

いぼ痔には、肛門内側に生じる内痔核と肛門外側に生じる外痔核の2種類があります。これらのうち内痔核には、座薬や注入軟膏などが有効です。

内痔核では、排便時に出血が起こったり肛門からいぼ痔が飛び出してきたりします(脱肛)。

このとき脱肛したいぼ痔自体には痛覚がありません。そのため肛門付近に痛みを感じていても、いぼ痔を触ったときに痛みを感じないようであれば、内痔核を生じていることになります。そのためいぼ痔に触れても痛みを感じない場合は、座薬か注入軟膏のボラギノールを選ぶようにしましょう。

また切れ痔の中には、肛門の中に生じるタイプのものがあります。このような場合も、座薬か注入軟膏を使用します。

座薬と注入軟膏では、座薬の方が少し割安です。そのため痔が肛門内のみに出来ている場合は、座薬を選ぶのが無難といえます。

ただ座薬は、肛門外側の痔には使用できません。そのため肛門の内側と外側の両方に痔を生じている場合は、注入軟膏を選ぶことをおすすめします。

また座薬を肛門に挿入するためには、座薬を肛門内へ指で押し込む必要があります。このとき奥までしっかり押し込まないと、座薬が肛門から出てきます。具体的には、指の第一関節が肛門内に入る程度まで座薬を押し込む必要があります。

これに対して注入軟膏は、肛門内にスポイトの管部分を入れて薬剤を注入するだけです。そのため肛門を触ることに抵抗がある人や座薬をうまく入れられない人は、注入軟膏を選んだ方がいいでしょう。

このとき座薬は体温で溶けるように設計されているため、常温で保存すると溶けてしまうことがあります。そのため座薬は、冷蔵庫で保管することが推奨されています。ただし冷凍庫での保存は、薬剤が割れる原因となるのでやめましょう。

またボラギノールの座薬を保存する際には、先の尖ったほうを下に向けて保存する必要があります。そのためボラギノールの坐剤を購入したら外箱に入れたまま保存するようにします。

一方で注入軟膏は、常温で保存される前提で設計されています。そのため注入軟膏は冷蔵庫ではなく、常温で保存するようにしましょう。ただ温度の変化が激しいところで保存すると、薬が劣化しやすくなるため注意が必要です。

肛門付近にある痔を治したい

前述した2種類のいぼ痔のうち外痔核を生じている場合は、軟膏か注入軟膏を使用します。

外痔核ではいぼ痔そのものに痛みを伴うため、いぼを触ると激痛が走ります。そのため肛門付近のいぼを触って激しい痛みが起こるようであれば、外痔核を生じていると判断できます。

また肛門付近に生じた切れ痔も、軟膏または注入軟膏で治療します。この部分に切れ痔を生じると、指で触った時や排便時などにビリビリとした痛みを生じます。そのため肛門部分を触って痛みがあるのであれば、軟膏か注入軟膏を使用するようにしましょう。

これらの軟膏はどちらも、指に薬を取って直接塗ったり薬を乗せたガーゼを患部に当てたりして使用します。

このとき、チューブに入った軟膏と注入軟膏ではチューブ入りの軟膏の方が安価です。そのため痔が肛門外側にしか生じていない場合は、チューブ入りの軟膏を選んだほうが経済的です。

また肛門外側に軟膏を塗る場合は、肛門内に注入するときよりも軟膏の使用量が少なくなります。そのため注入軟膏を肛門外側に塗布すると、軟膏がスポイト内に残ることがあります。

このような場合はチューブの軟膏と同様に、スポイトにキャップをしておくことによって軟膏を保存することができます。

ただ肛門内の痔に軟膏を使用する場合、未使用のスポイトに含まれる軟膏をすべて肛門内に注入しなければ十分な薬効を得られません。そのため注入軟膏を外側の痔に使用して使い残しを生じても、残った軟膏を肛門内に注入しないようにしましょう。

痔をしっかり治したい

前述のように、便秘や血行不良などは痔の大きな原因の1つです。そのためこれらを改善する効果のあるボラギノールEPには、痔を根本から治す働きがあるといえます。このことから、痔をしっかり治したいという人はボラギノールEPの使用をおすすめします。

またボラギノールEPは、ボラギノールAやボラギノールMなどの痔の塗り薬と併用することができます。そのため痔の症状がつらい場合は飲み薬と塗り薬を併用することで、より効果的に痔を治していくことができます。

ただボラギノールEPは生薬を含む粉薬であるため、独特の味やニオイなどがあります。そのため薬の味・ニオイが苦手な人は、ボラギノールEPと一緒にオブラートも購入することをおすすめします。

妊娠中や授乳中にボラギノールは使える?

妊娠中や授乳中などの母親は、血液を介して赤ちゃんへ栄養を渡しています。母体が服用した内服薬の成分は、血液に溶け込んで赤ちゃんへと運ばれます。

ただ赤ちゃんの体は未熟であるため、薬の成分が体内に流れ込むと障害などが起こりやすくなります。そのため妊婦と授乳婦は赤ちゃんの障害リスクを避けるために、なるべく内服薬を飲まないようにする必要があります。

このとき、赤ちゃんに対するリスクよりも薬を服用する必要性の方が高くなった場合は、医師から薬を服用するように指示されることがあります。例えば、悪化すると命の危機を生じる病気を患っている場合などです。

ただ、いぼ痔や切れ痔などは命に関わる病気ではありません。そのため多くの場合、妊娠中や授乳中などに医者から痔の薬を服用するように指示されることはほとんどありません。

つまり妊婦や授乳婦などは、痔の飲み薬を飲むべきではないとされているのです。このことから妊娠中や授乳中などには、飲み薬であるボラギノールEPは使用しないようにする必要があるといえます。

もしどうしても内服薬を使用したい場合は、担当している産婦人科の医師に確認してみるようにしましょう。

一方で塗り薬に含まれている成分は、母体の血液にほとんど流れ出ないことがわかっています。そのため塗り薬であるボラギノールAやボラギノールMなどは、妊娠中や授乳中などにも使用できるといえます。

まとめ

誰もが知っている痔の薬であるボラギノールには、さまざまな種類と形状があります。そのため痔の薬を求めてドラッグストアに行っても、どれを買っていいかわからなくなったり自分に適さないタイプのボラギノールを買ったりしてしまいやすいです。

また痔を治すためにボラギノールを使っても、いくつかの点に注意しなければ痔は治りません。そうなると「痔が治らないのはボラギノールが効かないせいだ」と思い込んでしまい、痔が治らない本当の理由に気付けなくなります。

そのためボラギノールを使用する際には、これまでに述べたような知識を踏まえて、自分に適したタイプのものを選んで正しく使うようにすることが大切です。

そうすることによって、痔の症状に苦しむことなく痔を治すことができ、健康で快適な日々を取り戻すことができるようになります。


痔であると、トイレの中を血まみれにするだけでなく、座ったときに異常な痛みが起こる人も多いです。トイレのとき、その痛みから私もトイレに行くのが毎日怖いときがありました。

そうしたとき、本気でいぼ痔や切れ痔を治したい方におすすめなのがピーチラックという商品です。ピーチラック(乙字湯)は痔に効く漢方薬であり、医薬品なので痔に効果があると既に分かっています。

ピーチラックは便秘にも効果があり、便を柔らかくしながら痔に対しても改善作用があります。漢方薬なので、一日で劇的な効果を期待することはできません。ただ、一ヵ月以上にわたって服用することで徐々に痔の症状が改善されていきます。

痔の悩みは周りに相談しにくいです。だからこそ、医薬品を活用して本気で症状を治し、元気な日常生活を取り戻そうとする人は多いです。

なお、ピーチラックは楽天やAmazonなどで取り扱いがなく、公式サイトのみ購入できるようになっています。いぼ痔や切れ痔の場合、ピーチラックが効果を発揮します。